冒険者になって仲間を作ってみた
3人とはイリアスに入ったところで別れることになった。彼らの泊まる宿は教えられたし、いざとなれば冒険者ギルド経由で連絡できるらしいので、いつでも会いに行けるだろう。
私はまず、イリアスの馬屋に馬を預けることにした。前金1金貨で一泊2銀貨らしく、要は10日分先に払う形らしい。10日未満なら返金、10日越えなら追加で払うようだ。
ということで馬を預けた私は街を見て回ることにした。
さて街でお金を使うことが増えそうなので、ここで簡単に通貨について説明しよう。
現在このオーラトス王国には、金貨と銀貨と銅貨の3種類の通貨がある。レートは1金貨が20銀貨、1銀貨が20銅貨だ。それぞれの価値を日本円で言えば、1金貨1万円、1銀貨500円、1銅貨25円といったところだろう。
私が師匠から渡されたのは10金貨。つまり10万円分だ。ちなみに、紅の剣の3人に感謝料として食事代とか宿泊費などを全て出してもらっていたので、お金はこの街に入るときまでは10金貨丸々残っていた。やったぜ。
さっき初めて、馬屋でお金を使った。残り9金貨というわけだ。
まずは、ミリンダに尋ねた時に最初に行くべきだと言われた冒険者ギルドに行ってみることにした。場所も彼女に教えてもらっていた。
ということで着きました、冒険者ギルド。煉瓦造りの大きな建物で、看板に盾に2本の剣が交差したエンブレムの看板が軒先に見える。
建物の中に足を踏み入れてみると、そこには屈強な男たちがひしめき合っている、ということはなく老若男女、人間獣人入り混じった空間になっていた。
まずは並んでいる受付らしき所に並ぶ。周りを眺めていると、どうやら私と同年代の人はいないようだ。さっきから珍しいものを見るかのような視線が痛い。
しばらく待つとやっと受付の人のところにやって来た。
「いらっしゃいませ。何のご用でしょうか」
笑顔の若い女性が応対してくれた。
「冒険者登録をお願いしたいのですが」
「わかりました。まず、お聞きしますが今おいくつですか?」
「今15です」
「なら最低登録可能年齢なので大丈夫です。手続きに必要な書類を持ってきますので少々お待ちください」
まあ、この見た目じゃ冒険者って感じはしないわな。まだまだ、子供にしか見えないし。というか子供だし。
すぐに受付の人が戻って来て、手続きを始めてくれる。
「では、ここに名前、年齢、出身地、職業を記入してください」
言われた通りに記入して、紙を渡す。
「はい、ありがとうございます。ええと、この魔法使いって何ですか?」
やっぱり通じないか。
「私の師匠と私は魔法使いを名乗っていたのですが、魔術師の方がいいですか?」
「手続き上は魔術師として登録させていただきます。ですが、魔法使いを名乗っていただくのは全く問題ありません。あくまでもこの職業は登録上のものですから」
だったら選択式の方がいいんじゃ、などと考えながらも手続きは進む。
「登録料は1銀貨と8銅貨です」
言われた通りに支払う。
「確かに受け取りました。次に簡単な説明を始めさせていただきます」
そういうと冊子を私に渡してくれる。
「そのお渡しした冊子に書いてあることですが、説明いたします。まず、ここは冒険者ギルドです。冒険者ギルドとは冒険者と依頼人との依頼の仲介が主な業務になります。また、冒険者へのサポートやアドバイスなども行なっております。魔獣の大量発生などの緊急時には、冒険者ギルドからの仕事の依頼をする場合もありますので、ご了承ください。冒険者の職業には、剣士、槍使い、弓使い、魔術師、召喚師、呪術師などがあります。冒険者は強さによりランクがあります。これは依頼の達成状況やギルドの試験者による判断などによって決まります。ランクには、SS,S,A,B,C,D,Eの7段階があります。フィリス様の場合はEランクからのスタートになります。依頼には基本的に最低受注ランクが決められているため、それ以下のランクの人は受注することができません。また、受注された依頼を失敗されるとペナルティーが発生しますのでご注意ください。簡単な説明は以上になります」
