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under 500 Ⅱ

人喰いテレビ

夢を見た。


テレビに出演する夢を。


でも、その出演のしかたが特殊だった。


いきなり、テレビに顔が現れ、口を大きく開ける。


そのテレビがすぐに、私を呑み込んでいく。


そのまま、バラエティー番組の後列に座っている。


そんな感じだった。


なぜか、ドカンとウケた。


何を喋ったかは、忘れたのだが。


変な夢だ。


私は、テレビなんて興味ないのに。



5回は、この夢を見ている。








私は、本当にバラエティー番組に出ていた。


ほっぺをつねろうとしたけど、弾力ありすぎて、掴めもしなかった。


「最近、ハマっているものある?」


「美容ですかね」


あの夢の10回目を、見たすぐ後にスカウトされた。


そこから、モデルになった。


そして、今に至る。


楽しい。


私に、合っている世界だ。


このまま、テレビに吐き出されないことを、祈るだけだ。

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