第二十一話 犠牲
今回初投稿です!
楽しんでいただけると幸いです。
「これは…ひどいな」
軍服姿の男が言った。その男は、最初に二人を助けた戦車の人であった。
「30ミリの機関砲をもろに受けてます。頭部破裂により即死したと見られます。身元の確認もできなさそうです」
軍服姿の女性兵士が手を合わせながら言った。
「いや、身元なら問題ない。私は彼女らを知っている。助けたはずだった…」
そう言って彼は一人うずくまっている少女の方を向く。
「君、この子は君と一緒にいた子。そうだね?」
私は俯いたまま頷いた。
「そうか。すまなかったな」
彼はしゃがみ込み、私の目線に合わせながら謝った。
そこへ一人の男性隊員が走ってやってくる。
「国井大尉。男の子を保護しました。歳は10歳ほどです。全身に打撲。幸い骨折は肋骨のみです。そして…死亡した幼児が1名…」
国井。それが男の名前だった。
「それと…艦隊からの撤退命令です。直ちにこの国を脱出すると…」
「そうか。艦隊にベッドいくつか開けるように要請しろ。応急処置は済ませたとはいえ、多くの患者がいる。この子達も含めてな」
その言葉の通り、怪我人は私たちだけではなかった。10台ものトラックの車列には、多くの怪我人が乗っていた。
「直ちに出発する。全車に乗るべき艦艇を指示しろ。今回救出した二人は戦車の応急処置担架に乗せてくれ」
「死亡した幼児は残念だが置いていく。墓も作ってやれないとはな…」
国井は無線機に向かって指示した後、私をゆっくりと持ち上げる。その後私は担架に乗せられ、ゆっくりと車列は進み出した。
青い空を見上げながら、私は静かに涙を流した。
皆さん初めまして、ブルングです。今回初投稿ですので、もしかしたら読みにくかったりするかもしれません。
誤字脱字等ありましたら、コメントで指摘していただくと嬉しいです。(他にも、ここが読みにくい などのコメントもお待ちしています)
読んでくれてありがとう!!!




