魔王様の日記
はじめての小説投稿です、感想くれたら嬉しいですね。
これはとある魔王城
「この部屋もそろそろ壊しましょうか、魔王様が帰ってくる気配もないですし」
魔王様が勇者来襲の日に逃げてから数年が経過した、魔王様の部下であった私が今は魔王城をやりくりしている。
そして、魔王様の部屋を片付けようと思って机を漁っていたときである。
「これはなんでしょうか?日記ですかね」
なんと、魔王様が書いたと思われる日記を見つけたのだ、気になるので読んでみたいと思う。
○月○日
吾輩は魔王である、名前は魔王だ。
魔王に就任した記念として日記を書いていきたいと思う、ぶっちゃけた話、魔王とかなりたくなかった、だってあれだろ?魔王って勇者と戦ってやられる役目だろ?そんなんなりたがるのドMだけだぞ?ということで、我は勇者抹殺計画をやっていこうと思う。今日は寝よう、計画は明日から練ればいいだけなのだ。
○月×日
吾輩は魔王である、今日も元気だ。
これからは初めに何か言葉を言っていきたいと思った。
そして、計画だが、まだ勇者が生まれていないらしい、つまりだ!我の計画はこうだ!
だが、しかし!我が魔王城の占い師に聞いてみたところ勇者が生まれるのは一週間後らしいのである。だから、この計画は次の魔王のために、残しておこうと思う、この日記を見たものが計画を実行してくれるとありがたい。
そして、計画というのは勇者に対する認識の変換である。少しずつ人間どもに勇者は国を、人間を守ってくれるというとのでなく、勇者は人間を守らなければいけないという認識に変えるのだ、そうすれば、勇者は道具のように使われるであろう、この計画なら勇者が魔王軍に寝返る可能性もありというわけだ!さすが、我だな。
○月□日
吾輩は魔王である、今日は眠い。
昨日は素晴らしい計画を書いたのでそのまま満足して寝てしまった。
今日は占い師に勇者がどこで生まれるのかを聞いてみたら、村を特定することができたので、勇者が生まれた瞬間にその村を我が魔王軍の強者達で滅ぼしたいと思う。
そうすれば、勇者は幼いうちに死ぬのでな、我が殺される危険が遠のくわけだ、早速その提案を部下にしてみたところ、「魔王様は何を言ってるんですか?だめに決まってるでしょうそんなこと、正々堂々戦ってください、私は許可しませんからね!」と言われてしまった、実は我の権力は部下に負けているのである、なぜ?と疑問に思っただろうから説明しよう、単純にあの部下がいないと魔王城が機能しないのだ、部下に支えられてると言っても過言ではない。
しかし、この計画がだめと言われたのであれば次の計画を考えることにしよう。
○月△日
吾輩は魔王である、久しぶりの日記だ。
久しぶりと言っているが、実は数年ぶりだ、今日は、勇者がとうとう魔王討伐に出発したらしいので、日記を書いたのだ、そして今回の計画はこうだ!
勇者の故郷滅ぼしちゃおう!だ。
どういうことか説明すると、勇者の帰るとこを滅ぼしてしまえば、勇者のやる気が下がるのではないかということである。
そしてついでに勇者は国民を守ろうとしているのだから、勇者が間に合わないところから滅ぼしていけば、勇者は戦う気がなくなるのでは?と思ったのだ。
まぁ、復讐とかしにくるかもしれんが、そこは我が魔王軍の美女や美少女をあげたら大人しくなるだろう、いつだって男は単純なのだ。
くっ!我も今流行りのロリ魔王とかいうやつだったら殺されることなくヒロインに入ることができたのに、、、
ちなみに部下には却下されてしまいました。正々堂々と戦えと言ってるだろう、この屑魔王が!らしいです。
ふて寝します。
×月○日
吾輩は魔王である、ここのネタがなくなってきた。
さぁ、張り切って今回も計画を書いていこう!
今回の計画はいたって単純、勇者の仲間を洗脳すればいいのでは?である。
今の勇者はもちろん我に到底勝つことができない、なので今のうちに勇者を攻め、仲間を奪ってこちら側に引き込めばいいのである。
実を言うと我は皆に黙って何回か勇者組と接触しているのだ。村人A的な立場でな!
え?ならばなぜ殺さないのかって?それは信じてた仲間に裏切られるっていうのを我は一度やってみたいからなのだ!
あ、ちなみにちゃんと我は死んだふりするから安心安心。
ちなみに今回も部下に怒られました、あなたにはロマンが足りない!というらしいです。
ロマンって、、、完全に部下の趣味じゃないか!
×月×日
吾輩は魔王である、最近、勇者組の魔法使いが怖い。
今日は計画というより、普通の日記だ、いや、恐怖の日記だ。
我が勇者組と接触して関わっているのは書いたと思う、その勇者組の話なのだが、勇者は当然お人好しで正義感のあるイケメンである。
戦士は寡黙で仕事人って感じだ。
僧侶は一番大きい国のお姫様らしい、いや、普通に言われなければわからないよ。
魔法使いは勇者の幼馴染らしい、なぜかこれしか知らない。
ちなみに勇者以外は全員女である、しかも超がつく美少女だ!ハーレムパーティーかこのやろう!そして、このパーティーの魔法使いの我を見る目が怖いのである、なんというか、観察されてるというより、常に監視されてるレベルで視線を感じるのだ、やはり、村人Aの分際で関わりすぎたのが原因だろうか?それにしても関わったのは勇者だけのはずなのだが、、、もしかして!私の勇者に近づくなと言うやつではないだろうか?男にまで嫉妬するとは、勇者は愛されてるな、爆発してまえ!
