表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
骸欠血損する食品群に関する一連の報告書  作者: 初枝れんげ(『追放嬉しい』7巻3/12発売)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/33

★少し悩んでいます

 カクヨムコン11参加中です!

 カクヨムにて【先行配信】!

 毎日19:07に更新!

 ぜひ読んでね!


ホラー部門3位に入れました!

応援よろしくおねがいします!


タイトル

「骸欠血損する食品群に関する一連の報告書」


キャッチコピー

「 関係者はメニュー表にない料理を絶対に出さないでください 」


ジャンル

「ホラー(モキュメンタリー)」


作品リンク

https://kakuyomu.jp/works/822139836343947661

読者の皆さまへ


いつも「異味ノート」をご覧いただきありがとうございます。

明けましておめでとうございます。

ブログ運営をしております佐倉 山羽です。


さて今日は、少し私の個人的な迷いと、ここ数日の出来事について、いつもより詳しくお話ししようと思います。


短めのものを想定していたのですが、紙面(というか画面)を借りる以上、できるだけ正確に、かつ丁寧に記しておきたくなりました。


長くなりますが最後までお付き合いいただければ幸いです。


■まず前提としての運営方針について


当ブログの目的は変わらずです。

インターネット上で囁かれる、存在するのかしないのか分からない不思議な飲食店、あるいはそれにまつわる噂や資料を集め、整理し、公開していきます。


読者の皆さまから寄せられる情報を手掛かりに、現地調査や資料精査を進めていく。というのが当初からの方針でした。


その過程で、直接的に連絡をくださる方、匿名で重要な資料を送ってくださる方、現場近辺の目撃情報を教えてくださる方が増えてきました。


私自身も次第に調査の深みにのめり込んでいきました。


取材は慎重を期して行っているつもりでした。しかし、そんな中、予期せぬ出来事に遭遇してしまったのです。


今回の記事は、そんな予期せぬ出来事をまとめたものになります。


■学生T氏のこと


Tさんの件が気になっている方も多いと思いますので、ちゃんと説明させて頂きます。


以前、当ブログにて掲載した「学生T氏へのインタビュー記録」を記憶されていらっしゃいますでしょうか。


あらためて経緯を整理すると次のようなことが起こりました。


Tさんですが、彼は以前私がブログで取り上げた、美味ログにカタカナで奇妙なコメントがある、という点について、自身も同じような事態に遭遇したということで、連絡をくださったのです。


彼はインタビュー時、いくつかの不審な出来事。つまり、友人が奇妙な死に方を続けている、という事件に巻き込まれているのだと話していました。


そして、自分に触れた対象も死んでしまうのではないかと不安にかられていらっしゃいました。


とはいえ、私が話を伺ったとき、Tさんはかなり疲れてはいたものの、言葉は明瞭で、状況に対してきちんと対応を講じているとおっしゃっていました。


インタビューの様子も、彼の陥っている状況を鑑みれば、終始落ち着いていたと言ってよいでしょう。


私たちは最後は穏やかに別れたと思います。

お忙しい中来てくださったことに礼を述べ、連絡先を交換して少しのお礼をして……。


そして、それが最後のやりとりとなりました。


その直後。


ええ、本当にその足で、Tさんは近隣のビルの屋上に向かったのです。そして、施錠された扉のガラスを破ってわざわざ侵入したとのことです。


結果は皆さんも報道でご覧になったとおり、悲しい結末に終わりました。

警察の公式発表では自殺とのことでした。


実は私も警察から事情聴取を受けました。まぁ、最後に会ったのが私ですから当然ですね。


インタビューの内容、彼の様子などを聞かれました。全て正直に話しましたが、警察は妄想だろうと思ったのか、Tさんの状況について信じてはいないようでした。


しかし、私はこのTさんの自殺が、ただの自殺だとは思えないのです。


■なぜただの自殺ではないと感じるのかについて


ここからは私見、というか感情が混ざった整理になります。どうかその点はご容赦ください。インタビューした相手に対して憶測を書き連ねることについてもお許しいただきたく思います。


理由としましては大きく2点あります。


①インタビュー内容と最期の状況が符合しすぎている


私たちのインタビューの中で、Tさんの友人の一人、Yさんですが、彼が美味ログに書き込んだ内容は下記の通りでした。


『タリナイノハオマエノハートダヨ(笑)(笑)(笑)』


ハートという語句ですが、これが気になったのです。


ハートというのは、つまり心臓です。


そこで思い出して頂きたいのがTさんの死因です。


Tさんは真下にあった先端が槍の様に鋭くなっているモニュメントに突き刺さった状態で発見されました。そして、直接の原因はその突端部が心臓を貫通したことによる心臓停止だったのです。


なぜ飛び降り自殺だったのか?


