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計画、神威の一族

何か良く分からん設定が多数。作者のノートは意味不明な事ばかり書かれています。

 ワンルームの質素な部屋。必要最低限のものしか部屋には置いていなく、かなりシンプルだ。ちなみに風呂もトイレも付いている。


 俺は部屋の一番奥にある窓を開ける。やっぱり、この部屋は熱気で籠っていた。涼しい風が部屋を吹き抜ける。カグラは寒いのがお嫌いだから、時々部屋の温度を上げようと、火系の魔法を使うのだ。


 俺は窓の横にあるベッドに腰掛け、部屋の中央にあるテーブルの前にちょこんと座っているカグラに話しかけた。


「さて、もうすぐ資金も集まる。当面の目的は神威の一族を引き入れる事だ。何か質問は?」


「いや、わっちはぬしに着いていくだけでありんす」


 うむ、中々に可愛らしい発言だ。


「そうか、じゃあ明日、カグラはここを出て準備に取りかかってくれ。ちなみに、俺に着いてくるなら異論は認めない」


「分かった。で、わっちは何をすればいいのかぇ?」


「溜め込んだ資金と、購入した武装を持って傭兵団を雇ってくれ。資金に糸目はつけるなよ。腕が立ち、なおかつ戦闘狂集団、略奪には興味が無い奴らが好ましい。計画の全容、一応確認するから良く聞けよ」


「分かりんした」


 カグラはキリッと表情を変え、スイッチが入ったような、真剣な雰囲気を漂わせる。いやね、そんな気張らなくてもいいよ? だって計画の確認なんだから。


「まずは資金を持ち希望の傭兵団を嘘をついて雇う。そして、神威の一族の村を急襲。これに敗北した後、俺達は傭兵団に捕まっていた奴隷だと明かす。情に弱い神威の事だ、必ず俺達を保護するだろう。そして、神威の一族の、心理を内側から掌握。これが当面の目標だ。ちなみに武装の一部は傭兵団に渡しとけ。後はどこかに保存する。以上!」


「ぬし、ちょっといいかぇ?」


「ん? なんだ?」


「神威の一族とは、有名な戦闘一族。それは分かりんした。けど、そんな簡単にいくか、わっちは不安で……」


 確かに、カグラの懸念も分かる。神威とは数ある戦闘一族の中でも、トップクラスの化け物だ。神威という名を聞いただけで、大抵の部隊は恐れをなす。


 神威の一族、彼らが動けば国一つの戦力はあるくらいだ。神威に対等に争えるのは、火霧の一族、ライガと呼ばれる戦闘民族、他には大陸外の未知の化け物か、世界最強と謳われる天夢一族だけだろう。もちろん、国は抜いてだ。


 しかし、彼らには弱点がある。それは情に脆いという事。それ故、情に流されて度々利益の無い争いもする。まあ、戦闘になれば鬼神の如く、なんだけど。


「それは心配ないって。きっちり調べはついてるからさ」


 俺はカグラを心配させまいと、優しい口調で言った。きちんとあの狸ジジイに頼んでな。


 まだ不安そうな表情を浮かべているカグラに、俺は声をかける。


「お前は誇り高い凶、最後の生き残りだろ?」


 その言葉に、カグラは息を吹き返したように、強い意思を持った瞳で俺を見る。


「そう、わっちは凶の一族。誇り高い、凶の……」


 俺はカグラ見てほくそ笑む。なんて御しやすいんだ。扱いやすくて助かるよカグラ……君は俺の優秀な駒だからな。


 けど、必要無くなったり邪魔になれば……。


 フハハハハハ! もうすぐ計画は開始する。俺は俺の目的の為にな。順也、少し覚悟しておいた方がいい。




 俺は動き出したぞ、順也……!

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