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【コミカライズ化】無能と追放された最弱魔法剣士、呪いが解けたので最強へ成り上がる  作者: 青空あかな
「第二章:王国騎士修道会編」

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第65話:戦いの始まり

『フフフ、感動のご対面というヤツだナ。かつての仲間に会えて嬉しいカ?』


 リッチーロードは楽しそうに言う。

 ダン、カトリーナ、バルバラも、また意地の悪そうな笑みを浮かべる。

 先ほどのモンスターから戻った現象、その表情から、彼らはリッチーロードの味方だと嫌でもわかった。


「なぜダンたちがここにいるんだ。お前たちの後ろにいるのは、あの“魔族四皇”だぞ」

「俺らは考えを改めたのさ。“魔族四皇”の味方になった方が得だってな」

「あなたもこちら側についたらどうですか?」

「今ならあたしらが口利きしてやるよ?」


 元パーティーメンバーたちは淡々と言う。

 リッチーロードに恐怖することもない。

 本当に敵の味方になってしまったのか。

 やるせない思いで拳が震える。

 一人だけ数が足りなかった。


「……ゴーマンはどうした?」

『心配するナ。お前の大好きなゴーマンはここにいル』


 リッチーロードがマントをはためかせると、地面に跪いた金髪の男が現れた。

 男は静かに立ち上がる。

 正面から不敵な笑みで俺を見た。

 そう、見慣れた不敵な笑みで。


「よぉ、アスカ。相変わらずパッとしない顔だな」

「ゴーマン、お前もリッチーロードの味方というわけか」

「見りゃわかんだろ」


 俺を見下したようなゴーマンの顔は、昔とまったく変わらない。

 むしろ凶悪さが増しているようだった。

 まさか、こんな形で再会するとはな。


「アスカ、あの人たちは誰?」

「俺の……元パーティーメンバーだ」

「「えっ!?」」


 俺が言うと、ナディアたちは驚く。

 無理もない。

 “魔族四皇”の味方になった人間なんて俺も初めて見た。


「お前たちはどうして……敵に魂を売ってしまったんだ」

「どうしてって、力を得るために決まってんだろうが。お前をぶちのめしてやるんだ。俺たちがSランクパーティーになれたのは、お前のおかげじゃねえ。それを今ここに証明してやる」


 ゴーマンたちは俺を睨む。

 彼らの憎しみがこもった目に、俺は見覚えがあった。

 そう……パーティーを追放されたときの、あの目と同じだ。


『お前たち、習得した力を見せてやレ』

「言われなくてもやってやるさ。……なぁ、アスカ。俺たちはモンスターの力を手に入れたんだぜ?」


 ゴーマンが吐き捨てるように言うと、元パーティーメンバーたちの身体から黒いオーラが迸った。

 オーラは彼らに巻きつき、瞬く間にダンはトロール、カトリーナはレイス、バルバラはフェニックスへと変貌してしまった。

 ゴーマンだけは人間のままだ。

 いや、白目は黒くなり、眼には不気味な赤い光が宿る。

 変わり果てた彼らの姿に、心が痛んだ。


「ゴーマン、まだ間に合う。このままじゃ二度と戻れなくなるぞ」

「命令するんじゃねえ。俺は適応力が高かったようでな。人間の身体を維持できるんだよ。まさしく、選ばれた才能ってヤツだな」


 ゴーマンは意気揚々と言う。

 モンスターとなっても、顔には彼らの面影が見える。

 元は人間と言えど、倒さなければどうにもならんか。

 剣を握り直したとき、空気を切り裂くような叫び声が轟いた。


「「た、大変だ! 生き残りのモンスターがいるぞ!」」


 騎士隊が次々と集まる。

 リッチーロードを見ると、集団の中から真っ先にドソルが飛び出した。


「俺が……倒す……」


 聖なる双剣を構え、リッチーロード目掛けて猛スピードで突っ込む。

 いくら四聖でも分が悪すぎる。


「ま、待てっ!」

「≪聖双撃剣≫!」

「うるせえな」


 ゴーマンに殴られ、ドソルは吹っ飛んだ。

 建物の壁に激突し、ぐったりと崩れる。

 たった一撃で、騎士たちの戦意は喪失してしまった。


『雑魚は邪魔するナ。……フフフ、いくら貴様でも四対一では分が悪かろウ。以前の仲間に嬲り殺されるがいイ。ワタシは見学させてもらうとしよウ』


 リッチーロードが指を鳴らすと、玉座のような椅子が出現した。

 もったいぶるようにゆったりと座る。

 どうやら、まずはゴーマンたちと戦う必要がありそうだ。

 四対一だろうが、何だろうが、俺はみんなを守るために全力を出すだけだ。

 そう固く決心して剣を構えたとき……。


「アスカ、私たちも戦う!」


 ナディアが俺の前に飛び出した。

 彼女に続けるように、さらに二人。


「そうです! アスカさんは一人じゃありません!」

「私たちを忘れるな!」


 ナディアの言葉に、ノエルとティルーも戦闘態勢をとる。

 目の前に出た仲間の背中を見て、思わず胸が熱くなった。


「…………ありがとう、みんな……行くぞ!」


 俺たちは全速力で駆けだす。

 敵の手に堕ちてしまった元パーティーメンバーとの戦いが、今ここに始まった。

お忙しい中読んでいただき本当にありがとうございます


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