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第八話  空からの破壊者と地上の覇者

 今回初投稿です!


 楽しんでいただけると幸いです。



 私たちが歩き始めた瞬間だった。目の前に見えていた空母と護衛艦が空に向かってその大量の火砲とミサイルを放つ。


 私たちの後ろ側が赤く光り輝く。目の前の太陽の夕日よりも、暗くどす黒い赤色。


 私たちは振り返り、空を見る。無数の光の線が見える。そして流星群のようなそれは分裂する。


 そして唖然としている私たちの前で、民家が次々と破壊される。それは純粋に人を殺すための砲撃だった。


     


        「走るよ!!!!」


    

      私は明音の手を引き走り出す。

 

 

 相手は重要都市だけを火の海にするつもりなんかじゃない。日本の全てを焦土にするつもりなのだ。そこに住む人ごと、、、、全てを。



 空気が振動する。爆発の衝撃波が360度全てから襲いかかる。地面が揺れているのか、私の内臓が揺れているのか。もはやわからない。


 

       「ぢょっどま゛っでぇ」


 明音がどうやって出すのか分からないような声で私を静止する。


    「なに?この状況で止まれないでしょ?」


      「き゛ほ゛し゛わ゛る゛い゛」


 おそらく振動と私に引っ張られることによって、酔ってしまったのだろう。だが知ったことではない。


     「止まったら死ぬよ!だって…………」


 私が言いかけた時、轟音と共に私の世界が反転する。私と明音はなすすべなく地面に叩きつけられる。周りには土煙が立ち込め、なにも見えない。


 砲弾が落着したのだろうか、意識が朦朧として状況が飲み込めない。

 

 唖然としながら周りを見渡す。土煙の中に黒い影が写る。


      「不発弾だった……?」


 不発弾だったのなら不幸中の幸いだ。急いで横で伸びている明音を起こす。

    

   「んぁ………はっ…ここは戦場。私は明音!」



     「記憶喪失じゃなくてよかった」


 私は淡白な突っ込みをしてすぐに立って進もうとする。だがその時だった。


 

         黒い影が動いた。



 目の前の黒い影が機械音を立てながらゆっくりと立ち上がる。そしてゆっくりと土煙が晴れ、視界が開ける。


       

         そこに奴はいた。



 高さは人の2倍程度。幾何学的な素体に4本の生物的な足と、2本の機械的な足。幅は乗用車ほどで、上部には2門の回転式機関砲があり、その上に視覚センサーらしきものが取り付けられていた。


  私たちは直感で分かった。逃げなければ死ぬ。

  

      「あっ…………あぁぁ………」

 

 だけど足が動かない。明音も、私も、恐怖で体が動かない。声すら出せない。


 その機械は私たちの方に近づく。そして三秒ほどそのカメラで見つめた後、そのニ本の、おそらく地面に突き刺し安定させる用の機械的な足のうち1本を持ち上げる。


 私と明音を仕留めるのに銃弾さえ使わない。無力な人間を仕留めるのには、その足で文字通り捻り潰すのが最も合理的だ。


 どうやら最初に死ぬのは私のようだ。機械はこちらに狙いをつける。人は死を前にするとなんと無力なのだろう。そう思わざるを得ない。世界が色褪せる感覚を味わう。時間が引き延ばされる。私は目を瞑った。死を覚悟した。


 大きな音がした。人というのは死ぬ時、最後まで聴覚が残るそうだ。これはきっと私の頭が潰れた音だろう。そう思った。


 

        

           だが違った。



 

 目の前で迷彩塗装の戦車が奴に突っ込んでいた。奴をその重量で捻り潰す。



        「撃ち込めぇーーーー!」



 その戦車の撃った砲弾がゼロ距離で奴を粉砕し、貫通する。そしてそのまま戦車は壁に突っ込み、機械を押しつぶす。


 私たちはただ唖然としていた。地面にへたり込み、戦車から出てきた1人の男を見つめる。


 「君たち大丈夫か?私が来たからにはもう大丈夫だ!」


 そう言ってその20代ほどの男は戦車の上から飛び降りる。



      そして私たちに手を差し伸べる。


 「ここは危険だ。さぁ立って、君たちを安全なところに届けてやる」


 私はその人の手を取り、そして立ち上がる。その手は手袋越しでも分かるほど暖かかった。


     「………………………うっ……っ」


 振り返ると明音が泣いていた。緊張が一気に解けたのか、自分でも涙を止められないらしい。当たり前だ、だって死にかけたのだ。


  私は静かに明音の頭を撫でる。そして顔を覗き込む。

 

       「なぁに?泣いてるの?」


 私はいつもの調子で問いかける。いつもの日常と同じように。明音は笑って答える。


       「泣いてなんかないやい!」


    「それにこれは涙じゃなくて汗だから!」


 そう言って明音は、彼女の言う汗を手で拭い取り、私の顔を見て笑い出す。しゃっくり混じりの変な笑い方だった。




 皆さん初めまして、ブルングです。今回初投稿ですので、もしかしたら読みにくかったりするかもしれません。


 誤字脱字等ありましたら、コメントで指摘していただくと嬉しいです。(他にも、ここが読みにくい などのコメントもお待ちしています)


 読んでくれてありがとう!!!

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