23/45
第二幕 第七場 オリンピックホテル レストラン
午前五時。
入り口と厨房にだけ明かりが点いている。
そこへ猪俣が現れる。
その足で馬渡の遺体の元へ行く。
中腰になり、しっかりと手を合わせる。
それから厨房の中へ消えた。
それから二十分後に洋子が姿を見せた。
猪俣と同じように馬渡の遺体に手を合わせる。
それから厨房の中へ向けて声を掛けた。
「おはようございます」
それから厨房の中へ入っていった。
そこからさらに十分後、犬飼が現れた。
その足で厨房へ向かった。
遺体に手を合わせることもなければ、挨拶することもなかった。




