プロローグ&第1章 高校時代
こんにちは!
現役小学生小説家の満月です。
自身6作目となります。恋愛小説は書いたことがなかったので、初めてですががんばります!
〜プロローグ〜 side桐野江 陽風
僕の隣にはウエディングドレスを身にまとった舞冬がいる。僕はタキシード姿だ。
僕の母さんや父さん、10人の兄たちが僕達を祝福してくれている。
その一方、新婦親族席は静まりかえっている。それもそのはず誰もいないのだ。舞冬の両親は呼んでいない、兄弟もいなくなった。が、後ろの方の席に存在感のない女の子がいる。舞冬の中学時代の友達、らしい。名前は確か…柊……沙夜瑚。普段は暗い顔をしているあの子も今日は微妙に笑っている。
僕の奥さんは緋宮 舞冬。いや、今、桐野江 舞冬になるのだ。舞冬に話しかける。「あんな最低なふゆの親なんて呼ばなくてよかったね。」 「……うん。」本当はこんな腹黒いことは言わない。でも、舞冬が傷つくのはみたくない。
僕たちは結婚して、子供を産んで、老いて、幸せに生きる。はずだった。
〜第1章 高校時代⑴〜 side緋宮 舞冬
私は緋宮 舞冬。浜谷高等学校の入学試験に受かった。沙夜瑚とは学校がわかれてしまったけど、憧れの浜谷高校に通えるのは嬉しい。
4月になった今でも、ここ一帯は、雪が残っている。白くなる息を吐きながら学校へ向かった。
「早く早く!もう入学式始まっちゃうよ」どこからかそんな声が聞こえる。私も急いで体育館へ向かった。
入学式が終わり…
廊下にクラスが貼り出されている。そこのまわりだけざわざわ、がやがやとしている。私は人混みが苦手だ。人々の輪のはしっこで人がいなくなるのを待った。
それぞれが自分の教室へ入った頃…
あのあと自分のクラスを確認したが、Sクラスだった。なんで私が1番上のクラスにいるのかはわからない。入学試験でも自信がない問題の方が多かったし。
「先生だぞー。静かにしろよー。」コソコソと話していた声もしーんと静まった。
「今日からこのクラスの担任の鈴島だー。下の名前は拓哉なー。じゃ、自己紹介しろよー。」入ってきたのは若い男の先生だった。いかにも女の子たちが騒ぎそうな顔だ。私も女の子だけど。
案の定、先生が話し出すと再びコソコソと女の子たちの声が聞こえてきた。それにしても数年前まで女子校だっただけあって女子が多いなぁ。パッとみても女の子の方が多いのがわかる。
急に大きな声が聞こえて顔を上げると自己紹介が始まっていた。
「どうも、青木 莉乃でーす。広鹿賀中学校から来ましたー。メイクが趣味でーす!気になる子は声かけてー!」青木さん。私が苦手なタイプの人だ……(笑)
「安藤 伊織です。蒼井中学校から来ました。青木さんと同じ小学校に通ってました。」安藤さん。興味はあるかも。
「五十嵐 穂乃葉です。喘息持ちなので体育とか休むかもしれません。そこは知っててください。」穂乃葉……いい名前。
「初めましてー。一条寺 都和ですっ。中学3年の卒業後に転校してきたので、知ってる人はいないと思いまーす。1年間よろしくねー。」一条寺さん。青木さんタイプっぽい。
「一ノ瀬 義人です。えーと、スポーツが好きなので、スポーツ好きな人、一緒にやりましょう!」一ノ瀬さん。細身だなと思ったら、スポーツをやっているのか。でも、やっぱり女子率高いな。
その後も何となく自己紹介を聞き流した。
大宮さん、如月さん、雲母坂さん、漣さん、とどんどん私の番が近づいてくる。
「こんにちは。花房 詩紅麗です。ひみ…………………一ノ瀬さんと、漣さんとは幼馴染です。」詩紅…………じゃなくて、花房さん。雲母坂さんの時も思ったけど、私のクラス珍しい名前の人多いな。
あ、次私か。
「緋宮 舞冬です。花ふ……………………1年間よろしくお願いします。」危ない危ない。
その後も特に話題になることもなく自己紹介が終わった。
一週間後……
もうクラスにはグループができていた。もちろん私はどこにも入っていない。改めて調べてみると、先生を含めて女子が約7割、男子が約3割。女子は休み時間に1つ上の学年の、桐野江さん?を見に行くし、男子は外で遊ぶし、クラスには私と詩…花房さんだけ。
「………………………………」花房さんはしゃべらない。
「………………………………」私もしゃべらない。
気まずい沈黙。
…花房さんはこのクラスの半分以上と友達で、コミュ力(コミュニケーション能力)にも優れた人気者だ。なのに、私といると、沈黙。
いつもこの沈黙をやぶるのは、青木さん率いる雲母坂さん、如月さん、三笠さん、吉野さんのグループ。
しかもなぜかこの5人は、私の席を避けて自分の席へ行く。
私が何も話さないから?確かに私は学校にいる間、ほとんど話さない。このぐらいで、話せるようになっていたら、今頃こうなってはいないだろう。昔のことは思い出したくないけど。その日は何となく鞄が重く感じた。
翌日……
今日は日直だった。休み時間、鈴島先生に頼まれて、職員室にプリントを届けに行った。気まずい沈黙を抜け出せて一安心。階段をのぼり、教室に戻ろうとすると、2年生の階から黄色い声が聞こえていた。
「キャー!桐野江様こっち向いてー!」「桐野江様〜!」「今日も美しいっ!」
耳をふさぎたくなるほどの歓声は、2年Sクラスの前の人だかりから発せられていた。
人だかりの中心には桐野江さんがいるのだろう。不意に私の方を向いた桐野江さん。
バチッ
目が合った。
直視できないほど整った顔立ち。すらっとした高身長。艶のある髪。人だかりができるのも納得の容姿をしている。ファンクラブがあるという噂もあって当然だと思った。一瞬顔が赤くなった気がするけど、私はあの子たちと一緒には騒ぎたくない、と密かに思った。
「私たちはすれ違った運命の中で。」第1投稿はどうでしたか?結構自信がある小説なので最後まで読んでいただけたら嬉しいです。




