鉄パイプ
銃ばかりで少し飽き飽きしているだろう皆さんのために少し方針を従来の方へと転進っと
分類:打撃系武装、及びその他武装用の素材
入手先:ホームセンター、工事現場など
近接打撃武装としてば有名過ぎる鉄パイプです。ガスや水道管としても使われており、今でもホームセンターなどで入手可能です。
また細めの物では不安だという場合は工事現場などの足場として使われる単管足場用の単管パイプを選ぶと言いでしょう。太く頑丈です。
基本的には殴りつける武装という風になりますが幾つか加工する技術と設備、知識があれば様々な武装になります。
候補しては先端を斜めに切り落とした竹槍ならぬパイプランス。打撃属性を維持したまま、突き刺すことで防刃や防弾チョッキ相手でも防ぎにくい刺突属性を追加出来る上にパイプなので継続しての内蔵からの出血という行為を強要できる極悪な武装だったりします。
またナイフをぐるぐるとダクトテープでくくりつければ簡易槍の出来上がり。
はたまた、連合赤軍や日本赤軍みたいに火薬を詰め込んで鉄パイプ爆弾に仕立てるということもあります
そして銃の銃身になるということです。
意外かもしれませんが基本的な銃の加工技術の最低レベルは1900年代初頭の加工技術あればいいのです。
コルトガバメントとして知られる物、コルトM1911は1911年生まれで、その後細かい改良を加えてM1911A1として米軍に採用されました。
そして米国が太平洋戦争を開始すると2つの武装が米国で、1つの武装が英国で、産声をあげました。
その名はアメリカの砲はM3サブマシンガンとリベレーター。英国の方はステンマシンガンです。
アメリカのM3は、それまで使われていたトンプソン・サブマシンガンの生産性が木製ストックを採用しているということで戦時量産化のために生産性向上を図ると言うものでした。
なんと銃器メーカーではなく、自動車メーカーのゼネラル・モーターズに生産を委託、自動車生産で生かされているプレス加工による大量生産化に注目したのですが、見た目が銃らしくないため、グリースガン(油などを注入したりするグリースポンプに似てるため)、またはケーキデコレーター(ケーキのホイップクリームを押し出して飾り付ける道具)とバカにされましたが、信頼性や性能は安定していて使う兵士には評判は良かったです、デザイン以外の性能としてはですが。
リベレーターはパリを占拠したナチスに対抗するためのレジスタンスへの供与武器の1つだったりします。簡単に言えば引き金を引いたら単発の45口径ACP弾というガバメント用の拳銃弾を撃ちだすだけの銃です。徹底的に生産性を求めたため、再装填はなんと後部のスライドを引いた上で銃口から空薬莢を押し出すというものです。目的は隠し持つための銃で撃った相手から武器を奪うための作戦用の武装で使い捨てに近い運用なのですが、結局M3グリースガンの量産が過剰になったため、リベレーターは少数作られた物だけになってしまいました。現在では3Dプリンターでの作れる小型隠匿用拳銃の名称としても知られています。
ステンサブマシンガンは1940年にドイツ軍の猛攻により、フランスからの撤退、ドーバー海峡を防衛ラインとして部隊再編していくのですが、フランスで大量の武器を喪失、一から作り直さなければならないというまさに戦時急造品なのです。そのデザインは正に水道管を町工場で加工したようなヒドい有様だった。しかも恐ろしいことに徹底的に急造させたためか、はたまたイギリス人は時折変態的兵器を生み出す宿命なのか、支給された状態では作動しないというお粗末なもの。支給されたステンマシンガンは一度分解してヤスリがけで調整すらすることがあったともいう。また弾倉脱落もかなり在ったらしく、現場の兵士からはウールワースガン(ガラクタ銃という意味)またはステンチガン(臭い銃)などとボロクソに言われたしました。
このように一応の加工技術さえあれば鉄パイプに銃の代わりをさせることもできます。極論で言えばダブルバレルショットガンの用に銃身に薬莢を詰めて撃鉄を叩く仕組みさえ作ればいいだけなのでリベレーターモドキなら貴方でも直ぐにつくれるかもしれません。
また、鉄パイプの片方をネジなどで塞ぐ、着火システムを組み込むことで火縄銃モドキぐらいまでなら作れなくはないでしょう。ただ、火薬を何処で手に入れるかという問題とどのような着火システムにするかという問題、そして安定した性能が保証できないから暴発、不発の可能性の問題も生まれますが。
あさま山荘事件などで徹底的に放水したのは実はこの鉄パイプから作った鉄パイプ爆弾の使用阻止という戦術だったりもします。