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第一話 日本軍新兵器初投入戦 1

本来は、プロローグとこれと更にもう少しまとめた物を投稿しようとしてましたが、流石に10000文字越えるとやばいなと思い、分けることにしました。

新西暦3年、6月30日、AM11:25

俺、小山田おやまだ晶一しょういちは戦場に向かう。




座り慣れたシート。

掴み慣れた操縦桿コントロールグリップ

ヘッド()アップ()ディスプレイ()と重ねて、全方位六面コックピットモニターに表示される、機体外の曇天の街。

立ち並んでいる、建物という建物にはひびが入り、もしくは砕け、倒壊し同じく地割れて土が露出した、アスファルトにそれを撒き散らしていた。

現状の日本国、特に関西以北国土のの大半がこのような荒廃した土地である。



これから守る戦場は、こうならないようにしよう。



今まで見ないフリをしていたが、くつくつとこみ上げる感情の流れを、素直に感じることにした。

中身は、怒りと高揚感だ。

無意識に操縦桿を握る手を、しきりに開閉する。

しかし、今は、解き放つには、まだ、早い。

「もう少し、待っていて頂戴?」

感情の方向を、ゴワゴワとしたパイロットスーツ越し、首元に掛けた妹の遺灰が入ったペンダントの硬さに向ける。

だが、あと少しで想い、復讐を遂げられるという喜びと怒りがない交ぜになった不思議な気持ちが、胸を浸した。




「全機、聞こえているな?」

小隊各機に繋げた通信の調子を、確かめる意味で問う。

「俺達は、この戦争で人類が勝つための大きな一歩を今委ねられている、その為にはまず、俺達が勝たなければいけない」

間が持たず、そしてなんか変な演説を始めている俺がいた。

「この勝利は、圧倒されている人類の希望になる。

みんな大丈夫だ、今まで訓練してきたのは何の為だ。

今日この日の為だろう?

