表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/27

竜王のほこら!

「ここが例のほこらですかぁ......」


竜王のほこらの入り口は、地下神殿と言っても通じそうな見た目である。


そびえる柱。白い階段。なかなかの雰囲気である。


「このほこらの攻略が当分の間の目標だ。長ければ一週間、短ければ五日程度で最下階まで到達できるはず」


「その間どこで過ごすつもり?」


「それは心配ご無用。まあ後で説明するよ」


俺たちは早々とほこらへと足を踏み入れた。



**********



「今のレベルはどれくらいかな?」


ステータスを開く。ほこらまでの道中だけで、既に全員がレベル15に到達していた。


「あ、クリスタリアには僧侶の職を付与してあげる。パン屋とか微妙でしょ」



ステータス


名前:クリスタリア

職種:『元』水の女神、パン屋、僧侶

技能:【回復魔法系統Lv.1】【操水・浄化魔法Lv.-】


Lv:15



「魔法とかの詳しい種類は表示されないんですか?」


「うわ、なんかカンストしてるやつあるじゃん....。種類?その技能のうちにデータが入ってると思うよ」


「ああ、そうみたいですねー!どれどれ.....」


詳細の確認は各々に任せる。


「マイハニーには魔法使いとかがいいかな?」



ステータス


名前:ベリザーナ

職種:『元』光の女神、魔法使い

技能:【火炎魔法Lv.1】【氷結魔法Lv.1】【光魔法Lv.-】



「光魔法は同じように使えるのね」


「そうみたいだね......。バルバロスはそのままでいいや。魔王っていう肩書きで十分な感じするしね」


さてと、じゃあいきますか。そう言い終える前に先に動いたのは敵側だった。



*********



「不審な気配がすると思ったら、なんて弱そうなやつらだ。レベル15だと?笑わせる。竜王様の相手でもないな!」


大型の武装竜ファルファット。鎧をつけ、図太い体格をしている。こいつは下層に位置するはずのモンスターである。この階層に出現するような強さではないはず......。


「なぜ8階層級のファルファットがここに.....。こいつは普通の冒険者が簡単に倒せるようなレベルじゃない。もし慎重に行くつもりなら.....」


ファルファットは変わらず戯れ言を垂れ流している。それがどういうわけでマイハニーのスイッチを入れたのかはよくわからないのだが......。


「こんな敵、相手じゃないわ!伏せてて!」


「カス冒険者風情が一体なんの......」


「【閃光連鎖召起(サモンライト)】!」


ベリザーナは突然ステッキを出現させると、先端の宝玉から閃光を放った。目にわずか認識できるほどだった光は拡大するように増幅し、目を開いた時にはファルファットの姿は無かった。


あるのは消し炭のようななにかだけである。


「いい!?これハニーがやったの!?」


『テレレレ テッテッテー』


無言で仁王立ちをするベリザーナの後ろでシステム音が鳴り響く。


『ベリザーナのレベルが17上がった』


『【火炎魔法】【氷結魔法】がLv.2に上がった』


「本当に一瞬だったね.....」


「わあ、すごい!」


俺のハニーは意外と狂暴なの.....かも......?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