★例の遺跡を発見_̷̡̜͍̝͚̝̯̬̘しました!
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タイトル
「骸欠血損する食品群に関する一連の報告書」
キャッチコピー
「 関係者はメニュー表にない料理を絶対に出さないでください 」
ジャンル
「ホラー(モキュメンタリー)」
作品リンク
https://kakuyomu.jp/works/822139836343947661
皆さま、こんにちは。
佐倉 山羽です。
今回は前回、忌みノートでご報告させて頂いた通り、例の遺跡を探索に来ています。
場所は滋賀と京都の間にある●●山(実在の名称のため伏せる)です。
山の入口に立つと、空気がぐっと変わりました。
麓はまだ冬の気配が残っていたのに、登山口付近は思った以上に冷え込んでいますね。
吐いた息が白く残ります。
足元は前日の雨のせいでやや湿っています。
踏みしめるたびに、ぬかるみが靴底に吸い付くような感触がありました。
木製の案内板は古く、角が削れ、文字も半分ほど薄れています。
観光目的で入る人はほとんどいないのでしょう。
整備された登山道というよりも、地元の人が最低限手入れしている生活路に近い印象でした。
私は道案内を買って出てくれた、三橋 安吾さんを水先案内人に山中を進みます。
数年前に嵐が来てから、あまり復旧が進んでおらず、ところどころは進入禁止となったままです。
ロープやバリケードはところどころ倒れています。木々に引っかかって斜めにぶら下がっているものもあります。
長期間、誰にも触れられていない印象を受けました。
進入禁止の看板には、落石多発区域のため立入禁止、と書かれており、周辺の斜面を見ると、確かに大小の岩がいくつも転がっています。
人を寄せ付けない物々しい雰囲気を感じます。
土砂崩れが起きた痕跡はいまだに生々しく、えぐれた斜面の土は、あたかもまだ新しいように見えます。
雨水で新たに削られた溝が刻まれていくからなのでしょう。
さて、通常の登山ルートが通行止めとなっていました。
迂回ルートが示されたりされています。
しかし、三橋さんはそれを無視して進んでいきます。
彼女曰く、迂回ルートは大きな遠回りになるらしく、地図を確かめてから、淡々とした声で言いました。
「崩落箇所は、慎重に越えれば通れます」
見た目よりも足場は安定しているようです。
踏み込むたびに土の状態を確かめ、崩れた岩の上をゆっくり選んで歩く姿は、山慣れした人の動きそのものでした。
いえ。
まるで一度来たことがあるかのような、迷いのない足取りでした。
食料も特に多く持参していません。
一人分と言って良いでしょう。
このペースならば十分ということだと思います。
三橋さんの歩き方は、リズムが一定で、急斜面でも歩幅が変わらず、呼吸が乱れません。
本当に自動的に進んでいるような感じでした。
途中、木の根が大きくうねっている地点で、
「ここ、滑りやすいので気をつけてください」
と短く告げてくれました。
通行止めになっている、以前の正規ルートを進んでいくと、途中で険しい藪がありました。
しかもそこに倒れた竹が重なり、先に行けそうにありませんでした。
藪は胸の高さほどあります。
倒れた竹が十数本、斜めに折り重なって道を塞いでいました。
竹は乾燥していて軽く、手で折れるほどもろいものもありましたが……。
根元が密集しているので、まっすぐ進むには無理な印象です。
地面には竹の葉が厚く積もっています。
踏み込むとサクサクと乾いた音が響きました。
しかし三橋さんは言いました。
「これがあの日、嵐でできた新しい道」
だと。あれのおかげで山中の奥深くに迷い込んだのだと。
台風で土砂が崩れ、その先の地下遺跡への入口が露出したのだと。
竹の奥を覗くと、地形が不自然にえぐれ、山肌が露出していました。
