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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第5話「すれ違う運命」【中編】

【シーン:迎賓館・庭園】


昼下がり。


広大な庭園を、セリナはひとり歩いていた。


小鳥のさえずり。

優しい風。


それなのに、心は沈んでいた。


(どうして、こんなに胸が苦しいんだろう。)


歩きながら、

無意識にヨンジュンを探してしまう。


だが──彼の姿はない。


**


【シーン:ヨンジュンの遠ざかり】


ヨンジュンは、あえてセリナを避けていた。


仕事を理由に、

必要最低限の接触だけで済ませるようにしている。


(それでいい。)


(これ以上、あの瞳に囚われてはならない。)


自分に言い聞かせるたびに、

心が軋む。


**


【シーン:セリナの小さな決意】


庭園のベンチに腰掛け、

セリナはそっと拳を握った。


(私、何も覚えてないけど……)


(それでも、ヨンジュンさんのこと、信じたい。)


理由なんてない。


ただ、

心が知っている。


この世界で、

たったひとつ、手を伸ばしてもいい存在だと。


**


【シーン:ギョンシクの指示】


一方、別棟では。


ギョンシクがチェ・ミランに指示を出していた。


「セリナ嬢には、過去の記憶を”都合よく”修正させろ。」


ミランは無表情で頷く。


「……手配します。」


「それと――」


ギョンシクは不敵に笑った。


「ジン・ヨンジュンにも、“試練”を与えてやれ。」


**


財閥という名の檻。

その網は、着実に、

ヨンジュンとセリナを追い詰め始めていた。



(続く・後編へ)

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