それは、『心臓』をわざわざ串刺しにする必要があったから、だったのではないでしょうか。


もちろん、言葉遊びと言われればそれまでなのですが。


私にはこれが単なる偶然。言葉遊びとは思えないのです


論理的な証明もなにもできないのですが。


しかし、私はその後実はもう一つ、恐ろしい体験をしています。それが上記で述べた憶測を強く確信させてしまっているのです。



②私自身の体験


事件があった日は警察から聴取を受けました。

その翌日、私は現場に赴きまして、手を合わせて帰ろうと思っていました。


実際に現地へ行ってみると、既に周辺の清掃は済んでいました。

ですので自殺による跡のようなものは全然残っていませんでした。


幾つかの花束が置かれていまして、飲料なども少し。お知り合いの方が置いたのでしょうか。


日常の朝の光が差し込んでおり、通りすがりの人たちがいつも通りの表情で行き来しています。


私はモニュメントのそばに立ち、静かに祈りを捧げました。


瞼を閉じると、冷たい風が頬を撫でました。


短く手を合わせた後、ゆっくりと目を開けました。


その瞬間です。


右肩に何か冷たいものが触れました。

それは氷のように冷たく、確かに人の手の形をしていました。

私は声を上げようとしましたが、なぜか空気が漏れるばかりで、声になりません。


そこで私は振り返ろうとしました。


ですがなぜか身体が重く、動けないのです。


目に入るのは、目の前で風に揺れる花々だけです。

しかし、それがどこか遠く感じられます。


そして背後。

耳元でくぐもった声が聞こえてきました。


音の調子は平坦でした。抑揚はほとんどありません。


ありませんでしたが……。


けれど、その声に混じる微かなトーン、話し方が丁寧な感じ、言葉の間合いのようなもの。それらは確かに私が先日インタビューで聞いたTさんの声に重なったのです。


『きてくれてありがとうございます。おかげさまでめしあがりになりました。あなたもどうですか』


私の右肩に本当に冷たい、真っ青な手が置かれていたのです。

ただ、それは青いだけではなくて、まるで体液をぶちまけたように、血しぶきがこびりついたものでした。

しかも、その声は聞いたことがあるものでした。

そう、インタビューを受けてくれたTさんのものだったのです。

声には抑揚がなく、どこかぼんやりとしていて、まるで人間の声ではないようでしたが……。

確かにそれは、Tさんのものでした。


もちろん、そんなはずはありません。

Tさんは、ここで死んでしまったはずなのですから。


私は大声で悲鳴を上げようとしました。

しかし、なぜかうまく声が出ません。


そうこうしているうちに、Tさんが背後から私の前の方に回り込もうとしているのが分かりました。


ザリ……、ザリ……、という靴がコンクリートをこする音だけが聞こえます。周囲には他に何も音が鳴る物がないように静寂でした。


私は目をつむりたくてしかたありませんでした。なぜなら、予想が正しければTさんの姿は……。

でも、なぜか身体は動きません。

目も閉じることができませんでした。

まるで金縛りにでもかかったかのようでした。


そうして、ついにTさんは私の正面へ移動してきました。


顔面の眼球のうち、左側がとびだして、血が流れだしていました。

右目はどこかに行ってしまったのか、ぽっかりと黒い空洞です。

背骨が折れているのか、身体が不自然にぐにゃりと後ろにやや折れ曲がって奇妙な姿勢をしています。

舌が真ん中から半分にちぎれかかっていて、蛇のような舌になっていました。

身体からはモニュメントの先端部が突き出していました。そこには身体から抉り出された心臓が刺さっていました。

そして、その心臓がーーー


ドクンドクンと活き活きと脈打ちました。


蛇のような舌を蠕動させて、Tさんだったもの、がゲタゲタ笑いました。


その瞬間、私は気を失いました。


気が付いたら、私は自分の家に戻っていました。

どうやって戻ったのかは覚えていません。


……いわゆる白昼夢の類かとは思います。


インタビューした相手が死んでしまったことによる、心的外傷ショック、とでもいうのでしょうか。


すみません、文章にしたら少し落ち着きました。


やはり、ショックなことが起きて気が動転していたのでしょう。

ええ、もちろんこれくらいでブログ運営をやめたりはしません。


なんといっても、会社として運営していますからね(笑)

生活がかかっております!


さて今後も整理した資料を順番にアップしていきます。


引き続き皆様におかレマシテハ ジョウホウヲ ツタエテクダサイ


コレカラモ コノブログヲ ヨロシク オネガイシマス


●҉●̸●҉●̸●҉●̸ さ■҉■̸■҉■̸

 カクヨムコン11参加中です!

 カクヨムにて【先行配信】!

 毎日19:07に更新!

 ぜひ読んでね!


ホラー部門3位に入れました!

応援よろしくおねがいします!


タイトル

「骸欠血損する食品群に関する一連の報告書」


キャッチコピー

「 関係者はメニュー表にない料理を絶対に出さないでください 」


ジャンル

「ホラー(モキュメンタリー)」


作品リンク

https://kakuyomu.jp/works/822139836343947661

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