表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Loose Boys   作者: ふろしき
1/1

やる時やればいいでしょ

プロローグ



曲が始まる。


適度に洒落たカッティングギターから始まり、4小節ほど後から小気味好いドラムが入ってくる。ギターとドラム。最悪、といっても本当に最悪の場合の話だがここにボーカルが入ればバンドとして成り立ってしまう。しかし厚みのないスカスカなアンサンブルになる。


ここで俺、ベースの登場である。


オーバードライブのペダルを力強く踏み、痺れるような歪みをかける。当然ドンシャリ、ツーフィンガー。と言ってもそこまで難しいフレーズはまだ作れない。ほとんど8分、苦し紛れに16分。しかしこれでいい。難しいフレーズである必要などないのだから。でもやっぱり見えないぐらいの運指をしてみたい。


そんなことを考えながら弾き続ける。

俺自身演奏中はかなり体を動かすタイプだから不安要素が多い。課題は山積みである。

もう一度オーバードライブを踏み、歪みを切る。ドラムは8ビートに音を少し加えたフレーズ、ギターは歌いながらなのでパワーコードをかき鳴らす。ベースはギターをなぞる。

演奏中は自然と笑顔になる。3人で子供みたいに笑いあって演奏する。


ラストの大サビも終わり、イントロのフレーズを少しだけ変えたフレーズを弾く。最後の音を鳴らす。そしてドヤ顔をしながらのグリッサンド。


…決まった!


手汗をズボンで拭きつつ、ストラップを肩にかけたまま自然と3人で部室の真ん中に集まる。椅子は欠かさない。アンプは付けっ放し、エフェクターも入れっぱなし、シールドも抜かない。しかし演奏もしない。先ほどまでの演奏の反省すら4秒で終わらせる。

では何をするか。

雑談である。

男子高校生3人集まったらくだらん話しかしない。だがそれが心地よい。バンドも楽しければ、雑談も楽しい。


この部室は校内1のゆるさを誇る。


少なくともこのバンド、

「Loose Boys」


の、練習時間においては。

個人的なノリで書いてみたくなったので書きました。軽音部の男三人組3ピースバンドのだらだらした日常の話です。

暇つぶし程度に読んで鼻で笑ってやってください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