規模不明の敵だ、絶対に勝つためには、絶対に油断するな

二手に分かれている、という情報もあるが追々新しい、情報が入るだろう

俺達四人で、あのロボットどもに一泡吹かせてやるぞ!」

最後は裏声になった。


出撃前のミーティングで、そして今、俺が率いる小隊隊員が不安がっているのはわかった、そしてそれを隠そうとしているのも。

自機の初出撃で、初実戦だったらそれも当然だろう。

それは俺だって同じ。

怖い。


でも、今の人類は、あの異星人に対抗する力を手にしたのだ。

今の、稚拙な演説もどきでも、小隊の空気が変わったのはなんとなく、感じた。

部下のモチベーションアップは、隊長として当然の義務だが、それでも自分の言葉でみんなが勇気を持ってくれたのは正直嬉しい。


「「隊長、あいつら(IBA)を、ぶっ飛ばしてやりましょう!」」

テンション高めに通信を入れてきたのは、隊のムードメーカーである、戸原輝とはらひかる

「「今まで苦しんできた分、絶対に殺り返そうゼ!」」

戸原と分隊エレメントを組んでいる、普段は少し騒がしい程度の三宅実夏みやけみかも、何時にもましてテンションは高めだ。

恐らく、虚勢を重ねているのだろう。

ちなみに、この二人付き合ってやがる。

幼馴染だそうで、所謂リア充なのだ。

「「了解」」

最後は、別にテンションが上がっていない、無機質で機械的な声。

つい、三日前に隊の所属となった少女、佐笹瀬鈴さささせりんのもの。

何と言うか、いろいろと情報が少ない奴だ。

一応は志願兵らしいが、空気感が全然そうとは感じさせない。

ちなみに、俺と分隊エレメントを組んでいる。

付き合っているわけではない。


「「皆いいな?全機、起立!」」


皆の反応を聞き、一喝。

操縦桿を、各端末を操作するごとに、己が操る機体の駆動音、それこそ自分の半身のような存在が動いていくのがわかる。

このときが来た。

感情がやけにクリアになり、俺は自然と笑みを浮かべる。



ただ、皆を鼓舞させて戦場、死地へと送り出すのは、少々罪悪感があった。







EMF。


地球人類用(アースノイド)機動(マニューバ)戦闘機ファイター

敵の圧倒的な攻撃力を持つ人型兵器、IBAには同じものが有効、と判断して試験的に作成した人類の新たな「剣」。


全高21m62cmの、鋼鉄の巨人。

戦闘機に用いられる海上用迷彩のそれに似た、傷一つ無い対ビーム塗料色の灰色と水色のカラーリングが目に眩しい。

直線的な装甲版が全身のシルエットを成している巨体は細く無骨な構成だが、その実当の装甲板自体は薄い。

元々が重量のあるこの兵器は、機動性能を獲得する為である。

脚部と前腕のシールドを兼ねている装甲が辛うじて厚い程度か。



しかし、このEMFの主眼は高機動戦闘にあり、驚異的な性能を持つIBAと渡り歩くには、十分な性能を勝ち取っている。




これが、現在俺が隊長を務める、日本学兵軍にほんがくへいぐん特殊とくしゅ機械科きかいかだいゼロEMA小隊の面々が搭乗している巨人、 日本仕様(Ver J )第一世代試作型(EMF-01T) 目の覚めるような蒼い色彩を帯びた人型、灼雷しゃくらいの姿である。




「「これより、作戦行動を開始する。

一応、機体の実戦試験を兼ねているつもりだ。

それと、通信が敵に傍受されているかも知れないので、コールサインスクール(EMF)、1を小山田、2を戸原、3を三宅、4を佐笹瀬とする。

作戦内容は、ミーティングで話した通り、二手に分かれている敵ⅠBAを攻撃、現在敵と交戦中の陸上部隊を救出、敵戦力が不明なので十分注意してほしい、以上だ」」

作戦開始時刻。

部隊オペレーター、山岸静やまぎしせいの声だ。

「「「「了解」」」」

全員の声がこだまする。


それでははじめる


山岸の呟きのような声がヘルメットのヘッドホンから聞きとれる。

視界の端を輸送トラックや諸々の車両群が走り抜けた。



ズン、ズンと歩みを進めるたび、地面の瓦礫が跳ねる。

脚部装甲板にそれが当たり、コックピット内に鈍く響いた。

少々気に障るが、どうしようもないので諦めるしかない。

そして、予定してあった位置に、SE1、2、3、4が横一直線に整列する。

周りを見渡すと、どうやらここはIBAに焼き尽くされた街を、無理矢理片付けた土地のようだった。


「「オペレーターより各機、これより小隊は作戦地域に向け、長距離跳躍移動ロングジャンプを行う。距離はここから五キロ、それまでに三回跳躍を敢行する。だが現在時点で、敵は二手に分かれているとしか情報が無い。したがって、三回目の跳躍の後、こちらも二手に分かれ対応することにした。」」

「小隊を二手に、か。SE3より、分隊エレメントのメンバーはどのような風に?」

三宅の声だ。

「「分隊エレメントのメンバーはそうだな、隊長のSE1(小山田)と小隊新人のSE4(笹佐瀬)、あとはラブラブなお二人さん(戸原と三宅)。こんな感じかな?」」

「SE1、了解しました」

「SE4、了解」

「からかわないで下さいっ、もう~、SE3・・・了解」

「SE2了解、っていうか、本当にマジでやめて、恥ずかしい」

「「おっけーおっけー、それじゃあ、やって来い!、あっそれと一二(ヒトフタ)〇五(マルゴ)より、友軍のF-4JⅡ(ファントム)が支援攻撃を行うので、攻撃を撃ち込んで欲しい所があったら信号弾なんかで指示、そこんとこヨロシク。行って来い!」」

