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骸欠血損する食品群に関する一連の報告書  作者: 初枝れんげ(『追放嬉しい』7巻3/12発売)


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自衛隊による殲滅(前編)

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タイトル

「骸欠血損する食品群に関する一連の報告書」


キャッチコピー

「 関係者はメニュー表にない料理を絶対に出さないでください 」


ジャンル

「ホラー(モキュメンタリー)」


作品リンク

https://kakuyomu.jp/works/822139836343947661


副首相(首相代理)による自衛隊への攻撃命令について。


各種関係機関、一般有志からの情報提供により、政府は《異味ノート》の存在、およびブログ運営者であり巫女を自称する佐倉さくら 山羽やまはの実在を確認した。


ブログ上には本人の行動記録とされる一連の投稿が残されており、その内容と照合するかたちで、彼女が潜伏していると推定される「山域」もおおまかに特定された。


真偽の断定は困難とされつつも、状況は急速に悪化していた。


実際に《異味ノート》を閲覧した複数の読者、あるいはSNSを通じて流布された情報に触れた国民の一部が、「異形の神の姿」を見た直後に原因不明の事故死や精神錯乱を起こすという事例が全国各地で報告されたのである。


被害者は例外なく身体の一部が欠損している、もしくは消失しているという特徴を有していた。


この時点で政府は、偶発的事故の多発ではなく、巫女・佐倉 山羽による何らかの意図的な攻撃である可能性を排除できない旨を判断した。


2025年3月16日未明、佐倉 山羽の確保(場合によっては殺害も可としていた)を至上命令とし、自衛隊に対して出動要請が行われた。


また本件は軍事作戦に該当したため、国民全員に今回の出動内容と経過について、随時告知されることとなった。


■ 特殊部隊による先行作戦について


山岳地帯での作戦であったため、少数精鋭による先行潜入が選択された。

任務に当たったのは、複数の国内外任務を経験した特殊作戦軍(SOG)隊員13名。

政府筋では1〜2時間で確保作戦は完了すると楽観視する声さえあった。


しかし――。


潜入開始からわずか1時間後、全隊員との連絡が一斉に途絶してしまう。


衛星からの監視も、突如として濃霧が発生し、機能しなくなってしまった。


国内有数のエリートである特殊作戦軍(SOG)はものの1時間でその作戦遂行能力を失ってしまったのである。


■ 発見された遺体


失踪から6時間後のことである。


地元住民の通報により、13名全員の首から上の無い胴体が渓流沿いに散乱しているのが発見された。


切断面は異様なほど滑らかであった。


それは機械的な切断とも野生動物の襲撃とも異なる形状であり、あたかも最初からなかったかのように、自然と切断がなされていたと証言されている。


その2時間後には、別の住民から「見慣れない立体物が渓流沿いに並んでいる」との通報が入った。


確認の結果――。


そこにあったのは隊員たちの頭部であった。


竹串状のもので刺し貫かれ、等間隔に整列していたという。


これを回収しようとした救助隊員1名が、偶然発生した倒木事故で死亡。


その直後、特殊作戦軍(SOG)の頭部群は突如として焼失。


灰すら残さず消滅した。


一連の出来事により、政府内には動揺が走った。


同時に、解決に期待していた国民の絶望が広がるのと同時に、猟奇的事件による被害が爆発的に拡大した。


■ 全国で発生した猟奇的事件の数々について


以下はマスコミによって中心的に取り上げられた事件の数々である。


暫定的に「事件A〜E」として整理している。


・事件A「市街広域欠損死事件」


都市部の交差点。特に監視カメラ網が密集している地域で歩行者が突然、しぼんだ風船のように縮んで死亡する姿が多数記録された。


現場には血痕も争った形跡もなかった。


また、この時数メートル離れた位置に内臓に似た塊が残される事例が続いた。


内臓が身体内部から欠損し、供物化したものであると推定された。


・ 事件B「高速道路集団欠損事故」


複数の高速道路で走行中の乗用車の運転手が突然、車の天井を突き抜けるように飛び出し、上半身だけが消失するという事件が相次いだ。


ドライブレコーダー映像には車内に誰も座っていない状態が映り、座席シートには血痕すら残らないが、運転自体は問題なく続く様子が撮影されていた。


・ 事件C「学校施設内連鎖失踪及び再出現」


複数の学校で生徒が教室から同時に消失。


10分後、校庭の砂場に一列に並んだ状態で両腕だけが出現。


腕自体に損壊はなかった。生徒たち本人は行方不明のままである。


・事件D

「公共施設内煮凝り事件事件」


全国の公共施設、特に駅のロビーや図書館、病院の受付前といった人の集まる広い床面に、突如として、半透明のゼリー状の物体が出現する事例が相次いだ。


そのゼリー状の物体は直径30〜50cm程度であり、浅い円形を保っており、室温程度の温かさをもっていた。


成分は動物性たんぱく質が主成分のゲルであると判明した。


鑑識が調べた結果、ゲル内部から個人の微細な組織片(皮膚・毛根・粘膜など)を多数検出した。


煮こごりのようだとSNSで投稿があったため、煮凝り事件と呼称されることになった。


・事件E

「住宅地連続串刺し遺体事件」


郊外の住宅街で、竹串状の尖った木片に、人体のパーツ(主に手足の一部)が串刺しになって並べられる事件が発生した。


串はすべて同じ長さ(33cm)で統一されており、地面に対して垂直という異様な精度を示していた。


また更に不可解な点として、この串が必ず家と家の境界線に並べられていた点である。



以上のように、猟奇的事件は多岐、多数にわたり発生した。


これらの異様な事件、事故が日常的に発生したため、政府は世論に押し切られる形でついに緊急条項の適用を決定。


佐倉 山羽が潜む地域一帯の「空爆」が承認された。


■ 自衛隊による空爆作戦


攻撃に用いられたのは陸上自衛隊の攻撃ヘリ AH-64D「アパッチ・ロングボウ」。

5機編成である。


出発地は 航空自衛隊・高遊原分屯基地(熊本県)。


06時40分に離陸。


途中給油を挟みながら1時間10分後、標的である●●山上空に到達した。


しかし――。


この作戦も、予想を超えた形で瓦解する。


→次ページ(後編)へ

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