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ワラビアンナイト(千笑一笑物語)第8夜【OL恩田麗華】デートの行き先

作者: 夢野来人

OL恩田麗華は、週末のデートの行き先を彼氏と話していた。自然愛好家の麗華の出した結論は。

【OL恩田麗華】デートの行き先


 OLの昼休み。麗華は彼氏の真人と、今週末のデートの行き先について話していた。

「ねえ、真人。今週は山奥へドライブにでも行ってみない。大自然のなかで、新鮮な空気を思い切り吸うなんて素敵じゃない」

 自然愛好者らしく麗華は言った。

「そうだな。車で一酸化炭素を撒き散らしながら山奥へ行き、ニコチンとタールの副流煙を大自然に向かって吐き出すのも良いかもしれないな」

 真人は正直者である。心に思ったことは、正直に口にするタイプだ。

「やっぱり、ドライブは良くないわね。電車で行きましょう。電車なら一酸化炭素を大自然に撒き散らすこともないし」

「そうだね、麗華。電力は普通、海辺の火力発電所で作られる。海辺には一酸化炭素を大量に放出するかもしれないけど、山奥なら大丈夫だね」

「なんだか、電車も気が進まないわね。やっぱり、サイクリングよ。自転車なら、一酸化炭素を撒き散らすこともないわ」

「そうだね。麗華。サイクリングは健康的だ。でも、山奥まで行けるかな」

「それもそうね。じゃあ、車に積んでいきましょう」

「一酸化炭素を撒き散らしながらね」

「そうか。じゃあ、電気自動車にしましょう」

「充電する電力は海辺を汚染させるけどね」

「火力発電じゃなくて、原子力発電ならいいんじゃない。クリーンエネルギーよ」

「この際、放射能漏れのリスクには目をつぶろう」

「だめだめ。山がいけないんだわ。海にしましょう、海」

「いいねえ。でっかいクルーザーを借りて、一酸化炭素を海に撒き散らす」

「いけないわ、どうしよう」

「先週と同じでいいかい」

「仕方ないわね。自転車で海に行って、ヨットに乗るしかなさそうね」


OL恩田麗華の気まぐれ思考。今後も紹介していきます。

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