【別に知らなくてもいい! 小泉工作とレイラさんの用語集】
小泉工作とレイラさんの作中に登場する用語を適当にまとめました。
■メゾンおせっかい
工作が住まいとしているアパートの名前。7階建ての鉄筋コンクリート建築。1F部分は貸しテナント部分となっており、喫茶店である「展覧会の絵」 美容院「アランズ」 が店舗を構えている。
ちなみに工作の部屋は4階の405号室にある。
■威風荘
レイラさんが生活を送っているアパート。かなりボロイ。玄関のドアはしっかり閉めても隙間が出来てしまうので、冬場は隙間風が寒く、夏場は虫が乱入する。半面家賃はかなりリーズナブルだ。
■肥日
東京都千代田区の地名。この場所には工作の在籍している原心社をはじめ、国内有数出版社のオフィスビルが10社以上も集中している。それ故に「日本の出版物は全て肥日で生まれる」と言われるほどで、新聞や広告デザイン、漫画、小説などの出版に関わる人間にとってこの地で働くことは一種のステータスとも言えるのだ。
■六夏
肥日から二駅離れた場所にある地名。六夏は肥日ほどエネルギッシュな街ではないが、地価もそれほど高くなくて住みやすい地であり、肥日関係の作家や記者はここに仕事場や住まいを置いていることが多い。工作が住まいとしている「メゾンおせっかい」もこの場所にある。
■レコーディングスタジオBreathe
プロ仕様のレコーディングスタジオ。大人数の収録も可能な大型スタジオから、個室スタジオまで、幅広い用途で使われている。
■FUJIオーサムランド
山梨県の富士吉田市に構える遊園地の名である。多くの工夫を凝らした絶叫マシーンの数々が売りで、中でも高さ80mの鉄塔を垂直に高速上昇して落下する「ヘブン&アース」は、このオーサムランドの代名詞的アトラクションとなっている。他にも、正解最長の歩行距離を誇るお化け屋敷や、スケートリンク等、「楽しむ」ことに本気で取り組んだ施設の数々はファンを飽きさせない。
モデルは言うまでも無く富士〇ハイランド。
■展覧会の絵
工作とレイラの行きつけの喫茶店。フローリングの床、石調のタイルで内装された、いわゆる「自然派カフェ」 コーヒーは厳選された豆を使い、紙フィルターによるドリップ方式で淹れるスタイルが基本。リクエストをすればフレンチプレスやサイフォンといった器具でも淹れてくれるが、それなりに常連として顔を覚えてもらえない限りは無理。
オススメ料理はベーコンとチーズとトマトを使ったホットサンド。気が向いた時にシチューやリゾットといった小料理も出す。
使用しているカップや食器のブランドはiittalaでほとんど統一されている。
店内BGMはアナログ盤によるR&Bや60~70年代のロックがメイン。レコードを持参すればプレイヤーから流してくれる時もあるが、それもマスターの気分次第。気に入らない音源は流してくれないらしい。
■原心社
数々の出版物を手掛けている大手出版社。その歴史は古く1910年より設立され、日本の出版業界の一端を担っている企業である。工作はここから毎月出版されている「月刊エクリプス」にて「痛みの要求」という小説を連載している。
■月刊エクリプス
2010年より創刊された月刊誌。青年層をメインターゲットとした漫画雑誌だが、小説枠が一つ作られており、工作はこの枠にて2014年より「痛みの要求」の連載をスタートさせた。
ちなみに人気作品は脚立と一体化した男の活躍を描いた「ラダーマン」や、常に尻を露出している忍者をユーモラスに描くギャグ漫画「ハットリヒップ写生大会」がある。
■47.5kg
読みは「恋心フォーティセブンハーフ」
工作が過去に推しに推していたアイドル「神田麻鈴」の代表曲の名前である。憧れの人に想いを寄せ続け、恋煩いとなる乙女の心情を表現する内容であり、テストの得点や、ココアの温度等々、あらゆる物に47.5という数字を当て込んでいく言葉遊び的な面白さもある。
■痛みの要求
2014年より工作が月刊エクリプスにて連載しているサスペンス小説。闇の住人「Dr.ペイン」が様々な人間と1億円を掛けたゲームを行うのが主な流れ。絶望の淵に立たされ、心と体を壊していく人間達の脆さを残酷なまでに描き、それでも持ちこたえる魂の強さを際立たせる。マンネリにより打ち切りの危機に立たされていたが、ある時を境に急に面白さが復活して増ページの好待遇を受けるようになったという、特殊な成長を見せつけてくれる珍しい作品。
