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初恋ハッチ  作者: 近藤 しづか
1/1

初恋は突然に

人生初のラブコメです!!


更新が遅めになるかもしれませんが、

頑張って書いていきます!!


温かく、閲覧していただければ幸いです。


それでは、

どうぞ、お楽しみください!!



オレ、梅谷(うめたに) 花太郎(はなたろう)

只今、「あること」を待って

3階の教室からボケーッと、別棟の2階を

見ています。




あ、きたきたッ!!




突然ですが、オレは只今

片思い中です。「なう」でです、はい。


オレの運命の相手は、別棟の2階にある

音楽室から、友達と一緒にたった今出た




桐沢 恵さん。




きっかけは、


オレの勝手な一目惚れだったんだ。



あの日はたまたま先生に課題の提出物を

運んでくれ!って言われて、

イヤイヤながらノートの山を運んでいた。




「……んで、オレが……」




その日は、オレが予約してたアーティストの

アルバムを受け取りに行こうとしてたのに、

予定がずれて、機嫌が悪かったんだ。


ブツブツ文句を言いながら、職員室にいる

先生の元へ課題を持っていき、部屋を出る。




「失礼しやしたー」




不機嫌MAXで退出したオレだったけど、

アルバムを買えると思って、

ちょっと鼻歌まじりに軽くスキップしながら、

荷物を置いてある教室に向かった。




だから、その時

気がつかなかったんだ。



前方からオレの運んでいたのと同じくらいの

ノートの山が来ていたことに。




階段に差し掛かる手前の角。





「どわぁッ!!?」


「きゃあッ!!?」




ノートたちが空中にflyingする。

そして、ドサドサと音を立てて

床に着陸する。



―――見事な衝突だった。


オレのスキップは、結構なスピードで

進んでいたので、かなりの衝撃だったのか

オレとノートを運んでいた子は尻餅をついた。


とりあえず、謝らないと。




「ご、ごめんなさいッ!!

あの、オレ、その、頭の中が〇〇のアルバム

の事ばっかで、それで…!!」




よく見ると、ぶつかったのは

女子だった。

肩につくかつかないかぐらいのショートボブで、

目はこぼれるんじゃないかと思うぐらいパチッと

してて、白雪姫のように白い肌をしていた。


なんて、ついてないんだ。


こんな可愛い子にぶつかってしまうなんて…。


女子だったら、ものすごく責めて

来るんだろうなぁ…。それか、

泣き出すんどろうなぁ…。

どちらにせよ、面倒だ。あぁ、どうしよう…。

泣かれたら困るなぁ……。


逆に焦って、謝罪になってるのかどうか

分からない謝罪を一応した。


しかし、オレの予想を反した反応が返ってきた。




「……プッ」


「……え?」




彼女は、笑ったのだ。


しかも、はじめは噴き出しただけだったが

声に出して笑い始めたのだ。




「あははッ!それ、

謝罪になってないよ?面白い!ハハハ!」


「え、あの、だ、

…大丈夫、ですか?」


「うん、全然!!

貴方は大丈夫?」


「お、オレは全然!

男の子だし…」


「ハハ!お母さんみたいな事言うね!」


「ちょっ、男にお母さんって…」


流石にちょっと抵抗を覚えてちょっと反論すると、

彼女は「よいしょ」と言いながら、

ノートを集め始める。



オレはすかさず「ご、ごめん!」と言って、

立ち上がってノート拾いを手伝う。




「さっきから謝ってばかりだね?」


彼女が最後の1冊を拾い集めながら言った。



「だ、だって、悪いことをしたのは

こっちだし……」



オレはどう答えていいか分からなくなって、

ボソボソと言いながら、俺が拾った分のノートを

彼女に手渡した。


彼女はそれをちゃんと全員分あるかどうか

確かめながら、さりげなく言ったんだ。




「……梅谷君って、やっぱり面白いね」


「…えッ!?な、名前…ッ??!」




俺の反応をよそに「よし!」と言ったかと思うと、

彼女はまた、職員室の方へ向かい始めた。

オレがボーゼンとして立っていると、

くるりと振り返って、それはそれは

天使のような、女神のような微笑みで

こう言った。




「お話出来て楽しかったよ!

またね!花太郎くん!」




そう言うと、また前を向き

両手にノートを抱えて職員室へと

少しよたりながら歩いていったのだった。
















……これはもう、アウトだろ。





反則だろぉぉぉーーーーッ!!!!!!


名字を呼ばれただけでテンションが上がったのに、

な、名前まで呼ばれ……ッ!!!


あぁ、オレ、

今なら、幸せすぎて死ねるかも…。






こうして、オレは

知らないうちに“初恋”と“一目惚れ”を

体験したのだった。
































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