第一章 謎の手紙
すべての命は自分の役目を持って、世界に生まれる
自分の目で世界を見る
自分の耳で世界を聞く
自分の手足で世界を感じる
そして
自分の頭で自分の意味を考える
すべて終わった後、過去を振り返ると不可能なこと一つもない
自分が自分を認めた後、周りの助けに気づける。
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「松本でさ、明日からまた税金泥棒の生活を始まるだろう。」目の前に半分酔った男がビールを飲みながら、何気なく言う。
「税金泥棒でなんだよ、失礼な。」彼の失礼な発言を慣れている僕はその言葉を気にせずに返事する。
彼、柳は僕の幼馴染であるが、安定を選択した僕と違って高卒後あるラーメン屋に弟子入りして技を学ぶ、今はもう自分の店を持っている一人前のラーメン屋さんになった。
5月6日、ゴールデンウイーク最後の夜、お客様が一番多くな時間はずだったが、「君こそ、ゴールデンウイーク最後の日で僕と一緒に飲むのは平気か。店はどうだ。」
「平気よ平気、ラーメン屋店長も人だよ、一日や二日ぐらい休んでも大丈夫よ。」まるで他人ことのように、彼は自分の店全然気にしていないような軽口。
本当に僕と違って。
「松本こそ、公務員は明日から正式に仕事始めるだろう、無理しないでね?」
僕、松本公希は今年4月から公務員になった、まる一ヶ月間ずっと研修していたが、ようやく正式的に仕事を始める。
正直僕は少し不安を感じているが、この一ヶ月の研修も真面目にやっているから「もう子供じゃないし、何とかなるでしょう」と返事する。
「そうかそうか、では未来の官員様に乾杯!!」
「何かがよ、まぁいいか、乾杯。」
……
ディーディーディー……
ディーディーディー……
「もう朝か、頭痛いな。」朝6時、携帯が時間通りに鳴らす。
僕は目覚めるために二日酔いによる頭痛との戦いながら、風呂を準備する。
鏡の中、クマは睡眠不足の証拠として残っている。
昨日が遅過ぎるか、飲み過ぎるか分からないが、ゴールデンウイーク後最初の出勤日がこんな状態で絶対怒られる。
「マジかよ……」
僕は飲んだ後直接家へ帰ったが、「んじゃ、俺は店を準備しに行くからこれで。」柳はこのように店の方面へ行った。
一体どうやってできるか、一般人は飲み会の後すぐ肉体労働できるか。
このように僕は愚痴を頼って、渋々出発する。
僕が暮らしている町は三大都市圏ではないけれども、WVPFの進出のため出勤時間帯には必ず渋滞が発生する。
遅刻したくないため、僕も早めに家を出た。
思いがけず、これが全ての始まりだった
「おはようございます。」渋滞を超えて、ようやく職場に到着した僕は同僚と挨拶して、事前準備をする。
まだ時間が早いかもしれません、ほとんどの席が空いています。
そのおかけて、僕は少しのんびりしてもう構わない。
時間とともに徐々に人が来た。その中に、ある中年男性はかなり目立つ。
普段のゆったりした様子とは違って、今の彼は何を探しているような慌てしている。
「松本君、ちょっといいかい。」僕と目を合わせた瞬間、男はとんでもない気合で僕の前に来る「少し話したいことがあって、出来れば一緒に会議室へ行ってくれない。」説明を許さない態度で、質問というより命令に近い。
何が起きましたか。
神色があわただしい部長を前にして、僕は心の中の疑問を抑えるしかない「かしこまりました、では共に参らせていただきます。」
会議室に行く途中、僕はどんなミスを犯したのか一生懸命考えてみたが、心の中に何の手がかりもない。
そもそもゴールデンウイーク前に僕はずっと研修していた、理論的には重大なミスを犯すことは不可能はず。
「さて、松本君あなたが呼ばれた理由はまだ知らないでしょうね。」明らかに手早く決めようとしている部長は、座るなり遠慮なく尋ねる。
僕も思いつかないので、そのまま返答する「はい、自分を呼ばれた理由は思いつかないです。一体どんなご用件を。」
僕の反応を見て、部長は大きくため息をついた「あなたは知らないか……」何を話しかけていいかわからないように、部長はしばらく沈黙した後決意を込めて言った「松本君、今日はそのまま帰ってもいいよ。あなたの仕事は他の子に任せるから、今日この手紙の指示に従って物を準備しておいて。明日からあなたは別の部署に転勤するね。」
「かしこ…」内容があまりにも信じられないので、僕は一瞬反応できず、思わず頷きそうになった。
「はぁ?」部長の意図をまだ理解できない私は、ただ呆然としている。
明日?