■ダブルフィクション
工作の出世作。「漂流島」とよばれる島を舞台に繰り広げられるミステリー&サスペンス作品。映画化もされ大ヒットを記録し、舞台となった漂流島にはいわゆる聖地巡礼として不法に訪れるファンが増えてちょっとした社会問題にもなった。
さらには、漂流島に連続殺人鬼が殺した死体が隠されていたというショッキングな事件が起きたコトで、ダブルフィクションも同時に注目されるようになり、小説の売れ行きがさらに伸び上がり、映画のリバイバル上映も決まって異例の人気作となった。
※別作品「H2Y」を参照。http://ncode.syosetu.com/n6651dn/
しかしこの想定以上の成功劇は、工作の心の中にあった「小説家としての情熱」を燃え尽かせる原因にもなってしまった。
■漂流島
ダブルフィクションの舞台になった島。漂流島というのはこの島が周りの島から見放されてポツンと浮かんでいる様から付けられたあだ名のようなモノで、正式名称は「黄土島」と言う。元々は炭鉱により繁栄した島だがエネルギー転換の影響で炭鉱の企業が次々と撤退。それと同時に島に住んでいた住民も離れてしまい、マンションや旅館・病院・学校の校舎などがそのまま残されている。※モデルは言うまでなく「軍艦島」
■樹海のコクシム
小泉工作による、「ダブルフィクション」以来の長編大作。
青木ヶ原樹海にさまよう自殺志願者の5人が、偶然発見した1億円当選の宝くじを巡ってドラマを展開させるサスペンス&ミステリー作品。
同時進行で連載中だった「痛みの要求」の影響が大きく見られ、今までの工作作品よりも読みやすさを重視した作りとなっており、その点においては賛否が分かれるが、門外漢だった新規ファンをも獲得したことで、商業的には大成功と言える結果を残している。
ちなみに「コクシム」とは、麻雀における役の一つ「国士無双」の略であり、接点の無いバラバラの人間が集って大きな成果を上げる物語の流れを暗喩している。
そして、ヒロインである萬千波の性格はどことなくレイラに似ている。
■マークオブ・マテマティカ
小泉工作が「清水舞台」名義で脚本を手掛けたアニメーション作品。
謎のマーク「原始記号マテマティカ」を巡るSFモノであり、舞台は感染したら致死率90%の奇病が蔓延する世界。その病気を克服する唯一の手段は原始記号マテマティカが体に刻まれた人間の血液から抗体を作るコト。そして多くの組織がその人間の血液を奪い合うというのが大まかなストーリーの流れである、
主人公「森崎ハルナ」のキャストには、レイラの親友である、稲益由香が抜擢された。
■ホーマン学園X☆ときめきバイタリティーズ
小泉工作が「虹野ムラサキ」名義で執筆したエロ小説のタイトル。工作の友人が立ち上げた会社にて発売された、アダルトゲームのノベライズ作品である。
工作が初めて世に出した真のデビュー作であるが、彼自身のイメージに悪い印象を植え付ける恐れがある為、原心社の意向によりそのキャリアは公開していない。処女作ということもあり、稚拙な部分も目立つが、10人以上のメインキャラクターの個性をそれぞれ生かすストーリー作りには好評を得ている。その評価から工作は、自分は群像劇を描くことが得意だということに気が付き、自身のスタイルを確立するキッカケとなった。と彼は後に語っている。
■淫乱シップ・肉ナビ性活サポート2
レイラが「山東恋空」名義で出演しているアダルトゲームのタイトルである。インターンシップで就職経験を積むハズが、いけないコトの経験を積んでしまうというストーリーの人気シリーズであり、12人ものヒロインからなるシナリオを楽しめる仕様になっている。
■フォルネリア・マルコエミ特製ミートパイ
六夏に構える人気ベーカリー店「ForneriaMaruko-Emi」にて限定生産される人気商品。
パイ生地の中に東坡肉を閉じ込めたモノで、濃厚な味わいが病みつきになる一品。冷めた場合は電子レンジで数十秒温めると美味しくいただける。
その詳細は別作品「フォルネリア★マルコエミ」にて↓
http://ncode.syosetu.com/n4327dg/2/
随時更新していきたいと思います。