スリングショット・投石紐
種別:遠距離攻撃用武装
入手方法:ほぼ自作
ジャイアントキリング、格上殺しの語源ともいえる旧約聖書に出てくる巨人ゴリアテと羊飼いの少年ダビデの戦いにおいて使用されたとされる投石用の紐です。
形状は羊毛や革で作られた石を受け止める場所、それを繋げる紐がある。ぶっちゃけていえばブラジャーからカップを1つ外しましたとかいう感じでしょうか?
片方の紐を手首などに巻きつけ、外れないようにして石を革の部分で挟み込み、もう片方の紐を持つ。その状態で頭上で振り回すオーバースロー方式、身体の側面で振り回して適当なところで投げるアンダースロー方式の二つがあります。
原型は紀元前の人類最初の狩りの道具で、弓とほぼ同じ時代に作られたといえるでしょう。
弓と違って慣れるまでは少し手間取りますが、弓のように加工した矢を使わなくとも獲物を狙い、倒せることでお手軽な狩りの武装ともいえます。
史実ではそこら辺にある石だけではなく、軍用に同一規格で鋳造された金属弾なども作られたため、弓の強化、鎧の改良などで投石紐の威力が無効化されるようになった中世ではあまり活躍していません。
ですが、火薬の本格運用が始まったころに初期のダイナマイトというべき擲弾を専用に運用する擲弾兵がより遠くに導火線に着火した爆弾を投げるために使った記録もあります。
利点としては再装填は両手で行わねばならないが、使用という意味では片手で使えるので盾などが同時に使えるという利点があります。デメリットとしては遠心力で振り回して加速させるため、弓や銃と違って別の目標に狙いを直ぐにつけられないという部分があります。
防御を無視するという方法で考えた場合、ラクロスのスティックのように棒にスリングを取り付け、小型カタパルトのように放り投げるスタッフスリングというもので両手持ちで運用しているのでその方法もありかもしれません。
どちらにしても対人向けの牽制武装という感じで対ゾンビなどでは頭を完全に潰すチャンス作りの武装という風になるでしょう。音も比較的無音ですし、いわゆる音に反応するタイプでも大丈夫。
しかし威力不足は否めないのは事実ですから、それは覚悟した方がいいでしょう。普通の人間なら頭部に当たればいけますが、そうでないなら防衛線の武器となるでしょうか。