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第一話  up rising


 今回初投稿です!


 楽しんでいただけると幸いです。




「今日のニュースです。現在、世界中でのネットワーク不全が起こっています」


 ビルの中程に取り付けられた、大型ビジョンから流れるニュースが告げる。

 もの苦しささえ感じる人の多さの中、私はそれを見上げていた。


「こんないい天気の日に、あんなニュースなんて流さなくてもいいのにねっ!」


 そう言って私の横で笑っている彼女の名はアカネ。

 '城崎 明音'(シロサキ アカネ)

 私の高校の同級生。赤を基調としたトップスに黒のボトムズを着ており、性格はいわゆる能天気、悪く言えばバカだった。


 私はその声に少し反応しはするものの、意識のほとんどはそのニュースに傾いていた。


「現在、世界各地への通信が行えていない状況にあり、人工衛星等への通信も行えていません。研究機関はこれを太陽フレアによるものとし………」


 そのニュースが告げている通り、ここ1週間ほど日本は世界から孤立していた。また、GPSも使えないため飛行機や運送ドローンといったものが一切使えなくなっていた。


「太陽フレアだってね。全部使えなくなっちゃうなんて怖いね?」


   明音の問いかけに私はようやく口を開く。


「どうして通信ができなくなるんだろう?GPSはまだしも海底ケーブルがつながっている今、通信ぐらいは出来そうなものだけど…」


「それは〜あれでしょ!なんか放射能みたいなのが管をグサグサ〜ってさ」

「あっ!そんなことよりさ、青になったよ!いこう!」


 私はその大きな疑念を解決できぬまま、彼女に手を引かれ連れていかれるのだった。


 世界の通信網がダウンしたと言っても、特段日常生活に変化はなかった。強いていうなら私の好きな海外のアイドルグループの情報が手に入らないと言ったところか。

 

 海外では、人口衛星などが働かなければ、経済自体が止まってしまうほどにAIが普及していたが、日本はそうではなかった。これは日本がAIの積極的な導入に懐疑的であったためだ。


 一般的にAIは、中央管制センターにより制御される。これは一般のAI自体に高度な判断能力がないため、中央管制センターにある高度倫理AIを介することにより、より高度な判断を下すことを目的としているためだ。



 そのため、


 「もし、通信システムが使えなくなったりしたら?」


 という疑念が日本を椅子にきつく縛り付けていたのである。災害大国であるこの国にとっては当たり前の危機意識であろう。

 

 それがこの国の発展を阻害していたことに人々は腹を立てていたが、今回の件ではそれが逆に功を奏した結果となった。




「ところで明音、今日はどこに行くのかまだ聞いていないんだけど?」


「ありゃ?言ってなかったっけ?どうしよっかな〜?教えてほしい〜?」


 


 そうやって明音は無駄に腹立つ表情をしながらこちらを突っついてくる。


 「教えてほしいならさっ?何か言うことあるんじゃな…」

 

   彼女の言葉に対し、食い気味に私が答える。


「教えてくれないなら私帰るからね。そもそもあんたが勝手に家に入り込んで、休みの日のベッドを堪能している私を無理やり起こしたんでしょ?」


      不満そうな顔を私は浮かべる。


「あぁもう分かったからぁ、謝るからぁ、朝8時に家凸して無理やり起こしたこと謝るからぁ」


 そう言って彼女は泣きつく仕草をする。そして話しだす。


「で、何をするかと言いますと、今日はね!私たちが所属するダンス部の衣装を取りに行くのですっ!」


「ダンス部と言っても私と明音を入れて4人しかいないじゃない。てか別に1人でも行けたでしょ?」


「うるさいうるさいうるさーーい。私は部長なんだから命令に従っていればいいのです。」


 その時点で分かった。あぁこいつ寂しいんだな、と。


    「それでね、今から横浜まで行きまーす」


 彼女は、そう言って駅を指差す。ここ渋谷から横浜まで一体何分かかると思っているのか、というかなんで今時通販で手に入るものを、わざわざそんな遠いところに頼み、そして取りに行くのか疑問ではあったが、いつものことだと心を落ち着かせ、ため息をついた。


「あーーー!ため息をつくと幸せが逃げていくんだぞ〜〜?」

  

   「誰のせいだと思ってるの??ねぇ?」


 そんな会話をしながら私たちは電車に乗る。ここから約30分と言ったところか。その間、私は眠りにつこうとするが、横にいるうるさいやつのせいで目をつむることさえできなかった。



      「次は。横浜。横浜です」


       車内アナウンスが告げる。


 私と明音は席を立ち、ドアへと向かおうとした。しかしその時、異音が私の頭をつんざく。


 「うぁぁぁ…」


 私は悶絶した。そしてすぐに耳に手を伸ばし、そこについていた機械を取り上げた。


  「どうしたの?厨二病にでも目覚めちゃった?」


      明音は心配そうに言った。


        「違うから……」


   そう言って私は耳についていた機械を渡す。


「なに?ただのイヤホンじゃんってうわっっ。なにこれ、壊れてるんじゃないの!?」


 そう言って明音は嫌そうにそのイヤホンを私に押し付けてくる。


 それとほぼ同時だった。爆音が車内に響いた。いや、車内というよりもここら一帯といった方がいいだろう。そしてその爆音の後に電車のブレーキ音が響いた。私と明音はその際バランスを崩し、倒れ込んでしまう。


         「キャァァァ」


 明音が叫び声を上げる。しかしすぐに静かになった。頭を強打したのだ。


          「明音!!!」


 私は必死に電車の加速度に耐えながら名前を呼ぶ。なんとか近寄ろうとする。


 しかしその時、激しい横揺れが起こり私も手すりに頭を強打する。窓から飛ばされる人もいたようだった。意識が朦朧とする中私が見たのは、


       


       

       "燃え上がるビル"だった。





 皆さん初めまして、ブルングです。今回初投稿ですので、もしかしたら読みにくかったりするかもしれません。


 誤字脱字等ありましたら、コメントで指摘していただくと嬉しいです。(他にも、ここが読みにくい などのコメントもお待ちしています)


 読んでくれてありがとう!!!

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