~日常はイスペシャリーなり!~
会話のみなので読みにくいとこばかりかと思いますがお付き合い願います。
★第1話
『曲がりなりにも。』
【男子高校生】
ヒデ「お前彼女いんの?」
マサ「…それは禁句だろ」
【女子高校生】
ミナ「ユリ彼氏いるの?」
ユリ「…それは禁句でしょ」
【男子高校生】
ヒデ「いないことくらいわかってっけどさ」
マサ「じゃあ聞くんじゃねェよ!」
【女子高校生】
ミナ「いないことなんて知れてるけどさ」
ユリ「てめェもだろ、ボケェ!」
【男子高校生】
ヒデ「だいたい男子校なんだぜ?彼女なんて普通に過ごしてたらできるはずねェんだ」
マサ「…言い訳だろ、それ」
【女子高校生】
ミナ「あたしは別にモテるわよ?モテるけど作らないだけ」
ユリ「…話盛ってんな、それ」
【男子高校生】
ヒデ「俺だってさ、こんなムサいとこはごめんだよ。夏は暑くて冬は寒い」
マサ「それ日本中そうだぞ」
【女子高校生】
ミナ「“あの子彼氏作りたいから共学の高校選んだらしいよ”なんて言われたくなかったから来たくもない女子校なんかにしたのよ」
ユリ「誰も思わねーよ」
完
★第2話
『ハゲと視線』
ファミレスにて――
ヒデ(かわいいな…)
ミナ(なんで室内で帽子かぶってんの?…ハゲるよ)
ヒデ(あっ、いまこっち見た!)
ミナ(…いや、もしかしてもうハゲてるとか?だから隠してるとか?)
ヒデ(…もしかして俺に気があるのか…?)
ミナ(ハゲは黙ってハゲときゃいいんだよ。なのに帽子でカモフラできるとか思ってんのか?…甘いんだよ)
ヒデ(ついに俺にも春がきた…!男子校だから彼女がいなかった俺にもついには春が…!)
ミナ(どうせあの手の男は“彼女いないのは男子校だから”とか言ってんでしょ?…お見通しなのよ)
ヒデ(ふふふっ…これで俺をバカにしてた奴らから根こそぎ金が入る…!俺に春は来ないとリアルに2千円賭けてた奴らから金が入る!!)
ミナ(彼女ほしいのは大抵クラスの男子と賭けてるから。そして自分のプライドが高まるから)
ヒデ(しかもあんな美少女だぜ?…今日のうお座は一位だったからだぁぁ…!)
ミナ(そういう男は大抵星座占いが上位の時しか信じない。最下位の時は“所詮占いだろ…”とかいうくせに内心へこんでる。最上位の時は“嬉しくないし”みたいな顔しといて家族に見えないところでガッツポーズ)
ヒデ(やっぱここで声かけとく!?恥ずかしがり屋な彼女からは無理だろう)
ミナ(…正直気になって仕方ない。声をかけるか?どうしようか…)
ヒデ(…でも女子に免疫ない俺が話しかけれるのか!?だいたい何て話しかければいいんだ…!)
ミナ(…でも男子に免疫ないあたしが話しかけれるのか!?だいたいものすげー恥ずかしいし…)
ヒデ(あっ!また目ェあった!…これは脈ありのサイン!)
ミナ(あっ!目ェあっちまった…!…よし、声かけよう)
ミナ「あの…すいません」
ヒデ「はっ、はい…!」
ヒデ(まさかの彼女からの告白…!)
ミナ「…社会の窓、開いてますよ」
ヒデ(ほらやっぱりこくは……)
ヒデ「…え?」
ミナ「だから…それ」
ヒデ「……えェェェェェ…!!??」
ヒデ(マジでか!てかよくみたらチャック全開じゃねェか…!俺は今までの役7時間をチャック全開で生きてきたのか…!…っていうか彼女の用それだけ!?チラチラ見てたのもこれを言うため!?告白じゃねェじゃん!…いや、ある意味告白だけれども!)
ヒデ「…てなことがあった訳ですよ」
マサ「ほんとかよー?いくらなんでもそれは…」
ヒデ「…嘘だったらいいよな、マジで…」
マサ「…」
完
♪一之瀬から―――――
皆さんもお気をつけて。
★第3話
『捕らぬなんとかの皮算用』
ナカタ「はい、席着け~。テストだぞー」
ヤス「先生、テストとかマジいらない。俺テストと共に受け取ったのはなんとも言えない喪失感だけだから」
ナカタ「バカなこと言っとんなよ~!お前らみたいなムサい連中がなんで彼女できねェか分かるか?」
マサ「…え?この人ほんとに話聞いてた?全く流れ関係ないこと言ってきたよ」
ナカタ「それはな…」
クラス全員(なっ…なんだって言うんだっ…)
ナカタ「その理由がわからねェからだ…!」
マサ「答えになってねェ…!」
ヤス「いや、先生…!見直したぜ!」
ノブ「多少哲学的ではあるが…」
マサ「哲学的どころが道理しかなってねェよ!1+1=2の説明すらできてねェよ!!」
ヒデ「…てか先生、テストは?」
ナカタ「えっ!?」
ヤス「ちょっ、先生!忘れたとかそういうオチっ?」
ナカタ「…ふふふふふ…。無いと思っただろ、油断しただろ…残念だったなァ…!」
ノブ「なっ…何ィ…!?」
ヤス「スネのすぐ横…ズボンの下に装備していた…だ…とっ…!?」
ナカタ「ハハハッ…わっ、私の演技にまんまと騙されおって…ハハハッ…」
マサ「こんな大根芝居くらい見破れや、この野郎ォォ…!どんだけ純粋なんだ、てめェらは!雪解け水か、コノヤロー!!」
完
書くたびにキャラクターがバカをやってくれます。
私が考えたキャラクターなのに、実際はキャラクター自身があぁしたいこうしたいと勝手に動いているので、つまらなくてもキャラクターのせいにしようと企んでいます。