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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第7話「冷たい契約」【後編】

【シーン:迎賓館・セリナの部屋前】


夜。


ヨンジュンは、

セリナの部屋の前で立ち止まっていた。


ドアの向こうから、かすかに聞こえる泣き声。


彼女が何も知らずに苦しんでいることを、

痛いほど感じている。


**


だが、扉は開けなかった。


開ければ、すべて壊れる気がした。


自分の復讐も、

彼女の未来も、

そして――


二人の、どうしようもない絆も。


**


(この手で、

 君を守るために。)


(俺は……君を裏切る。)


**


ヨンジュンは、そっと背を向けた。


振り向かない。


それが、

彼なりの“愛”だった。


**


【シーン:セリナの独白】


部屋の中。


セリナは膝を抱え、

声を押し殺して泣いていた。


不安だった。

怖かった。


でも――


一番怖いのは、

ヨンジュンの冷たい背中だった。


**


(私……)


(あなたに、

 ただ、そばにいてほしかっただけなのに。)


**


記憶も、未来も、

すべてが曖昧な中で、


セリナだけは、確信していた。


ヨンジュンがいなければ、

自分は立っていられない。


**


【シーン:ギョンシクの高笑い】


その頃、別棟。


ギョンシクは赤いワインを傾けながら、

薄く笑っていた。


「やはり、駒は駒だな。」


彼は知らない。


ヨンジュンがサインしたのは、

従属の契約ではない。


――“反逆の序章”だったということを。


**


【シーン:ヨンジュンの誓い】


迎賓館の庭園。


闇に沈む庭を見つめながら、

ヨンジュンは静かに誓った。


(もう、後戻りはできない。)


(必ず、

 君を、この地獄から連れ出す。)


たとえ、それが

どれだけ血にまみれた道でも。



【第7話 完】

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