彼女的嬉彼的嬉
わたしたちは、クラス替えの表を見に行った。
わたしのクラスは3組で悠歩のクラスも3組だった。
「……やったぁ!」
手を2人でタッチした。
きゃしゃな顔がとてもかわいい悠歩
黒髪ボブで守りたがりのわたし、さりな。
「同じクラスで居れるなんてうれしーなぁ」
「わたしも」
離れたら守れないし……本当に奇跡だよ。
「……あ、強豪女、さりなじゃん」
ん?この声は?
「あぁっ!橋野」
「ひっさしぶりー、さりな、あと悠歩も」
「あ…ひさしぶり」
橋野と再会するなんて思ってもなかったよ。
クラス離れてたからな……しかも人多いし。
ワケわかんなくなるしね……
橋野は、友達思いだからなぁ……
悠歩は橋野が怖いのかな、なんか腕にしがみついてるけど……
「悠歩?」
「あっ。隠れてた」
「いたずらっ?」
念のため聞いてみるけど……
「そうだよっ」
可愛いーっ、こんなことしてたら守ればいいのか
守らなくていいのか判断出来なくなっちゃう……
「いじわる子猫」
そう言って、頭を撫でる私……
「ちがうよ……」
わたしより小さいから撫でやすい……
あ…なんてことを。
「悠歩!ボディーガード!始業式始まるぜ!」
橋野……ぐぬぬ
「ボディーガードじゃないやい!」
「ぼくの彼女だよ」
悠歩……っ!
「はずかしいでしょー、悠歩!」
はずかしくなりながら、うれしくなりながらも…
体育館に駆け込んだ。