第4話
母様と父様は私達の一族の事を教えてくれた。
『私達の一族は、(北)(東)(南)(西)(中央)に分かれてそれぞれの担当している場所の魔獣達を管理しているの。
初めは森を守っていた【森の守り神】的なものだったのだけれどね
あまりに魔獣達がよく暴れて森を汚したりするものだからよく鉄拳制裁していたらいつの間にか人からは王獣、魔獣達からは管理者なんて呼ばれるようになっていたのよ。』
ちなみに私達の担当は(中央)よ。
母様の話の中で初耳の事を聞いてみる。
『じゃあ、他の場所に行けば同じ一族の人に会えるんですか?』
私達と同じ一族の者は見たことが無い
それは父様が教えてくれた。
『まあ会えると言えば会える。
会えるとは言っても1年に数回だがな。
私達の一族は、(中央)を管理するもの以外は真っ白の毛色をしているんだ。
メリル〔母〕は、北から嫁にもらったのだよ。』
一目惚れだった。
その言葉に反応した母様
『やぁね、ルーン〔父〕ったら♥。』
私達、兄弟の反応はもちろん
『『『・・・・・・惚気?』』』
ラブラブな両親を見つめながらまた質問してみる事にした。
いつまでも終わりそうにないしね。
『この森の近くには、人間は住んでいるのですか?』
一番聞きたかったのはこれだ、人間だよ!?私が人型になれるようになるのはもっと大きくなってかららしいけど、久しぶりに人を見たい・・・・・。
『それはもちろん居るに決まっているだろう?
そもそも、この森はソルマリア帝国のすぐ隣にあるのだから。』
・・・・・それも初耳ですよ父様。