適正E
2話です! まだまだ未熟な部分がありますので許したいただければ幸いです。
ライルは操縦席に乗り込む。
「よし、操縦席は通常の2人乗りと同じだな。」
通常2人乗りは、1人がパイロットで1人がセンサーなどの戦場の情報を分析する2人で1組なのだが操縦だけなら1人でも出来るのだ。
『操縦席にパイロット確認適正チェックを開始します。』
操縦席に乗り込んだ瞬間に機械的な音声が鳴り響く。
「なんだ、まさか適正が一定でないと操縦が出来ないのか?」
まずいとライルは思った。ライル自身のパイロットとしての総合評価はA〜Fまでで下から2番目のEである。それが原因でライルはパイロットになる道を閉ざされそれでも戦闘機に関わりたいと思い整備士になったのだ。
『適正チェック終了。総合評価Eただいまより適正の引き上げに移ります。』
評価が終わったようだがライルは気になる言葉を聞き逃さなかった。
「なんだ! 適正の引き上げって! なんだよこれは、手と足が高速されてるぞ」
首筋にチクっとしたような痛みを感じた。しかし、何をされたのかは詳しくはわからない。
『適正引き上げ終了。適正総合評価をBにまで引き上げました。』
「クソ、何がなんだか分からんがハッチを開けてくれ。」
ちなみに、Bというとエースパイロット級になるのだが瞬時になるなどとてもではないが信じられなかった。
『そんなことできるわけないだろ! 早く帰ってこい。』
ザックが心配なのか通信を繋いで言ってくる。
『問題ない。ハッチを開けろザック整備士。艦長である私が許可をする。』
艦長が通信を繋いで命令をしてくる。
『でも、艦長!』
『命令だ。やれ。』
苦い顔をしながらザックが口を大きく開けて叫ぶ。
『すまねぇライル。ハッチを開く総員ヘルメットを装着しろ‼︎』
全員ヘルメットをしてハッチが開く。
「整備士ライル。戦場に出る。生きて必ず帰るぞ」
こうして、ライルの長く辛い戦いの幕が上がるのだった。
どうでしたでしょうか?楽しんでいただければ幸いです。ちなみに、戦闘機の形は現在の自衛隊なんかの戦闘機と同じような形だと思ってください。説明不足で申し訳ありません。