粘土質の層がむき出しになっています。
水がはげしく流れた跡が残り、地面をえぐった痕跡が生々しく残されています。
本来は禁足地で、地元の人間は決して近づかない場所です。
どうして彼女がそのことを知っていたのかは、後で報告することにしましょう。
私は進みました。
やがて藪を抜けると、うっそうとした森のような場所に出ました。
どこか奇妙な空間です。
ゆらゆらと木々は揺れています。
なのに葉音はありません。
先ほどまでしつこく聞こえていた虫の声も、今は一切ありません。
まさにここが聖域。
あるいは禁足の地。
森に入った瞬間、空気は外より冷たく、湿度が高くなりました。
頭上は木々が覆い、日光はわずかです。
昼間なのに夕方のような薄暗さが奇妙な感覚を抱かせました。
足元の枝を踏む音だけが、やけに大きく響きます。
雨の後、特有の、湿った静けさだけが続いていました。
衛星写真でも判別できない葉の密度です。
ああ、まさに秘境です。
彼女は進んでいきます。
そうしてついに発見しました_̷̡̜͍̝͚̝̯̬̘。
がけ崩れによって露出した隙間_̷̢̢̠͙͚̥̯̞͓̙͕。
人が一人入れるほどの幅_̸̨̨̢̢̡̛̛̥̞̝̬̘̙̯̰。
私は身体を横にして入ります_̴̡̡̢̢̡̠̠̙̦͚̗̱͙͉͍̰̥̯͍̳͍̲̹̩̩̗̫̞̤̙。
中には階段がありますが、真っ暗でした_̷̛̛̛̛̛̛̛̙̙̦͈̘̘̳̟̤͚̠̠͕̫̞̖̪̠͎̬̗̳͇̜̞̬̫̹̟̩。
懐中電灯をつけ、照らしながら降りていきます_̴̡̡̡̨̨̨̛͓̲̲̯̠̲͍̫̖͍̫̺̝̪̱̞̞̙͎̠̩͈͔̤̩̞͓̳̞̝̬̟̰͇̟̮̩̰̦。
階段は 5 分ほど続き――_̶̡̢̡̨̨̢̡̛̛̘̠̦̩̮̠̰̯̝̖͍͔̳̲̘̲̤̘̙̗̪̥̳̤̘̘̳̞̝̗̬̟̹̞̻̬̹̯̹̮̬̹̳̱͎̟̬̰̳̘̗̼̰̜̼̳̺̲̥̱。
その先には門扉に閉ざされた遺跡_̶̴̢̡̢̨̢̢̛̛͙͙̱̥̞̬̳̘͎̱̤̜̰̗̜̞̗̬̘̯̙̰̙̻̜̞̠̥̭̠͙̰̬̯̲̮̖̤̮̟̠̟̞̤̮̱̳̬̦̟̬̗̪̞╱。
私は階段を下ります_̴̛̛̛̛̛̛̛̛̛̘̗̳̞̤̙͈̙̞̪̝̥̼̗͉͙̭̗͙̥̯̝̰̤͙̟̖̪̱̗̯̙̬̬̫。
そうしてついに、初めて山で人と出会いました_̷̢̢̡̡̨̨̨̡̛̛̬̞̰̳̞̰̩̱̞̫̩̙̤̙̱̱̳̬̰̯̻̙̹̤̰̞̟̖̫̞̪̙̥̜̬̤̱̦̤̻̜̟̥̘̹̤̮̤̝̙̪̰̮̘̰̮̞̬̯̼̮̼̝。
もちろん、死体を人と呼んでいいのなら、ですが_̷̴̡̢̡̛̛̛̠̥̞̮̗̱̘̞̟̬̼̙̝̮̰̘̱̮̟͍̭̘̥̙̞̯̬̰̳̪̫̗̙̞̘̙̝̯̙̱̝̞。
その方の名前は、●●●●_̸̸̢̢̛̛̛̛̛̠̜̟̰̪̯̤̘̞̻̬̙̳͙̤̠̗̗̜̦̜̤̰̥̳̟̗̙̲̘̫̟̝̪̳̠̞̹。
そう_̴̴̛̛̛̛̛̬̟̻̦̤̫̪̞̳̲̙̞̱̞̠̜̮̬̲̹̟̝͕̦̥̬̯̤̤̤̱̤̙̟̰。
忌みノート
『ある学者の日記(2019年10月5日)』で紹介した、
手記を残した准教授の死体です_̷̸̨̨̡̢̡̢̛̛̞̝̱̰̲̘̤̗̯̹̞̳̠͉̲̗̫̦̞̥̟̜̗̹̤̫̱̯̜̱̙̝̤̘̞。
その身体の上半身はすでに供物として、
社稷へと捧げられていました_̶̶̨̨̢̢̡̛̛̛̛̬̥̪̠̞̰̤̗̳̖͍̬̳̜̙̗̝̤̮̮̬̳̻̼̱̯̘̬̳̯̝̩̞̖̠̗̥͇̱̝̜̮。
皆様やりましたね_̸̸͍̮̟̳̰̞̥̲̦̞̞̦̫͉̗̼͍̬̬̳̮͎̱̳̮̯̬̬̦̜̦̳̩̬̠̞̠͇̤̪̙̩̫̤̰̜͈̬̺̞̕̕。
例の遺跡を発見できましたね‼_̸̸̸̷̷̷̡̡̡̡̢̢̢̡̢̨̨̛̛̛̛̛̛̛̛̛̦̟̜̜̳̠̦̳̞̜̯̥̟̜̩̙̱͓̞̮̞̘̳̘̳̜̦̘̫̬̱̩̪̰̙̯̝͙̤̳̝̳̬̩̪̘‼‼
作成日:2025年3月7日
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