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8.5
神はある時、一本の神器を創った。
その神器は王を制定する聖なる神の剣と呼ばれた。
その神器には膨大な量の力が内包されており、使う者に大きな力を与える。
聖剣は邪悪な心を持つ者の手に渡り、その聖なる力を邪悪に染めた。
とある若者は邪剣に変貌した聖剣の持ち主を倒したが、満身創痍の若者に余る力であった為、やむなく邪剣を封印する事となった。
ジャーヌ大陸のはるか辺境にこんな逸話が残されている。
聖剣は誰も知らない空間に眠り、復活を待つ。
数年に一度、聖剣は持ち主を見定め、僅かながら力を与える。
その者が真に持ち主足り得た場合、聖剣は空間を破り現世に現れるという。
復活を望むのは聖剣だけではない。
聖剣がその身に内包する邪剣部分も同様に復活を望んでいた。
邪剣も同じ様に悪意を持つ者を見定め、力を与える。
力を与えられた者同士が相対した時、持ち主を決める戦いが始まるという。
勝者は神器を手にする。剣をめぐる戦い。
戦いを終え、黒髪の少年は神器の力を受け継ぎ、正当な所持者となった。




