2/4
彼の欠点
【俺は彼氏じゃないの?】
メールの一文に胸が高鳴る。
そっと左後ろを振り向くと
部屋の入り口に立ち、後輩と話す姿があった。
5つ上の先輩。
上原颯(30)
優しくて紳士。
身長は180センチ以上、流行りの塩顔男子。
仕事ができて、上司からの信頼も厚い。
同僚の女の子たちはみんなファンだった。
そして、例外なく私も。
私はメールに返事をした。
【聞いてたんですか?(笑)彼氏ですね!】
携帯を覗いた彼がこっちを向いた。
目があって、微笑む。
私はその姿にたまらなくなって下を向いた。
『彼氏....ね。』
幸せな気分。
最近は先輩で頭がいっぱいだった。
しかし、
たったひとつだけ彼には欠点があった。
ひとつだけ。




