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骸欠血損する食品群に関する一連の報告書  作者: 初枝れんげ(『追放嬉しい』7巻3/12発売)


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不審者情報

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タイトル

「骸欠血損する食品群に関する一連の報告書」


キャッチコピー

「 関係者はメニュー表にない料理を絶対に出さないでください 」


ジャンル

「ホラー(モキュメンタリー)」


作品リンク

https://kakuyomu.jp/works/822139836343947661

※以下は、地域で実際に発行された不審者情報に基づく転記である。

 文面の一部に不自然な記述や奇妙な証言が含まれているが、同情報が公的なサイトに一時期掲載されていた事実は確認済みのため、そのまま転記した。

 文書自体には錯誤の可能性など議論の余地があると思われるが、完全な虚構ではないと思われるため特段の加筆・修正などは行っていない。


■事例①

日時:2020年4月30日 17:00頃

場所:市内●●小学校周辺

内容:小学生への声かけ事案


小学校から帰宅途中の男子児童2名に、20代~40代ほどの女性が接近し声をかける事案が発生。


女性は赤いマスクを着用し、極めて長い袖のついた上着を着用しており、手元を隠していたとのこと。


歩き方がぎこちなく、時折つま先からつま先へと跳ねるような移動をしていたという。


児童によると、女性はポケットから 白色の魚と思われるの物体 を取り出し、


「おいしいよ。おたべ。そのかわりきみのお肉をください」


と語りかけたそうだ。


魚の形状は金魚ほどの大きさであったという。


白く濁り、体表はぬめりに覆われ、鼻を刺す腐臭を発していたとされる。


児童のひとりは、魚の目が動いていたと話しているため、生きた魚を持参した可能性が高い。


学校では日頃より不審者対応として、「距離をとる(近寄らない)」「大声を出す」「走って逃げる」を指導していたことから、児童らは即座に逃走した。


女性は追ってこなかったとのことである。


なお、ある程度距離をとった後に児童の一人が振り返ると、女性は地面の何かを指でつまむような仕草をしながら、


「この程度ではだめだ。しょうがない。早く毒見をしないと。効率が悪い」


と意味不明な発言をしていたという。(もちろん、遠距離のため不正確な聞き取りであった可能性は高い)。


警察が駆けつけるも該当の女性は見つからなかった。


周辺住民による同様の目撃は確認されていない。


事件後、周辺で魚の死骸が複数散乱しているという通報が多数あったが、当該女性による行為かどうかの特定はできていない。


■事例②

日時:2021年9月4日 12:15頃

場所:市外●●山 登山道

内容:山中での凶行


女学生2名がハイキング中、30代程度に見える女性とすれ違った。


山道で人に出会うこと自体は珍しくないが、女性は二人が通り過ぎようとした瞬間に振り返り、呼び止めて以下のように話しかけた。


「消えたあの人を探している。どこかへ持って行かれたみたいで……。会いたい」


当初、二人は行方不明者の捜索かと思い警察を案内したが、女性は露骨に不機嫌な表情を見せ、しばらく沈黙したのち、小さくうわ言のように


「いや……ちがう……神さまがね……まっているから……」


という言葉を発したと報告されている。


気味の悪さを感じた二人は、近くの神社を紹介して早々にその場を離れようとしたが、背後から突然、


「良い髪ですね。それなら気に入ると思います。持って行かせてください」


という声がけをした後、急に鎌で斬りかかってきた模様。


幸い、女学生らは相手の挙動に不審な点が多かったため警戒していたおかげで、即座に走って逃げることに成功。無傷で下山すると警察へ通報した。


犯人の女性は未発見。


事件後、当該登山道周辺では「人間の髪の束のようなもの」が複数確認されている。


安全確保のため、一定期間入山禁止措置が取られた。


■事例③

日時:2023年1月18日 19:30頃

場所:●●市内某公園周辺

内容:動物連続殺傷事件


20~30代ほどの女性が刃物を振り回し、近隣の猫や犬を殺害して回っているとの通報が相次いだ。


警察が現場へ急行した時点で女性の姿はなく、周辺には複数の動物の死骸が残されていた。


特徴的なのは、太い枝で複数の動物が串刺しにされていた点である。


枝は自然物とは思えないほど滑らかに削られ、刺すことに適した形状になっていたという証言があった。


ベンチの上には、串刺しにされた動物たちが 整然と並べられており、その秩序だった配置が犯行の残虐性と奇妙に相反する、と警官は述べている。


一部の警官は、並べられた死骸の配置が何かの儀式のように見えたと証言したが、公式報告では言及されていない。


犯人の目的・動機は不明。また、近隣住民の複数が、事件直前に「動物の鳴き声とは思えない唸り」や「枝を擦るようなカツンカツンという音」を聞いたと供述している。


■事例④

日時:2024年8月8日 20:15頃

場所:市内●●通り

内容:不審な屋台の事案


ある客がラーメン屋の屋台で注文したところ、器の中に人体の一部(脳のようなもの) が見えたと主張し、通報。


警察が現場に急行したが、屋台の主の女性は既に姿を消していた。


問題の脳らしきものは警察到着時には見当たらず、検証の結果、豚骨ラーメンであったことが確認されている。


物証が発見されておらず、かつ屋台の主も依然として未発見であるため、本件は曖昧ながら不審者情報として残す扱いとなった。


なお、補足情報としてだが、この客によれば、


「女性店主が最後に『こんな調子ではいけない。あちらに行きたい』などと意味不明な言葉を呟いていた」


との証言がある。

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作品リンク

https://kakuyomu.jp/works/822139836343947661

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