「わかりました」
よくあるファンタジー小説やゲームそのままだから、特に疑問はないな。
「冒険者証をお渡ししますので、明日の午前6時以降にまたいらしてください。冒険者証をフィリア様が所持した段階で冒険者となり、依頼を受注することができるようになります」
「わかりました」
「何か質問はありますか?」
せっかくなので宿のおすすめを聞いてみた。
「おすすめの宿ってありますか?」
「おすすすめですか。そうですね。夕暮れの宿はいかがでしょうか?一泊銀貨10枚で毎食とお風呂付き、女性で利用される方が多いですよ」
一泊5千円か。まあ、妥当な気はするが。
「もう少し安い宿はありますか?」
すると少し考えながらも答えてくれた。
「この街最安だと一泊銀貨3枚で食事なしの宿はあります。ですが、ここは雑魚寝ですし、ほとんど男性の方しか利用されないので女性は利用しない方が良いと思います。女性が利用できて夕暮れの宿より安い所だと銀貨7枚の宿はありますね。ここは個室ですが、食事も付きませんし、お風呂もついていません。しかも部屋は狭いです。あまりおすすめはしません」
銀貨3枚の差だし、食費を加味すると夕暮れの宿がいいかな。それに日本人としてはお風呂は捨てがたい。師匠の家にも実家にもお風呂はなかったし。
「それなら、夕暮れの宿に泊まることにします。場所を教えていただけますか」
「それなら・・・」
夕暮れの宿の場所の説明を受けた。
「わかりました。色々ありがとうございました。明日また来ますね」
「どういたしまして。今後ともご利用くださいませ」
そして、受付を離れると少し冒険者ギルド内を歩いてみた。
まず目に入ったのは大量の紙が貼られた場所だ。そこには人だかりができていた。隙間を縫って前に行き紙を読んで見るとどうやら依頼書のようだった。
冒険者急募。魔獣討伐頼む。-とある村より
ポーション作成のための薬草の採取 -錬金術師より
魔獣の肉調達 -料理屋より
猫探し依頼 -住民より
隣町までの護衛 -商人より
手紙配達依頼 -住人より
恋人募集中 -冒険者より
眺めていると大体こんな感じだった。というか最後のは何だこれ。
壁一面に貼られている紙を見ているだけでも案外楽しい。この世界の人たちの営みを感じることができる。どうやら冒険者ギルドというのは街に住む様々な人に利用されているようだ。それだけ、ギルドが信用されているということだろうか。
ふと横を見ると、同じぐらいの年齢の男の子がいた。
どうやら私と同じように依頼の紙を見ているようだった。
少し気になるから声をかけてみようかな。
「ねえ、君」
男の子の隣にいって、肩を叩いて声をかけた。
「僕ですか?」
振り返った少年は、身長は私より少し高くて、茶髪のショートカットの子だった。
この子、美少年だな。なかなかに私の好みだ。
そんなことを考えながら、少年に答える。
「そう、君。冒険者ギルドで君みたいな年齢の子が珍しかったから」
「確かに僕と同じ15歳の冒険者って少ないからね」
「よかったら向こうで話さない?」
「いいよ」
ということで、冒険者ギルド一階の受付と併設している酒場に2人で移動して、席についた。
私はお酒は頼まずにジュースを2人分頼んだ。この国ではお酒の年齢制限はないみたいだけど、まだやめとく。声をかけたのはこっちなので、ジュースは奢りだ。
