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Letter  作者: smile
1/1

「僕」

暗くて、何にも思いつかない。


僕が誰なのか、僕が誰だったのか、それさえも考える事が出来ない。


頭に鈍い痛みが走る。


その瞬間、僕は消えたいと思った。


でも、消えたいと思う事は、確かにこの場所に僕と言う存在が居るという事だ。


だから、僕はいない訳では無い。


そう、僕は何だったのか。


これからの事を必死に考える。


そうだ、僕は、確かに息をしていた。


動いていた。


そして、何処かで人を見ていた。


優しいと感じ、悲しいとも感じる。


そして、人を愛したいと思った。

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