表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

ロゼの秘密

ロゼが自己紹介をする。そういや、俺がロゼについて知っているのは名前くらいだったな.....


「名前はもう知ってるよね」


「あぁ、知ってるよ、ロゼ・リーファ」


「ふふっ、ありがと!」


ニコッと笑い、ロゼは続ける


「歳は17歳。学校は15歳の頃には卒業して、今は冒険家をしてるわ。」


15歳で卒業って事は飛び級したって事か?.....そりゃすごい。


「でも、どうして冒険家に?」


そう。なぜロゼは冒険家になったのか。俺が1番疑問に思っている質問をロゼにぶつける。


「私の両親が冒険家だったの。でも、数年前に魔物の手によって殺されたわ。」


そう言うと、ロゼの顔が少し暗くなる。.....こういう時、どんな言葉をかければいいんだろう。


「あ!でももう気にしてないから大丈夫だよ!ごめんね、重い空気にしちゃって。」


ロゼが謝る。気にしてないって言うのは多分嘘だろう。俺は話を変えることにした。


「でも、両親が魔物に殺されたっていうなら、尚更なぜ冒険家に?」


「もし私がほかの職についたら、両親を殺した魔物から逃げたと言うことになる。それがどうしても嫌だった。」


そういうロゼの目は、真っ直ぐだった。


両親を魔物に殺され、それでも逃げずに魔物と一人で戦う女の子。ここで俺が、冒険家になる事を断り、逃げるわけにはいかないだろう。

俺の答えはもう決まった。


「俺、なるよ。冒険家に。」


あぁ、言ってしまった。


「えっ?.....ほんとに!?」


一瞬キョトンとした表情だったが、直ぐに嬉しそうな表情に変わった。


「やった!ありがと!」


.....とても嬉しそうだ。しかし、何故こんなに嬉しそうなんだろう。仲間が出来たからか.....?


「??どうしたの?オーガ」


「いや、何でもないよ。それより自己紹介の続きしようぜ。相棒。」


茶化すかのように俺が言う。しかしロゼは.....


「相棒.....」


と呟き。カァっと顔が赤くなる。やっぱり仲間が出来て嬉しかったんだな。


「こ、コホン。じゃあ、自己紹介の続きするね。」


そう言うとロゼは話し出す。


「実は私は属性が2つあるの。」


「.....そうだったのか.....」


人間は9割以上が属性は一つだ。しかし、ごく稀に属性を2つ持った人間がいる。その人間は二属性のスキルをおぼえれる。とても優秀な能力を持っている。

しかし、


「.....差別か。」


優秀な故にに差別を受ける。という難点もある。


「でも、どうしてそれを俺に?」


自分でいうのもなんだが、俺達は出会ってまもない。そんな奴に言っても良かったのだろうか。


「私は今まで、ずっと隠してきた。だけどオーガなら、大丈夫だと思ったの。」


ロゼは俺のことを信用してくれているのか?もしそうじゃなくても、ロゼは俺に秘密を話してくれた。なら、俺も話すべきだろう。神のスキルのことを。


「安心して、ロゼは仲間だ。属性を2つ持ってるからって差別なんてしない。」


「あり...がとう。そう言ってもらえたのは初めてだよ.....。」


そう言ってロゼが涙をこぼす。...よっぽど辛かったのだろう。


「当たり前だよ。むしろ嬉しい。ありがとう、俺なんかに話してくれて。」


俺は出来るだけ優しくロゼに言う。そして、


「次は俺の番だ。聞いてほしい。」


と言うと。ロゼが涙を拭き。顔を上げる。

ロゼがそうしてくれたように、俺も覚悟を決めて全部話そう。


「うん、分かった。」


ロゼが頷いてくれた。


そうして、俺の自己紹介が始まった。


少し短いですが、最後まで読んで下さった方ありがとうございます!

初めての作品ですので、アドバイスなどを頂けたら嬉しいです!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