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骸欠血損する食品群に関する一連の報告書  作者: 初枝れんげ(『追放嬉しい』7巻3/12発売)


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27/33

★例の遺跡を発見_̷̡̜͍̝͚̝̯̬̘しました!

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タイトル

「骸欠血損する食品群に関する一連の報告書」


キャッチコピー

「 関係者はメニュー表にない料理を絶対に出さないでください 」


ジャンル

「ホラー(モキュメンタリー)」


作品リンク

https://kakuyomu.jp/works/822139836343947661

皆さま、こんにちは。

佐倉 山羽です。


今回は前回、忌みノートでご報告させて頂いた通り、例の遺跡を探索に来ています。

場所は滋賀と京都の間にある●●山(実在の名称のため伏せる)です。


山の入口に立つと、空気がぐっと変わりました。

麓はまだ冬の気配が残っていたのに、登山口付近は思った以上に冷え込んでいますね。


吐いた息が白く残ります。


足元は前日の雨のせいでやや湿っています。


踏みしめるたびに、ぬかるみが靴底に吸い付くような感触がありました。


木製の案内板は古く、角が削れ、文字も半分ほど薄れています。


観光目的で入る人はほとんどいないのでしょう。


整備された登山道というよりも、地元の人が最低限手入れしている生活路に近い印象でした。


私は道案内を買って出てくれた、三橋 安吾さんを水先案内人に山中を進みます。


数年前に嵐が来てから、あまり復旧が進んでおらず、ところどころは進入禁止となったままです。


ロープやバリケードはところどころ倒れています。木々に引っかかって斜めにぶら下がっているものもあります。


長期間、誰にも触れられていない印象を受けました。


進入禁止の看板には、落石多発区域のため立入禁止、と書かれており、周辺の斜面を見ると、確かに大小の岩がいくつも転がっています。


人を寄せ付けない物々しい雰囲気を感じます。


土砂崩れが起きた痕跡はいまだに生々しく、えぐれた斜面の土は、あたかもまだ新しいように見えます。


雨水で新たに削られた溝が刻まれていくからなのでしょう。


さて、通常の登山ルートが通行止めとなっていました。


迂回ルートが示されたりされています。


しかし、三橋さんはそれを無視して進んでいきます。


彼女曰く、迂回ルートは大きな遠回りになるらしく、地図を確かめてから、淡々とした声で言いました。


「崩落箇所は、慎重に越えれば通れます」


見た目よりも足場は安定しているようです。


踏み込むたびに土の状態を確かめ、崩れた岩の上をゆっくり選んで歩く姿は、山慣れした人の動きそのものでした。


いえ。


まるで一度来たことがあるかのような、迷いのない足取りでした。


食料も特に多く持参していません。


一人分と言って良いでしょう。


このペースならば十分ということだと思います。


三橋さんの歩き方は、リズムが一定で、急斜面でも歩幅が変わらず、呼吸が乱れません。


本当に自動的に進んでいるような感じでした。


途中、木の根が大きくうねっている地点で、


「ここ、滑りやすいので気をつけてください」


と短く告げてくれました。


通行止めになっている、以前の正規ルートを進んでいくと、途中で険しい藪がありました。


しかもそこに倒れた竹が重なり、先に行けそうにありませんでした。


藪は胸の高さほどあります。


倒れた竹が十数本、斜めに折り重なって道を塞いでいました。


竹は乾燥していて軽く、手で折れるほどもろいものもありましたが……。


根元が密集しているので、まっすぐ進むには無理な印象です。


地面には竹の葉が厚く積もっています。


踏み込むとサクサクと乾いた音が響きました。


しかし三橋さんは言いました。


「これがあの日、嵐でできた新しい道」


