穴山
ボピ「最初の山を無事に越えまちたあ」
海斗「さあ、どんどん歩いていくよ」
ボピ「次の山と看板が見えてきまちた。看板に
は穴山という文字とスキンヘッドの人の
顔が描いてありまちゅ。海斗くん、この
人の説明ができまちゅか」
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海斗「この人は穴山梅雪だ。あなやまばいせつ
と読むよ」
ボピ「どんな人でちゅか」
海斗「戦国時代の武将だよ。武田氏に長く仕え
た人なんだ。でも、最後は不運な結果に
なってしまったんだ」
ボピ「くわしく教えてくだちゃい」
海斗「武田氏が織田、徳川の連合軍に攻められ
てピンチになった時、穴山梅雪は武田を
見限り織田信長の配下になったんだ。」
ボピ「裏切ったんでちゅか」
海斗「うん。おかげで武田氏は滅亡したんだ」
ボピ「クピー」
海斗「でも、そのわずか二か月後、本能寺の変
が起きて、今度は信長が明智光秀に殺され
てしまうんだ」
ボピ「クッピー!」
海斗「その時、信長の部下になっていた穴山は
明智に追われて、伊賀の山中で命を落と
してしまうんだ」
ボピ「つぶれそうな会社を見限って新しい会社
に入ったら、そこもつぶれてしまったと
いう感じでちゅね」
海斗「うん。ちょっとかわいそうだね」
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ボピ「さあ、どんどん道を進みまちょう」