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短編台本シリーズ

へその緒

これは、忘れられた作品のキャラクターたちのおはなし。

忘れられたキャラクターは、これからも自由に選択をして生きていく。





夜の波に揺られた月が、原形を失って浮かんでいる。

穏やかな時間だった。

へその緒が切られて何年も経つ。

忘れられてしまったのか、覚えられているのか。

もう成長することも無いし、設定が更新されることも無い。

きっと僕は、自由になってしまったのだろう。

これからもきっと、退屈になるほど穏やかな時間の使い方を、自分で選択していく。

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