ぶつっという音と共に通信が途切れる。

ちょい雑な所がある山岸らしい。

「さて、みんないいよな?」

一応小隊単位では通信は継続している。

最後に全員の返答を確かめ、俺自身から通信を終了した。



機体の頭部、すなわちメインカメラを巡らせ、周囲に脅威が無い事を確認すると、次に目の前のコントロールタッチパネルに操作を加えた。

跳躍行動時の、事前チェックである。

本来は自動で行われるのだが、実際これからの戦闘時もそうなるのだが、今は整備士と総括部隊長からの命令で行っている。

念を入れてという事なのだろう。

現在操作を加えている、丁度椅子の肘掛に当たる部分に置かれている左右に配置された操縦桿の間、自身胴体部分に某ipabが三枚縦に並んだようなコントロールタッチパネルの画面に、様々なプログラムが自動再生される。

1秒位かかった。

「遅いな」

1秒なんて、敵にやられるには十分すぎる間である。

プログラム画面が終了し、通常のメニュー画面へと戻るとインカムのマイクを、ずいと口元に寄せた。

周波数を先と同じ、4つのチャンネルに設定する。

同時に、足元の推力を操作する、フットペダルを甘く数回踏み込み、スラスターを徐々に暖めはじめた。

他の機体も同じように、スラスターを吹かしている。

周囲の軽い瓦礫が、噴射によって後方に吹き飛ばされていくのを一瞥。

程なくして、全ての機体が跳躍ジャンプの予備動作である、脚を踏ん張り腰を落とした姿勢に移行した。

俺の機体も同様の姿勢をとる。


隊員達は最後の、命令を待つだけだった。

もちろん、俺の。

ゆっくりと息を吸う。

外をちらと確認すると、皆一様に同じ姿勢を取っていて、張り詰めた緊張感が流れていた。


そして叫んだ。




「「全機、跳べぇッ!!!」」









ドンッと背中に掛かる力が一気に増した。

G、という奴だ。

シートに体が押し付けられているといっても過言では無い。

着込んでいるパイロットスーツの対G機能が作動し、意識のブラックアウトが防がれる。

正面スクリーンを見ると、両足跳びの要領で地面を蹴った機体が、後方に伸びた脹脛の推進器から噴煙の尾を曳き、高度を上げていくのがわかった。

脛の人工筋肉の瞬発力と、高出力推進器の為せる技である。

フットペダルを直接前後左右に動かすことで、主要推進器バーニアでもある脚部を操作し、跳躍中の姿勢を保つ。

機体でも1、2を争う位デリケートな脚部人工筋肉をチェック。

今の所、障害は無い。

意識を操縦に切り替えて、モニターを見据えた。

武装を装備していない、全くフリーな主腕を使い、細かく機体のバランスを制御する。

客観的には、人がバランスを保つ為に、フラフラと揺れているように見えるだろうか。

しかし、全身いたるところに取り付けられた姿勢制御用の小型推進器スラスターが、俺の操縦の癖を見抜いて丁度よく吹かされ、機体が少しずつ安定していくのがわかった。


高度上昇が収まり、水平移動になる。

景色が、縦から横に流れていた。

「SE1より各機、皆安定飛行に移ったと思う。これから空中でまた加速を掛け、予定位置よりもう少しだけ進んだ地点で、一度着地しようと思う、何か質問は?」

「SE4…ありません」

「SE3同じく」

「SE2俺も無い」

返答を聞き、無意識に頷く。

「加速を掛けるのは、二十秒後いいな?」

