第一話 「開いた扉」2
学校のチャイムが鳴り、担任の先生と副担任の先生が入ってきた。
一人一人点呼していき私達は廊下に並び体育館に移動した。
校長の長い話、生活指導の先生の長い話、でも生活指導の先生がこんな事を言った
「お前らは先生の言う事を聞いて学校生活していけ。」と。
私は昔、あの人に言われた言葉が頭を過った
「俺の言う事を聞け!」
私の心拍数は時間が経つにつれ上がっていった。
凛から「大丈夫?」と聞かれたが答えれる余裕は無かった。
私の目の前が真っ暗になる。
目が覚めると、真っ白な空が見えた、数秒「ここは何処だろ…」と考えたが、学校の保健室だとわかった。
私は静かに保健室を出た。
教室に戻ると誰も居なかった。
「学校が終わった後に目を覚ましたのか」
と私は理解した。
だが、私の机の上には紙と、異臭のする白い液体があるだけだった。
白い液体はカバンにもかかっている。
紙には、「ちゃんと始末しとけよビッチ!なんでお前みたいなんがここに来たんだよ!」等男の字で書いてあった。
私は絶望した。
「ここも結局そうなのか…」
私は、カバンを取りカバンについた白い液体を拭き取り走り去った。
家に帰ると布団の中にこもった。
私は、泣いていた…