青山
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いいかもしれません。
海斗「ボピくん。これから百人名山の旅に出る
よ。長い道になるけど、しっかりついて
きてね」
ボピ「ルールを教えてくだちゃい」
海斗「ハイキングコースを歩いて行くと小さな
山が見えてくるよ。その山の前には看板
が立っていて、人名とその人の顔写真や
似顔絵が貼られているんだ。その人につ
いて簡単な説明ができれば、その山を越
えて次の山に行けるのさ。
ボピ「クピー。わかりまちたあ!」
海斗「人名は全て〇山という形のもので、全部
で百人出てくるよ」
ボピ「だから百人名山なんでちゅね」
海斗「よし。出発だあ!」
******
海斗「さっそく山が見えてきたよ」
ボピ「看板に青山と書いてありまちゅ。似顔絵
も貼られていまちゅ。海斗くん、この人
について説明できまちゅか?」
海斗「この青山はボクシングの選手だよ」
ボピ「ボクシング?」
海斗「彼は、明日のジョー、という漫画に出て
くる架空の人物さ」
ボピ「どんなお話でちゅか?」
海斗「青山選手はフットワークがとても上手で
ジョーはなかなかパンチを当てられなく
て、苦戦するんだ。しかも、青山選手に
そのフットワークを教えたのはジョーの
コーチの丹下段平だったのさ」
ボピ「なんで丹下さんは弟子のジョーではなく
対戦相手の青山選手に教えたんでちゅか」
海斗「攻めるのが好きなジョーはフットワーク
のような守りの技術をバカにしてたのさ。
だから対戦相手に教えることで守りの技術
の大切さを教えようとしたんだよ」
ボピ「それで試合はどうなったんでちゅか?」
海斗「それは原作を読んでね」
ボピ「クピイイイ」この下に挿絵があります。