ある女性と母のなにげない会話(20__̸̢̢̠͙̥̯̞͓̙͕̦̰̙̱͑͑͆͊͗͝年1_̷̡̜͍̝͚̝̯̬̘月_̵̡̜̝̘͔͙̞͇1日)
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タイトル
「骸欠血損する食品群に関する一連の報告書」
キャッチコピー
「 関係者はメニュー表にない料理を絶対に出さないでください 」
ジャンル
「ホラー(モキュメンタリー)」
作品リンク
https://kakuyomu.jp/works/822139836343947661
※Sという女性と、その母親との通話記録
※日時は20__̸̢̢̠͙̥̯̞͓̙͕̦̰̙̱͑͑͆͊͗͝年1_̷̡̜͍̝͚̝̯̬̘月_̵̡̜̝̘͔͙̞͇1日
『Sちゃん。久しぶり。最近連絡がないから心配してたんだよ。元気にしてた?』
Sと呼ばれる女性が母親へ通話をしたようである。
『うん、大丈夫。ちょっと仕事がたてこんじゃってて』
『そうなの? ならいいけど。ねえ、それよりさ……』
母親は言いずらそうな声音となる。
『分かってるって。Mさんのことでしょ?』
一方でSの方は何でもないといった風に答えた。
『え⁉ う、うん。ええ、そうよ。あんなことがあったから言いたくないけど。でも……』
Sの様子が意外だっため、面食らっているようだ。
Sの婚約者は昨年、交通事故でなくなっている。
『ふふ。心配しないでお母さん。私は大丈夫だから』
『本当? あんな事件があったからあまり触れないようにしてたけれど……』
『本当に大丈夫だよ。交通事故は本当に不運だったけど。私ときどき会ってるんだから』
『……ねえ、会ってるって。もうあの人は……』
母親は一層心配そうな声音になる。
『もう、だから心配ないって。それよりお母さん葡萄いる?』
『え、ええ⁉ 何よ、藪から棒に』
唐突な話題の転換に、またしても母親は驚いた様子だ。
『友達からたくさんもらったんだ。私ひとりじゃ食べきれないからおすそ分けしようかなあって』
『あ、ああ。ええ、そうなの。じゃあ、少し貰おうかしら』
『オッケー。冷蔵保存で送るから、早めに食べてね。あ、そうそう』
『なに?』
『できればたくさんの人に分けてあげてね。とっても手に入れるのに苦労したんだからぁ』
『何よ、さっきは貰ったって言ってたのに』
『細かいことは気にしない気にしない。さて、今日もいっちょやりますか』
『また仕事?』
母親の呆れたような声。
だが一方で少しホッとしたような響きもある。
婚約者の死について、ある程度吹っ切れているのだと思ったからだろう。
『まぁね。そうしないとあっちに行けないし』
『ふーん、まぁ色々あるのね。頑張ってね』
あっち。
こっちとあっち。
母親は仕事関係の場所だと理解した。
以上、通話終了。
匿名処理済み。
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