「私はフィリス。君は?」
「僕はハルト、冒険者だよ」
「君はいくつ?ちなみに私は15だけど」
「あっ、同じだね。それと、もしかしてフィリスさんも冒険者?」
「フィリスでいいよ。さっき冒険者登録してきたから、正確には明日から冒険者かな」
「そうなんだー。僕もハルトでいいよ。ふふっ、それなら僕の方が先輩だね」
ハルトくんは可愛い系の男の子だな。ますます私の好みだ。
「ハルトが冒険者になったのっていつ?」
「1週間ぐらい前かな」
「まだ新人じゃん。というか私とほとんど変わらないじゃん」
「まあね。そういえばフィリスって組む予定のパーティーある?」
「特にないけど」
「それなら僕達組まない?僕がこのギルドに登録してから、同じ年頃の子達はいないし、上の年齢のパーティーには入れてくれないし。仕方ないからソロでやってたんだよ。だからお願い!」
ハルトくんが立ち上がって頭を下げてきた。
まあ、美少年を拝めるならありか。
「いいよ。パーティー組むのも面白いかなって」
「ありがとう。フィリス」
ハルトと握手して、私たちのパーティーが結成された。
さて、まずは今後についてだな。
「ハルトの職業とランクって何?」
「剣士だよ。普通のロングソードを使ってる。ランクはEだね。フィリスは?」
「私は魔法使い。魔術師と同じようなものだと思ってくれていいよ。ランクはE」
「魔法使いって職種初めて聞いたな」
「みたいだね。受付の人も初めて聞いたって言ってた」
さて、剣士と魔法使いなら組み合わせ的にはちょうどいいか。
「それなら、ハルトが前衛で私が後衛でいいかな」
「いいよ、それで。というか、魔法使いって前衛できるの?」
「近接戦もある程度できるよ。杖を使った杖術だね。もちろん、あえてやりたくはないけど」
「近距離と遠距離両方できるっていいなー。僕は近距離しかできないから、遠距離攻撃で先制攻撃できるのは羨ましい」
「隣の芝生は青く見えるみたいなものだと思うけどね。私だって、剣士が近距離で戦えるのはいいなって思うよ。杖術はあくまでも牽制だからね」
「まあ、そんなもんか。でも両方できる人っていないのかな」
「いるとは思うけど、器用貧乏になってそうだね」
「確かにそうだね」
笑いながら2人で話を続ける。
「ハルトはこの後どうする予定だったの?」
「僕はEランクでも受けられる依頼を見つけて、明日は外に行こうかと」
「なるほどね。それなら明日は2人で行こう」
「そうだね」
ますます、RPG風になってきたな。レベル上げなきゃ。・・・まあそんなものはないんだけどね。
「ハルトが泊まってるのって今どこ?」
「熊の寝床っていう安宿。男たちが雑魚寝してるようなとこ。正直値段だけで選んだけど、あそこは寝るだけの場所だね。まあ夜も他の人のイビキがうるさくてあんまり寝られないんだけど。正直、宿を変えようかなって思ってる」
ああ、例の受付の人が言ってた所か。確かに1泊銀貨3枚は魅力的だし、私が男なら選んだかもしれないとは思ってたけど、ハルトの話を聞いて論外だということがわかった。
「それなら、私と同じ宿に泊まらない?」
「どの宿?」
「夕暮れの宿っていう所」
「1泊銀貨10枚もする所じゃないか。いいなー。でも僕にはちょっと高いよ」
「それなら私にいい考えが」
ということで、2人でまたさっきの受付に並ぶ。ほとんど列がなかったので、さっきの受付の人にすぐに話すことができた。
「フィリス様、どうされましたか?」
一つ受付のお姉さんに聞いてみる。
「夕暮れの宿のシングル1部屋が銀貨10枚っていうことですよね」
「はい、そうですよ」
「それなら、2人で食事ありで1部屋に宿泊ならいくら?」
「それでしたら、ダブル、ツイン共に1部屋、銀貨14枚ですね」