転勤?
僕が?
はぁ!!!!!!
「お待ちください、一体何があったのでしょうか。転勤で、いきなりに?」突然の通知に直面して、僕は慌てて何が起きたのか知りたかった「それに、何処へ?」
しかし、部長は私の質問には答えず、ただ手紙の指示に従うように言っただけだ「悪いが、これは上からの指示だ、私はそれ以上言えない。帰ったら、しっかり手紙を読んでくれ、答えはその中にあるはずだ。」
僕に他の質問があるかどうかはお構いなく、部長は言い終わるとそのまま会議室を出て行った。
まだ状況が理解できていない、椅子に呆然と座っている僕は携帯の通知音が鳴らす後、ようやく我に返った。
「早くしないと……」
部長があれほど慌てているということは、この件が非常に重要かつ緊急であることを示している。早くしないと本当に間に合わないかもしれない。
しかし、僕は再び手紙に目を戻した時、封筒にはっきりと『封筒を開けた者は受取人でなければ死ぬ!』と書いている。
これ、本当に問題ないですか?
部長はなんと、威嚇的な内容の手紙を堂々と僕に渡した?
それにしても、封筒を開けた後に爆発するなんてありえないだろうと思い、その警告を無視してそのまま封筒を開けることにした。
封筒の中には数枚の紙が入っていて、手紙の他に、印とアドレスが付けられた簡易な地図もあった。
結構辺壁な所だな…
広大な空き地が地図のほとんどを占めていて、周囲の国道や町名だけが大政の方向を示している。
地図に書かれた住所をアプリで検索すると、周りに何もない未開拓の荒地が表示され、一番近い町からでも1時間以上かかる。
益々怪しい。
手紙も一般的な手紙とは異なり、血色文字が純黒の紙に書かれていて、封筒の脅迫とも相まって、果たしてこれは本当に脅迫状なのか疑わざるを得なかった。
これが悪戯だとしたら、あまりにも精巧すぎるだろう。
そんな疑問を抱きながら、僕手紙を読んだ「どれどれ…転勤通知、明日午前9時までに以下の場所に来い…以上。」
…
短い過ぎるだろう。
何か「答えはその中にあるはずだ」だよ、何にも書いていないではないか。
あまりにも意味が不明のため、僕はもう一度部長に確認しようと思う。
「吉武部長、先ほどの件ですが、少々確認したいことがございますので、少しお時間をいただいでもよろしいでしょうか。」僕は会議室から出て、大股で部長のところに向かう。
しかし部長は何か言いにくいことがあるみたい、僕のお願いを断った「松本君、ごめんが言えることはあれだけだ。手紙の指示に従ってください。」
僕からの返事を待たずに、部長は逃げるように立ち去った。
一体何々ですか。
もう部長には頼れないようです。
「で、朝から仕事もせずに店に来るとは、何の用あるんか。」開店準備が中断されたせいかもしれないし、ただの寝不足かもしれない、柳はかなり嫌そうな口調で尋ねた。
昔から悩んだ時や誰に話ししたい時、僕はいつも柳を探している。
柳もいつも嫌悪感を示しましたが、私の相談を拒否したことはなかった。
最初の時僕は彼を頻繁に困らせるべきではないと思っていたが、柳がただ話しているだけだと気づいてから、僕は頻繁に彼の邪魔をするようになった。
僕が何を言おうと、彼はいつも辛抱強く愚痴を聞いてくれる。柳に言えないが、僕はずっと彼を感謝している。
しかし、今回柳を探すことはそれだけではない…
「ごめん、ごめん、それはね…」僕はブリーフケースからあの怪しい封筒を取り出し、簡単に柳に事情を話した「…ということです。」
