第二十話 水
今回初投稿です!
楽しんでいただけると幸いです。
私は奴の足で高さ3メートルほどまで持ち上げられた。私はだらんとした姿で、されるがままだった。
一通り私の反応を観察し、用済みと判断されたようだ。私にトドメを刺そうと奴が足を尖らせる。
私は静かに目を閉じて、その時を待った。
「待てぇぇぇぇ!!」
私は目を開け、その声の主を見る。赤黒の服を着て、右手にはフッ化水素の容器。明音だった。
奴は明音の声を聞くと砲塔を回転させる。
明音は大きく振りかぶり、奴に向かって容器を投げる。
その瞬間、奴の機関砲も火を吹いた。
"それはほぼ同時であった"
奴の放った弾は、容器と明音に直撃した。そして、奴の視覚センサーにはフッ化水素が直撃した。
奴は私を放り投げ、暴れ出した。まるで全身を火に包まれた人間のように。
10秒ほど暴れた後、奴は巨大な火柱を上げ、そして爆発した。奴は砲塔ごと吹き飛び、バッテリーや弾薬といった物が撒き散らされる。それらは木や、瓦礫などを燃やし、私たちを囲みこむように燃え始めた。
鉄さえも燃え始めるほどのエネルギーにより、私たちの周りだけまるで砂漠の真ん中かのような暑さになる。
(あぁ…喉が渇いた。)
私は一人ムクっと立ち上がる。重い足を引き摺るように、私は明音がいるであろう場所へと歩みを進める。
「水……水………水…………喉が……」
私は言葉にもならない声で言う。もはや声帯は震えることさえもしていない。
私はガラクタになった奴を迂回して、明音の前まで歩いていった。
私は倒れている明音の横に来ると、ガクンと膝をつく。
「ミズ……ミズ………ミズ………」
そう呟く私の前には、頭の無い死体。胸には大きな穴が空いていて、そこから滴る血がとても美味しそうだった。
私はその真っ赤な穴に、顔を静かに埋めた。
皆さん初めまして、ブルングです。今回初投稿ですので、もしかしたら読みにくかったりするかもしれません。
誤字脱字等ありましたら、コメントで指摘していただくと嬉しいです。(他にも、ここが読みにくい などのコメントもお待ちしています)
読んでくれてありがとう!!!