予め、作動していたタイマーが十秒刻みごとに電子音を鳴らす。

後、十秒。

ごうごうというバーニアの噴射音が、コックピット内の空気を重く震わす。

「三、二、一、点火!」


ボンッ、という爆発的な音が、背部から聞こえた。

同じく、体をシートに押し付ける力がより一層、強まる。

対G機能 ―脳への血流低下を防ぐため、パイロットスーツの二の腕、太もも、脹脛に配されたエアバッグが膨らみ、血管を圧迫する― が中程度のレベルで作動する。

スクリーンを流れる風景がどんどん、その速度を速めた。

速度計の目盛りが、その数字を大きくしていく。

体感的に、一分ほど経った時だろうか。




今までも薄々感じてはいたが、体に掛かる力の向きが、上昇時の背中側から尻の側に、つまり下に向かっているのを感じる。

下降機動に入ったのだ。

他の機体よりも俺の機の場合、指揮官機という事と自分の戦闘時のポジションの関係で装備重量が大きく、それが下降し始めたという事はもう、この辺りで限界なのだろう。



このまま全力で地面に激突するわけにも行かないので、ここで加速を止める。

具体的には、飛行ポーズである前傾姿勢を解き、両腕を目一杯広げ、両足を伸ばし胴を折った、前屈状態に移行させる。

両前腕の、アームシールド兼近接ナイフの格納場所である幅広の装甲板を開き、エアブレーキ。

メインカメラの視界は地面に向けられていて、背の高い草木が多いらしく、目の前はほぼ緑一色だった。

着地地点は、木々の生え方が薄い数十メートル先の所。

そこそこ広いので、小隊の着地にするにはもってこいだ。


両足の、人間で言うふくらはぎにあたる部分にある主要推進器バーニアを、空中に向けていたさっきと違い、逆に地面側に向ける。

逆噴射リバースブースト

これを行うことで事で、落下の速度を抑えていくのだ。

草木が大きくはためく。

高度計を見ると、最高高度の150mから、90mに下がっていた。

僚機群も、若干の差さえあるものの、基本的には皆同じくらいの高さにいる。

高度、70。


今だ!


全身のスラスターと脚のバーニアを全力で噴射し、そして機体全身を使ったエアブレーキングで、落下の勢いの殆どを相殺した。

残りの衝撃も、機体のフレームで耐えられる。

高度20。

計器がそう示した寸後、ズンと尻に大きい衝撃が加わった。

着地したのだ。

そして、更に連続した地響き。

僚機の着地音である。



「1、2、3機、全機降りた、っと」

僚機の数を確認するのと同時に、周辺の地形をざっと確認する。

跳躍ジャンプした場所から、約1.5キロの地域はどうやら街が荒廃した、林のような場所だった。

まあ、林といっても森と紙一重のような草の生え方だが。

これに、木がうっそうと茂っていれば、間違いなく森に値する土地になるだろう。

余談だが、小隊が降下した地点の草木は、盛大に薙ぎ倒されていたりする。

敵にばれたら絶対怪しまれるって。


機体の右手をあげた。

味方よ注目!、という意味だ。

同時に、味方機の頭部メインカメラがこちらを向き、その視線が一挙に集まる。

「「皆、ここから約一キロばかり進出を行う。ただ気が付いていると思うが、この一帯はほぼ森モドキだ。建物の残骸で転んだり、木の枝が関節に突っ込んだり、つまらない事で大事な機体を損傷させるのは単純に無駄。したがって全機、走行進撃でいくぞ!」」