だと。あれのおかげで山中の奥深くに迷い込んだのだと。


台風で土砂が崩れ、その先の地下遺跡への入口が露出したのだと。


竹の奥を覗くと、地形が不自然にえぐれ、山肌が露出していました。


粘土質の層がむき出しになっています。


水がはげしく流れた跡が残り、地面をえぐった痕跡が生々しく残されています。


本来は禁足地で、地元の人間は決して近づかない場所です。


どうして彼女がそのことを知っていたのかは、後で報告することにしましょう。


私は進みました。


やがて藪を抜けると、うっそうとした森のような場所に出ました。


どこか奇妙な空間です。


ゆらゆらと木々は揺れています。


なのに葉音はありません。


先ほどまでしつこく聞こえていた虫の声も、今は一切ありません。


まさにここが聖域。


あるいは禁足の地。


森に入った瞬間、空気は外より冷たく、湿度が高くなりました。


頭上は木々が覆い、日光はわずかです。


昼間なのに夕方のような薄暗さが奇妙な感覚を抱かせました。


足元の枝を踏む音だけが、やけに大きく響きます。


雨の後、特有の、湿った静けさだけが続いていました。


衛星写真でも判別できない葉の密度です。


ああ、まさに秘境です。


彼女は進んでいきます。


そうしてついに発見しました_̷̡̜͍̝͚̝̯̬̘。


がけ崩れによって露出した隙間_̷̢̢̠͙͚̥̯̞͓̙͕。


人が一人入れるほどの幅_̸̨̨̢̢̡̛̛̥̞̝̬̘̙̯̰。


私は身体を横にして入ります_̴̡̡̢̢̡̠̠̙̦͚̗̱͙͉͍̰̥̯͍̳͍̲̹̩̩̗̫̞̤̙。


中には階段がありますが、真っ暗でした_̷̛̛̛̛̛̛̛̙̙̦͈̘̘̳̟̤͚̠̠͕̫̞̖̪̠͎̬̗̳͇̜̞̬̫̹̟̩。


懐中電灯をつけ、照らしながら降りていきます_̴̡̡̡̨̨̨̛͓̲̲̯̠̲͍̫̖͍̫̺̝̪̱̞̞̙͎̠̩͈͔̤̩̞͓̳̞̝̬̟̰͇̟̮̩̰̦。


階段は 5 分ほど続き――_̶̡̢̡̨̨̢̡̛̛̘̠̦̩̮̠̰̯̝̖͍͔̳̲̘̲̤̘̙̗̪̥̳̤̘̘̳̞̝̗̬̟̹̞̻̬̹̯̹̮̬̹̳̱͎̟̬̰̳̘̗̼̰̜̼̳̺̲̥̱。


その先には門扉に閉ざされた遺跡_̶̴̢̡̢̨̢̢̛̛͙͙̱̥̞̬̳̘͎̱̤̜̰̗̜̞̗̬̘̯̙̰̙̻̜̞̠̥̭̠͙̰̬̯̲̮̖̤̮̟̠̟̞̤̮̱̳̬̦̟̬̗̪̞╱。


私は階段を下ります_̴̛̛̛̛̛̛̛̛̛̘̗̳̞̤̙͈̙̞̪̝̥̼̗͉͙̭̗͙̥̯̝̰̤͙̟̖̪̱̗̯̙̬̬̫。


そうしてついに、初めて山で人と出会いました_̷̢̢̡̡̨̨̨̡̛̛̬̞̰̳̞̰̩̱̞̫̩̙̤̙̱̱̳̬̰̯̻̙̹̤̰̞̟̖̫̞̪̙̥̜̬̤̱̦̤̻̜̟̥̘̹̤̮̤̝̙̪̰̮̘̰̮̞̬̯̼̮̼̝。


もちろん、死体を人と呼んでいいのなら、ですが_̷̴̡̢̡̛̛̛̠̥̞̮̗̱̘̞̟̬̼̙̝̮̰̘̱̮̟͍̭̘̥̙̞̯̬̰̳̪̫̗̙̞̘̙̝̯̙̱̝̞。


その方の名前は、●●●●_̸̸̢̢̛̛̛̛̛̠̜̟̰̪̯̤̘̞̻̬̙̳͙̤̠̗̗̜̦̜̤̰̥̳̟̗̙̲̘̫̟̝̪̳̠̞̹。


そう_̴̴̛̛̛̛̛̬̟̻̦̤̫̪̞̳̲̙̞̱̞̠̜̮̬̲̹̟̝͕̦̥̬̯̤̤̤̱̤̙̟̰。


忌みノート

『ある学者の日記(2019年10月5日)』で紹介した、

手記を残した准教授の死体です_̷̸̨̨̡̢̡̢̛̛̞̝̱̰̲̘̤̗̯̹̞̳̠͉̲̗̫̦̞̥̟̜̗̹̤̫̱̯̜̱̙̝̤̘̞。


その身体の上半身はすでに供物として、

社稷しゃしょくへと捧げられていました_̶̶̨̨̢̢̡̛̛̛̛̬̥̪̠̞̰̤̗̳̖͍̬̳̜̙̗̝̤̮̮̬̳̻̼̱̯̘̬̳̯̝̩̞̖̠̗̥͇̱̝̜̮。


皆様やりましたね_̸̸͍̮̟̳̰̞̥̲̦̞̞̦̫͉̗̼͍̬̬̳̮͎̱̳̮̯̬̬̦̜̦̳̩̬̠̞̠͇̤̪̙̩̫̤̰̜͈̬̺̞̕̕。


例の遺跡を発見できましたね‼_̸̸̸̷̷̷̡̡̡̡̢̢̢̡̢̨̨̛̛̛̛̛̛̛̛̛̦̟̜̜̳̠̦̳̞̜̯̥̟̜̩̙̱͓̞̮̞̘̳̘̳̜̦̘̫̬̱̩̪̰̙̯̝͙̤̳̝̳̬̩̪̘‼‼


作成日:2025年3月7日

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