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剣戟の幻想物語 とある少年の冒険記   作者: やきたらこ
第四章~決戦に向けて動き出す隠者~
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32/50

5.

 帝都、平信京(ビンインキョウ)

 東方の街並みが広がる街を馬車はゆっくり進む。馬車は一つ。乗ってるのは俺とシエル、アイゼンの三人だ。馬の扱いはアイゼンがおこなっている。彼の隠された特技は少し意外だった。

「倭国の流れを組んでるらしいな」

 アイゼンは振り向かずに話す。

「昔から倭国と貿易してるらしいからね」

 紅い建物が目立つ街並みは倭国の文化が帝国で独自に変化していった産物だ。



 倭国――三つの国が建国される以前からある小国だ。広い面積の帝国の遥か極東に位置する、海にかこまれた小さい島国。

 帝国は何度か大規模侵略を行っているが手痛い反撃を食らっている。しかし倭国側に損失はほとんど無い。

 倭国はサムライと呼ばれる剣士を有し、その戦力は一人で一個中隊に迫るらしかった。

 それほどの戦力を持ちながらも、他国不干渉を貫く倭国は他国に侵略せず、また侵略も許さなかった。過去に起こった三国対戦でも体制は変わらず、戦争不干渉を貫いていた。


「今度、倭国にも行ってみたいね」

「楽しい旅になればいいけどな」

 他愛もない話を交わし、馬車は進む。




 やがて馬車は街を抜け、平原へと進んだ。

「飛ばすぞ!!」

 アイゼンは叫ぶと鞭をいれた。

 馬はいななき、速度を上げた。


 俺とシエル、アイゼンは進むべき道を見つめていた。

街並みは中華街をイメージしてくれれば幸いです。

倭国は江戸時代の日本をモデルにしてます。

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