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第二話  破片と血

 今回初投稿です!


 楽しんでいただけると幸いです。


 


 気がつくと太陽が真上に見えた。どれほど気を失っていたのかは検討もつかない。時計を見るが、デジタル時計は全て狂ってしまっていたようだった。


 

 周りを見渡すと、私が今座っている場所が本来窓があるべきところだと気づいた。足には大きなガラス片が刺さっていた。電車は横転してしまっているようだ。


        「うわぁぁぁぁ!」


 私は頭が真っ白になって、体の芯が冷える感覚を感じた。


       「血が…こんなに…うぅ」


 その光景を見た途端、痛みが込み上げてきた。


 10センチはあろうかというガラス片が右足に2つ。左足には5センチ台の破片が多数突き刺さっていた。もちろん腕や体にもたくさん刺さっていただろうが、私には見えていなかった。

 

     「とりあえず応急手当しないと…」


 私はこれでも勉強はできる方だ。応急手当のやり方ぐらいは知っていた。


   「保健の授業でやったでしょ私。思い出せ〜」


   「まずは消毒…できるわけないかっ!」


   「じゃあとりあえず布を探そう」


   「ハンカチ借りますよっと!」


   「じゃあ行くぞぉ、ふぅ…えいっ!」


  ガラス片を引き抜くと同時に大量に出血する。


   「ここをハンカチで思いっきり抑えるぅぅ」


 そうやって応急手当をした。独り言を喋っていなかったら痛みで泣いてしまいそうだった。いっぱいいっぱいだったのだ。ハンカチを取ったとき、すぐそばに絶命した人が横たわっていたことにすら気づけないほどに。




 10分ほど経って、私はようやく周りを見渡せるほどに回復した。そこで悲惨な光景を目にした。顔がわからないほどにぐちゃぐちゃになっている人。腕が引きちぎれてしまった人。骨折してしまい悶絶する人。動かなくなった母親をひたすらに揺すっている子ども。


 

 そして私は気づいた。よく知った顔がそこに横たわっていた。私から10メートルと言ったところか。私はまだ痛む足を引きずりながら近づいた。


         「明音ぇ!!」


          反応はない。


 死んでしまったのか?私はその「最悪」を想像しないように、またいつものように笑って起きてくると信じながら近寄っていった。


          「明音!」


  脈を確認する。口元に手を当て、呼吸を確かめる。

 

          息はあった。


 気絶しているようだった。幸いなことに電車の椅子がクッションになったのか、これといった傷は見当たらなかった。


         「良かったぁ」


 そう言って、私は明音の横でため息をつきながら、彼女が起きるのを待った。




         「うぅぅぅぅ…」


 あれから30分ほどだろうか。明音は頭を痛そうに抑えながら起き上がる。


        「頭がガンガンするぅ…」


 そう言って辛そうな顔を浮かべながらこちらを見てくる。

 

 「今はひとまず休んでて。頭を強く打って気絶してたんだから…」


  私は、明音のつらそうな姿に、心配を隠せなかった。


          「この痛みは…」


       「何か持病か何かあるの?」


 この思わせぶりな言い方に、私は脳の病気か何かあるのではないかと想像を膨らませた。


 

 「お酒でも飲ませたなぁ〜?そして私が寝ている間にあんなことやこんなことやぁ…」


   「きゃーーそんなこともしたのねエッチ!」


     そう明音は一人芝居をする。


     私の心配を返せ。


     私は冷たい目で彼女を見つめた。


      「あはは…ごめんごめん。」


     明音は分が悪そうにしゅんとする。


     「くふふ…あははははははっ!!」


 私は思わず、そのいつもと変わらない彼女とのやりとりをして吹き出してしまった。


      「えへ…えへへへへへへへへ」


 2人で笑う。私たち2人はその異常な状況の中に見つけた日常に、ひとまず腰を落ち着けることにしたのだった。






 皆さん初めまして、ブルングです。今回初投稿ですので、もしかしたら読みにくかったりするかもしれません。


 誤字脱字等ありましたら、コメントで指摘していただくと嬉しいです。(他にも、ここが読みにくい などのコメントもお待ちしています)


 読んでくれてありがとう!!!

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