「ということは、1人あたり銀貨7枚ってこと?」
「その通りです。もしかしてそちらの方はお仲間さんですか?」
「そう。さっき知り合ってパーティー組んだの」
「それはよかったですね。夕暮れの宿なら2人での宿泊でもおすすめですよ」
「ありがとう」
「また、いつでもいらしてください」
ということで受付を離れる。
「あのー、フィリスさん」
「なに?ハルト」
ハルトが畏まって聞いてきた。
「あの、僕達一緒の部屋に泊まるんですか?」
「そうだけど。何か問題でもあるの?」
「いや、出会ってすぐの男女が一緒の部屋に泊まるってどうなのかなって」
「問題ないでしょ。私もハルトも銀貨7枚で夕暮れの宿に泊まれるんだよ」
「んー」
「さて、ここでハルトには3つの選択肢があります。1つ目は私と一緒に同じ部屋に銀貨7枚で泊まること。2つ目は夕暮れの宿の別の部屋に銀貨10枚で泊まること、3つ目は安い食事なしの個室の宿に一泊銀貨7枚で泊まること。さて、どれを選ぶ」
「一緒に泊まります」
「正直でよろしい」
「いやだって、絶対安いじゃん、その方が」
「食事に1日銀貨3枚かかると考えれば結局、私と泊まらないと1日銀貨10枚かかることになるからね。毎日銀貨3枚分浮くと考えると、駆け出し冒険者としては大きいよね。というか私にとっても大きい」
「だね。フィリスに会えてよかったよ」
「ケチれたことに感謝されてもあんまり嬉しくないけど」
「まあ、いいじゃん。とりあえず宿に行こうよ」
ということで、ハルトと一緒に夕暮れの宿に向かうことにした。
道を歩くと、商店、食料品店、雑貨店、防具店など様々なお店があるのが見える。それを私がきょろきょろと見ていると、ハルトに生暖かく見守られていることに気がついた。
「なに?」
「いや、僕も最初はそうだったなって」
「最初って1週間前でしょ」
「まあそうなんだけどね」
酒場で色々会話している時にわかったことだが、ハルトも地方の村からこの街にやってきたようだ。それが1週間前。魔獣が闊歩する中よく来れたなと思ったが、どうやらハルトは地元の村の元兵士の自警団の人に剣の訓練を受けたお陰でそれなりに戦えるとのことだった。
「そうだ。宿に荷物を置いたら防具店に行こうかな」
「ギルドで聞いたお店があるから案内するよ」
私たちはまずハルトが泊まっている熊の寝床の清算を済ませ、ハルトの荷物を回収した。
その後、夕暮れの宿に移動した。
「おお、大きいね」
「そうだね」
ハルトも私も驚いた。周りの建物と比べるととても大きな、それでいてシックな感じの漂う建物だった。
ツインベッドの部屋が空いていたので、そこに宿泊することにした。金額は1部屋1泊銀貨14枚で、冒険者ギルドで聞いた通りだった。
3階の宿泊先の部屋に2人で入っていく。
中は落ち着いた内装となっており、かなり広々としていて窓からは街が見渡せた。
「これで銀貨14枚って安いね。前いた熊の寝床とは雲泥の差だよ」
「流石、ギルドでおすすめされるだけはあるね」
私たちは荷物を置いて、防具店に行ってみることにした。
「フィリスは何を買うの?」
「レザーアーマーだけど」
「・・・もしかして、フィリスは防具なしでここまで来たの?」
「師匠が防具はいらないとか言って何もくれなかったから」
「危ないなー。絶対に買っておいた方がいいと思うよ」
「私もそう思う」
ということで防具店に到着。中に入ってみる。
「いらっしゃい、お2人さん。何の用かな?」
中に入ると初老の男の人が座っていた。その男の人に尋ねる。
「自分用のレザーアーマーが欲しいんですけど」
「すると、お嬢さんは冒険者かい。若いのにやるもんだね」
そういいながら男は立ち上がって、私の近くまでやってきた。
