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第二話 「壊れる優」3
私は暗く沈んでいた。
夢華がお風呂から出てきた
夢華:「お姉ちゃーん、なんか大きい音聞こえたけどなんだったの?」
私は夢華の声が聞こえた瞬間にいつもの顔を作りいつもの声で言った
私:「なんでもないよー!じゃあ私もお風呂入るねー!」
「わかったー」と夢華から返事が来ると下着とパジャマとタオルを持ちお風呂場に入った。
私はお湯に浸かると声を押し殺して涙を流していた。お湯にできた波紋は私の心のように激しく揺れていた。
私:「やだよ…もうやだ…ごめんね…白瓊…」
と私は自分を責め続けている。客観的に見れば白瓊が悪いと言う。だけど私は自分を責め続けているのだ。
私の心は揺れて、折れ…溶けていく。
それを密かに夢華は心のどこかで気付いていた…