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出会い

学校では、主に魔法や剣術など、自分のスキルにあった訓練をしている。中には、普通に就職する者もいるが、俺はそんなのまっぴらゴメンだ。普通なんてつまらない。だから俺は冒険者になる。


そんな事を考えながら登校するのが、俺のルーティーンワークである。


そうしているうちに、学校につき、同じくルーティーンワークである訓練を終え、俺は帰路につく。


今日も何も変わらない日常だったな...それが1番いいんだろうけど、退屈だ。


「そういや朝、変な夢をみたな...」


神のスキルを与えるとか言われた気がする。


「神のスキル...か。」


ふと自分の両手を見る。何も変わらない、剣の訓練でマメだらけになった手があるだけだ。


そのときーーーー


「おい、逃げろ! 街の外れの方に魔物の群れが現れたらしいぞ!」


「冒険者は居ないのか!?」


...聞こえてくる話によると、今町長が冒険者ギルドに連絡を取っている。しかし、到着は遅くなる、と。


俺なんかが魔物の群れに突っ込んでも大した時間稼ぎにはならないが、それでも何もせずに俺の故郷が壊されるのを見てるなんて出来ない。


「...行こう。」


そう呟き、俺はみんなが走っている逆の方向へと足を進めた。


ーーーーという訳で俺は魔物の群れの近くまで来た。


腰にある剣を抜き、慎重に歩く。すると


「...あれ?...人がいる。」


3桁はいるであろう魔物の群れと対峙している1人の女の子を発見する。


もしかしたら、街を守るためにやって来た冒険者だろうか?


だが、多勢に無勢だろうか。少しずつ押されている。


歳は多分俺と同じくらい。

綺麗な赤色の髪をショートボブにした女の子。


「か、可愛い...」


学校のクラスメイトとは、レベルが違う。俺は目が釘づけだった。


そして、はっと我に返り、


「見とれてる場合じゃない。彼女を守らないと!」


俺は彼女と魔物の群れの間に立つ。


「俺が時間を稼ぐ。そのうちに遠くへ逃げて。」


「...いやよ。」


「どうして...」


「誰かを犠牲にしてまで助かりたくない!私も戦う。」


彼女の目には、強い意志が現れていた。


俺は、彼女の気迫に負け、


「...後ろは頼む。」


「うんっ、まかせて!」


俺たちは腰を低く落とし、応戦体勢にはいった。


すると、一匹の魔物が襲いかかる。

それを剣でいなし、


「レイジ・ストライク!」


ソードスキルで迎撃し、一体目撃破。


ふと、彼女の方を見る。


彼女がスキルを放った。だが、早すぎて剣先が見えなかった。剣の達人だろうか?


「はやい...」


そう呟いた瞬間ーーーー


「危ない!」


上から2mはあるであろう岩が降ってくる。


戦いの地響きで、上にあった岩が崩れたのだ。


俺は急いで回避する。だが、1歩遅かった。


「痛ってぇ...」


岩が俺の左手を直撃する。


「これじゃ左手が使えないな...」


すると、彼女が駆け寄ってくる。


「大丈夫...?きゃあ!?」


隙を見せた彼女に魔物が襲いかかった。


「くそっ。せめて彼女だけでも...」


でも、俺に何が出来る?


すると、ふと今朝の事が頭に蘇る。


「神のスキルがある。」


その時、俺に奇妙なまでの自信が湧き上がる。


「彼女を守る!」


そう呟くと、自信は揺るぎない確信へと変わり


その確信は強烈な意思とともに、スキルを発動させる。


その瞬間、俺の周りに半径5メートル程の黒い円が出現した。


「魔物の動きが、止まった!?」


いや、違う。正確には『ほんの僅かに動いている。』


「これが、神のスキル...?」


ふと彼女の方を見る。


「...なに、これ...?」


驚いた表情であるが、それ以外は変化なし。恐らくは、黒い円の効果を受けてないのだろう。


「今のうちに!」


「え、ええ。」


魔物の動きが遅けりゃ一方的に攻撃出来る。それから魔物が全滅するのはそう時間がかからなかった。


彼女が駆け寄ってくる


そして、俺の目を真っ直ぐに見つめ、


「ありがとう。あなたのお陰で魔物を退治できた。」


「私はロゼ・リーファ。よろしくね!」


俺も名乗り返す。


「俺はフェルト・オーガ。歳は17。よろしく。」


「17かぁ、私と同い年だね!」


ロゼが微笑む。可愛い。


「あらためて、ありがとう。オーガ。にしても、とても強いスキルね!どうやって取得するの?」


興味津々って顔で俺を見つめる。


近くで見ると本当に可愛い。さっきは戦いの緊張で忘れてたけど、今はこの美少女と2人きりなんだよな...


急にドキマギしてきた。


「どうしたの?オーガ。」


「あ!顔が赤いよ!もしかしてさっきのスキルの後遺症!?」


心配そうにロゼが俺を見つめる。その顔でさえ美しくて、ドキマギが加速する。


「いや、大丈夫...。」


「その。さっきのスキルは神の...」


そう言いかけて口をつぐむ。あの事を誰かに話していいのだろうか?少し考え、おれは、


「た、戦い時に突然スキルに目覚めたらしくてさ...」


...我ながら、誤魔化すのが下手すぎる。


「剣技に加えて、あのスキル...」


やっぱり怪しまれてる!?どうしよう!


ーーーーと思ったら


「ねぇ、オーガ。良かったら冒険者にならない?」


いきなり勧誘された。


「世界中が今魔物の脅威に晒されているのは知ってるでしょ?」


「あぁ、さっきみたいな魔物の群れに襲われて壊滅した街が何個もあるって聞いたことあるな。」


今や、魔物は全世界に潜んでおり、いきなり現れ、人々を襲う。何処から来るのかなどは分かっていないらしい。


「冒険者ギルドでは、魔物と戦うための強者を募っているの。あなたの剣術は私が保証するし、あのスキルはきっと魔物と戦う上で必要になると思うの。」


「お、俺が!?」


冒険者になるのは、俺の目標だったし、願ったり叶ったりだが、俺みたいな奴が、いいのだろうか?


「うんっ!あなたは将来、きっとすごい冒険者になれるわ!」


ロゼが俺の両肩をがしっと掴む。


なんか...凄く過大評価されてる気がする...。






下手くそですみませんm(*_ _)m初めての作品なので、良ければアドバイスなど下さい!

ブックマーク付けてくれれば、モチベが上がり、叫んで喜びます。


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