「お嬢さんの場合だと、オーダーメイドで作るしかないね。1週間ぐらいかかって、費用は金貨2枚だよ。革の靴もつけてあげよう」
2万円か。結構するな。
「既製品ってないんですか?」
「もちろんあるさ。でも、お嬢さんぐらいの若い女性の冒険者ってほとんどいないからね。合うものがないんだよ。それは他の店にいっても同じさ」
ここはハルトに聞いてみよう。
「金貨2枚ってどう思う?」
「俺に聞くなよ。でもまあ、オーダーメイドにしては安いんじゃないか?」
そんな気もする。なら、いいか。
「お願いします」
「わかった。なら作ろう。すまないが前払いなんだ。今持ち合わせはあるかな」
「はいどうぞ」
金貨2枚を男に渡した。
「はい確かに。おーい、エマ。こっちに来てくれ」
その後お店の奥に、男が声をかける。
「ダン、今いくわ」
少しして出て来たのは、男より少し若い女の人。
「このお嬢さん用のレザーアーマーと革靴を作るから、採寸を頼む」
「わかったわ。ええと、お名前は?」
「フィリスです」
「それじゃ、フィリスちゃん。こっちへどうぞ」
そう言われて店の奥の個室に連れて行かれて、カーテンを閉められる。
そして全身くまなくサイズを測られた。
「おわりましたよ」
「ありがとうございます」
採寸が終わって、ハルトの所に戻って来た。
「それじゃ、フィリスさん。1週間後にはできていると思うから、その時また儂のところに来るといい」
「よろしくお願いします」
防具店の2人に見送られながら店を後にする。
「1週間後ってことは、それまで防具なしだけど大丈夫?」
「まあ、なんとかなるでしょ。いざとなれば魔法で防げるし」
「さすがは魔法使いだね」
その後私たちは一緒に武器店に行って私は短剣を買い、その後宿に戻った。
荷物を整理した後に、風呂に行くことにした。
「じゃあ、お風呂に行こうか」
「僕、お風呂って初めてだよ」
「そうなんだ。多分病みつきになるよ」
「楽しみだな」
1階に行き、大浴場は男女別だったのでそこで別れる。
「それじゃ、あとでね」
「うん」
ハルトが男湯に行くのを見送った後に、私は女湯に向かう。
さっと服を脱いで、浴場の中に入る。
「おお」
そこは少し暗いが、石造りのドーム状になっており、中央に大きな浴槽がある。床はレンガ張りになっているようだ。魔法の暖かな光に照らされて、いい雰囲気が出ている。
私は先に傍にあるシャワースペースで髪と身体を洗った。
シャワーは気持ちいい。シャンプーも石鹸もあるし。それに、こんなに大量のお湯が出せるってすごいな、ここ。
身体を洗い終わったところで、髪を結ってからお風呂に入る。
はあー。やっぱり日本人はお風呂がないとダメだわ。16年ぶりのお風呂。最高。まさかこんな所で出会えるとは。
周りには数人の女性がいただけだったので、のんびりと1時間ほどお風呂を堪能した。
着替えも終えてさっぱりしてから浴場を出ると、ハルトがソファーに座って待っていた。
「ごめん、待たせた?」
「長いね、フィリスは」
「つい久しぶりのお風呂だったから。ハルトはどうだった?」
「気持ちよかったし、さっぱりした。というか、熊の寝床とは雲泥の差だね、ここ」
「比べちゃだめでしょ」
他愛のない会話をしながら、1階のレストランで食事を終えた後に私たちは部屋に戻った。
「さて、寝ようか」
「そうだね」
私が寝るためにネグリジェに着替え始めると、ハルトが顔を赤らめながら恥ずかしがって向こうを向いてしまった。
かわいいなー。
そんなことを思いながら着替えていると、ハルトもナイトガウンに着替えているのが見える。
着替え終わった後に明かりを消してベッドに入ると、疲れていたのか2人ともすぐに寝てしまった。