柳は何も言わずに僕の言葉を聞いた後、表情が見えないように頭を下げた「こんな、こんな事を……」些細なことで僕に邪魔されるのが不満だったらしいが、「こんな面白いことに遭えるなんて、うらやましいやつめ!で、どう思う?やっぱ秘密部署だろうか?」
僕の予想通り、柳は珍しく興奮している。
小学のころから柳は都市伝説や神話怪談に興味深い、僕も彼からいろいろな奇聞逸話を何度も聞かせてもらったことがある。(半強制的に)
それに、今回の事件は自分の周りで起こったことなので、彼が興奮するのも当たり前のことです。
早口で次々と手紙の裏にある陰謀を推論していく柳を見て、僕は早く彼を止めないと一日中終わらないだろうと悟った。
「はい、はい、そんなことより、柳はどう思う?」柳を探すのは、この件が彼の興味に関係しているだけでなく、彼のアドバイスを求めることも原因の一つ「やっぱり無視した方がいいよなぁ。」
一般人なら、どう考えてもそんな怪しい手紙の指示に従うわけがないでしょう。
しかし
「いや」思いがけず、柳は僕の意見に反論した「この手紙を従った方がいい、俺はれ。」興奮を抑え、珍しく真剣な表情でこう言った「この手紙はお前の部長さんが朝っぱらから送っただろう。」
「そういえば……」その奇妙な手紙にあまりにも気を取られてしまい、部長の行動が非常に不自然であることに全く気づかなかった「もしそんなに緊急であれば、部長はとっくに知っていたはず。こんな朝っぱらで通知することは部長も知ったばっかりはず。」
柳もすぐ僕の見解を賛成する「そうだ、公務員の転勤はそんなに軽くて決めることではないだろう。部長は拒否しない、いやむしろは拒否出来ないでことは随分上のお偉い様の指示だ…」
言うべきかどうか考えているようで、柳は一瞬言葉を止めてから、続きの話を再開した「…それに、こんなお偉い様の指示を反抗すればどうなるか、誰も知らないなぁ、災厄死ぬかもしれない。」
柳の口調は真剣で、冗談のような感じは全くなく、思わず僕も納得させられたようだったが「まさか、ちょっと大げさすぎるんじゃない?」
たとえ世界で最も安全な国ではないとしても、現代は人権を重視する法治社会、どこかの偉い人を無視しただけで始末されるなんてあり得ないでしょう。
しかし、まるで僕を嘲笑うかのように、柳は僕の浅はかな考えを打ち砕いた「このような事件は多数の都会伝説の中では国の裏にしか発生しなければならない。それに、基本的に首国より上の権力を持っている。そういう人が事件を隠したいなら人の命を簡単に奪える。」
柳の話を聞いて、僕は思わず後から恐怖が込み上げてきた。
もし僕が手紙を無視したら…
これを意識すると、思わず身震いしてしまった。
「まぁ、あくまでも都会伝説の話だけだ、果して本当か嘘か、誰にもわからない。」僕が怖がっているのに気づいて少し慰めようとしたのか、柳はふと口を開いた「上からのジョークかもしれないぞ。」
彼の気持ちを感じ取ったからなのか、それとも口調のせいなのか、僕はいつの間にか安心し始めていた「うん、そうだね。そんなこと存在するわけないよね。ありがとう、明日もし何があったらまた相談するね。」
どうやら自分で確認するしかないようだ。
「いいよ、俺もそろそろ開店するから、もう相手しないね。」いつの間にか開店準備を終えた柳は、手に持っていた調理器具を置き、店の名前と書かれた暖簾を手にしてこう言った。
うん?
準備を終えた?
待って、柳はずっと俺と話してたんじゃなかったけ?いつの間にそれを全部終わらせたの?
この化け物目!