ちなみに勇者組の全員が見た感じ勇者に惚れている、だってアプローチがすごかったし、それに気づいていない勇者は殺そうかと思いました、はい。
×月□日
吾輩は魔王である、最近勇者強くなりすぎ。
勇者の成長が早すぎる、昨日なんて、もう四天王の一人がやられたのだぞ?まだ、旅が始まって一年も経っていないのだ。あれ?もしかして我ピンチ?まぁ、それにしても久しぶりの計画だが、ついに獣人族と同盟を結ぶことができた、獣人族は強者こそ志向という考えなのでな、ちょっと力を見せつけてきたのだ、だが、なぜか獣王に気に入られてしまったのだが、そこは仕方ないと思うとこであろう、そして獣人族の協力もあり、勇者にしか治せない病を作ることができたのだ!これを世界にばら撒けば勇者はその治療のために世界各地を回らないといけなくなるので、相当な時間稼ぎができる。その間に我が魔王軍の精鋭部隊がいろいろな国に侵入し、勇者達を暗殺するという計画である。ちなみに勇者組にも一人魔王軍を入れてある、商人として同行させたのだ、これで我が出向かなくても情報が入ってくるのである。
ちなみに部下にこの計画はOKしてもらえた。理由を聞くと、勇者ならそれぐらいは大丈夫でしょうと言うことらしい、魔王軍のくせに勇者をそこまで信頼するのはいかがなものか。
×月△日
吾輩は魔王である、商人からの報告内容に泣いた。
勇者組は順調に病を治療するために時間を使っているらしいのだが、その過程でまた成長したようだ。商人曰く魔王様に届いたんじゃないでしょうか?らしい、なぜ、治療の旅で成長なんてするのだ!ちなみにハーレムが続々と増えてることも情報として入ってきた、、、商人は男だから疎外感を感じるかもしれないが頑張ってほしいものである。
そして、一番の恐怖の情報は我が勇者組に関わらなくなってから、魔法使いの様子がおかしいらしいのである。
どうおかしいのかを聞いたところ、魔法使いは束縛魔法と結界魔法を極めたらしいのだ。聞くだけで嫌な予感がする魔法だ。なんと商人が何に使うのか聞いたところ我を捕獲するためと答えたらしいのだ、恐ろしすぎる。ここまで言うと、普通は魔法使いが我に好意を持っていると思うだろう。だが、事実は別なのである、そこには勇者の欠点が関係しているのだ。明日はその欠点について書こうと思う。
□月○日
吾輩は魔王である、勇者の欠点について書きたいと思う。
昨日に書いた勇者の欠点についてだが、実は勇者は同性愛者なのである。ハーレムなのに同性愛者とは世の男性が嘆き悲しむことであろう、つまり、勇者は我に恋をしたから、それに気づいた魔法使いが我を排除しようとしているのだ。恐ろしいことこのうえない。
我はその報告に泣いた、敵が増えたのだから、まぁ、村人Aが我と気づかなかったらいいだけの話なのだが、気づかないよね?女の勘は恐ろしと聞いたことがあるから不安で仕方ない。人間怖い
□月×日
吾輩は魔王である、久しぶりの計画だ。
吾輩は最終手段に出ることにした、勇者が魔王城に近づいてきているのだ、最終手段とは、勇者の故郷と獣人族の奴らに爆破魔法を仕掛けることである、我の好きなときに爆破させることができるのだ。これなら、勇者を確実に殺すことができる、爆破に使われる獣人族は可哀想だが、これも我の平和のためだ。人間に関してはどーでもいいので、問題ない。
この計画も部下に反対された、酷い部下だ我が死んでしまってもいいというのか!
我が生き残るには正々堂々だなんてしてる暇がないのだというのに、今日はふて寝する。
□月□日
吾輩は魔王である、もう計画が思いつかない。
もう手詰まりだ、これでは勇者が来襲してしまう、勇者と正々堂々戦わなければいけなくなるではないか、だが待てこの世には逃げるが勝ちと言う言葉があるじゃないか、つまり逃亡こそ、最高の勝利と言えるじゃないか、部下たちを見捨てるのか?と聞かれても我は知らん!一番は生き残ることが大事なのだ、生存こそ我の望むこと!それが再優先事項である。
なので、逃げる場所はすでに見つけてある。あとはその逃げる時を待つだけだ、今日はゆっくり寝よう。
□月△日
吾輩は魔王である、今日は勇者が来襲するらしいので逃げようも思う。
今日はとうとう勇者が来襲するらしい、なので我は転移魔法で今から逃げたいと思う、この時間なら誰も気づかないのだ。この日記を見るものがいれば、我の偉大なる歴史を見ることができるだろう、では、これを見つける人がいれば、こう助言することにしよう!魔王はおすすめしない!それに勇者を殺すなら早いほうが一番いいのだ!では、さらばだ、我は逃げる。
「こんな日記があったなんて、、、これは流石に他の人には見せられませんね」
魔王様は私以外には外面は良かったので、歴史には途中で勇者に隠れて挑みに行った偉大なる魔王様として、記載されているのだ。まぁ、実は私が勇者と交渉をしただけなのだが、あれから魔王軍は静かに暮らすことと引き換えに滅ぼすのだけは許してもらった。
「やれやれ、この日記は私が回収しておきましょう、それにまだ色々やることがありますからね、忙しいです」
私は日記を持って魔王様の私室を後にした。
どうでしょうか、魔王のその後に関しては読者の皆様で想像してください、いろいろな物語がありますからね。




