#10堂島隊2 〜島根~
「ったく……。そんで、「スカルヘッド」は何処に現れる予想なんだっけか?」
部下にさんざん貶された堂島は気を取り直して今回のターゲットの事を聞くことにした。
「「スカルヘッド」は最近頭角を表してきた「ギタイ」です。ステージは推定3、身長が約150センチと言う所から子供だと思われます。出没時間は主に深夜なのでちゃんと起きてて下さいね。……既に親御さんの許可も取ってあります。ちなみに親御さんはステージ1のギタイでした。まぁ、一応リストに入れますが放置ですね。」
「……許可ねぇ………」
月島が淡々とした口調で言う。堂島の話は適当に受け流すが、仕事の話となるとやはりきっちりと受け答えしてくれる。
………ちなみに「許可」と言うのは「殺人許可」の事だろう。
(子供だろうが容赦なく、か)
堂島は少し考えた。
子供であろうが容赦なく、何も聞かず殺してしまうと言うのはさすがにやりすぎではないだろうか。
子供だからとは言わないが、いくらでも更正させることは出来るし、堂島にはあまりわからないが科学技術が発達した今、ギタイの特性を押さえ込む事が出来てもおかしくないと思うのだが……。
と、堂島も若い頃は思っていたものだが………。(いや、俺は今も若い。若い……はずだ………)
暴走状態に入ったギタイを間近で見ると、どうしてもそんな甘い考えは頭から吹き飛んでしまう。
(………ったく、いつから否定できなくなっちまったかねぇ)
「はぁ………」
堂島は何となく暗い気持ちになり、ため息を吐いてしまった。
「堂島さん。なにため息なんてしてるんですか。運気が下がるので止めてください。……全く、明るさだけが取り柄の堂島さんが……何やってるんですか」
だが、堂島のそんな気持ちに気付いて優しい言葉をかけてくれるような気の効いた人間はここにはいない。
「あ、あのー……堂島さんの良いところはもっとあると思いますけど………」
口田が必死にフォローしようとしていたが、声が小さくて堂島には届かなかった。
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