「「おう!」」

「了解」


やわらかい土壌に、その巨大な足跡を残しつつ四機の巨人は走る。

普通、前高21m台もある人型が走ると、中のパイロットへの衝撃はとんでもないことになる、と思うだろう。

しかし、コックピットが五体の重心に置かれてある為、最新の衝撃緩和装置(ショック・アブ・ソ-バー)が施されている為、コックピットへの振動が非常に少ない。

もともと、今までの兵器以上に本体への、そして搭乗者への衝撃が大きいことを予想して設計されているEMFなら当然。

ちなみに、人型なので当たり前だが、本体を支えるのは2本の脚だけだ。

そして、脚2本と言うのは、どう足掻いても不安定にならざるを得ない。

それで、なにを言いたいのかというと、正直な所以前よりも慣れはしたが、やはりちょっと酔いかけてきた。











三度目の跳躍を終え、分隊単位で分かれた時、EMF支援車両団から情報更新のデータが送られてきた。

音声では無いところを見ると、IBAによる広範囲ジャミングが行われているのかもしれない。

開くと、アップデートされた情報が、箇条書きにして並べてあった。


・敵戦力は、汎用型3機、多脚砲戦型2機、飛行型2機の編成。

・広範囲ジャミング発生中。

・味方は、背後にある居住地区の警備を請け負っている。

・敵は、味方に引き付けられる形で、北東と北西の二手に分かれて移動中、間の距離は約4.5キロ。

・味方戦力は、学兵部隊が1中隊分、日本軍正規部隊が2中隊分、正規部隊は戦闘車両を主に、学兵部隊は歩兵中心に砲撃戦で戦っている。

・多脚砲戦型の砲撃によって、居住地区への被害発生中。                 

・飛行型による、味方への被害増大。


                最優先事項

 

・敵を居住地区に侵入する前に死守、及び砲撃による被害を食い止める。

・EMFの損傷はなるべく小さく収める。  

 

        以上をもってして任務に当たられたし。







データを転送する。


「……SE4より、敵ⅠBAをレーダー圏内に確認しました」

笹佐瀬の声。

専用のヘルメットの内部に、敵機確認を示す表示枠が現れる。

ワッと、全身が活性化するのがわかった。

憎しみを転化させた怒りと闘志が、全身を疼かせる。

しかし、ここはまだ早い。

感情を押し殺し、ポーカーフェイスを決め込む。

「こっちもだ、恐らくIBA側もこちらを補足しただろうな」

森林地帯に変わり、障害物は多いものの砂地状に変わった地面をホバリングで進みつつ、敵のいる方角と、手元のタッチパネルに映された戦域マップを、交互にを睨む。

「SE1より4へ、優先攻撃目標は射程の長い多脚砲戦型(カニ足)とし、これを撃破した後に飛行型(羽つき)、最後に汎用型ゴリラを目標とする、異論は無いな?」

「SE4、了解」

敵は、先も言ったように二手に分かれている。

そしてその肝心の戦力はというと、多脚型(カニ足)二機と飛行型(羽つき)が一機汎用型(ゴリラ)一機という具合になる。

必然的に戸原と三宅組の方に残り敵を請け負うこととなる。

マップを確認するが、味方二機の輝点の位置からして、まだ戦闘には入っていないようだった。

「それじゃあまず、開戦の花火と行きますか!」





俺自身、これが始めての戦場という訳ではない。

志願兵として、まだ歩兵部隊に所属して居た時に3回ほどだ。

内、全部がIBAの関西侵攻に対する前線兵として戦った。

非常に激しい戦闘で、参加していた国連協定軍も在日米軍もそして日本軍も大きな損害を被った。

所属していた部隊は3分の1しか残らず、今やその生き残ったメンバーもどうしているかわからない有様だ。

その惨状は、東北圏脱出の時に刻まれた無念の想いと同じで今でもたまに、寝ている時に脱出時の夢とこの夢とを見ることがある。

トラウマって奴なんだろうか。





操縦桿のトグルスイッチをぱちりと変える。

今現在、射撃用に設定されている戦闘管制システムの一部を、主火器(メインウェポン)たる(GUN)から副火器2の、肩部後付ミサイルに変更したのだ。

手元のタッチパネルに射撃用諸元を呼び出し、数種ある項目の中から長距離砲撃を選ぶ。


弾種:ASM-2 左右1基


国連協定軍監視衛星を主体とし、IBA位置捜査開始


「!」

意図に気が付いた笹佐瀬の、息を呑む声がわかった。


次回 異星人戦争~巨人たちの記憶~ 

   

第二話 日本軍新兵器初投入戦 2


多賀さんの方もよろしく!

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