第7話「冷たい契約」【後編】
【シーン:迎賓館・セリナの部屋前】
夜。
ヨンジュンは、
セリナの部屋の前で立ち止まっていた。
ドアの向こうから、かすかに聞こえる泣き声。
彼女が何も知らずに苦しんでいることを、
痛いほど感じている。
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だが、扉は開けなかった。
開ければ、すべて壊れる気がした。
自分の復讐も、
彼女の未来も、
そして――
二人の、どうしようもない絆も。
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(この手で、
君を守るために。)
(俺は……君を裏切る。)
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ヨンジュンは、そっと背を向けた。
振り向かない。
それが、
彼なりの“愛”だった。
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【シーン:セリナの独白】
部屋の中。
セリナは膝を抱え、
声を押し殺して泣いていた。
不安だった。
怖かった。
でも――
一番怖いのは、
ヨンジュンの冷たい背中だった。
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(私……)
(あなたに、
ただ、そばにいてほしかっただけなのに。)
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記憶も、未来も、
すべてが曖昧な中で、
セリナだけは、確信していた。
ヨンジュンがいなければ、
自分は立っていられない。
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【シーン:ギョンシクの高笑い】
その頃、別棟。
ギョンシクは赤いワインを傾けながら、
薄く笑っていた。
「やはり、駒は駒だな。」
彼は知らない。
ヨンジュンがサインしたのは、
従属の契約ではない。
――“反逆の序章”だったということを。
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【シーン:ヨンジュンの誓い】
迎賓館の庭園。
闇に沈む庭を見つめながら、
ヨンジュンは静かに誓った。
(もう、後戻りはできない。)
(必ず、
君を、この地獄から連れ出す。)
たとえ、それが
どれだけ血にまみれた道でも。
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【第7話 完】




