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紹介と出費、ヤバい仕事

 ダメだ、思い出してはまたおかしくなってしまう。今は目の前のジジイにちょっとでもまともな仕事を紹介してもらわなければ。


「まあいい。耳まで遠くなったわけではないだろう? 早く仕事くれ」


「ほー、その様子じゃあまた何かに無駄遣いしたな? いかんぞ、金は計画的に使わなくては」


 合ってるけど腹立つな。この出費は……俺の目的の為に必要なんだよ。今は金が、金が必要なのだ。


「出来るだけ給料が高い仕事、危険が少ない仕事さえ紹介してくるたらいい。黙って紹介しろ」


 アスガは皺を深めてにこやかに笑った。俺は知っているぞ、この笑顔の裏にある真っ黒な思惑があることを。


「仕方ない。では、とびっきりのやつを紹介してやろうかの。……ほれ、これじゃ」


 そう言って、アスガは俺に数枚の紙を渡してきた。どうやら今回の仕事の資料らしい。


 っつーか、ジジイの言い方が何よりも気になる。あの笑み、そしてとびっきりの仕事……ああ、今度こそ俺死んだかも。


「引き受けるかどうか、ここで決めるかの?」


「引き受ける。見たところ給料は高いようだし」


 俺がそう言うと、アスガは珍しく真面目な表情をした。その表情は好好爺ではなく、老練な兵士のようなものを感じる。


「良く考えろよ、この仕事はとびっきりじゃからな」


 ……あー、やっぱり止めてもいいですか? 俺そんなに強くないし。今までもいっぱいいっぱいでしたし。今回はマジのマジにヤバそうだ。

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