釘打ち銃
名称:釘打ち銃
弾数:20~100発ぐらい
発射システム:ガス圧式、またはエアホース+コンプレッサー
入手可能な場所:ホームセンター工具売り場、工事現場
ゾンビサバイバル系シナリオでよく見られる武装の1つ。
エアネイラ-、ネイルガン、エア釘打ち機などとも言われます。ネイルと言われても爪ではなく釘のことです。
米中核戦争で荒廃したアメリカを舞台としたフォールアウトニューベガスでは廃材1つから弾薬である釘が作れる上、サイレンサー機能付きの結構リサイクル、コストパフォーマンスに優れたサブマシンガン系武装となっていたりします(なにしろ、材料の廃棄部品はそこら中にあるゴミ箱とかでドロップできるある意味弾頭とかの素材にしか使えないものですし)
現実ではそこまで高性能な武装というほどではなく、ないよりマシ。使えるだけ遠距離武装に分類できるというだけです。
コンプレッサー式だとエアホースという付属部品が多く、戦闘にはあまり向いていない。が、100発ほどのドラムマガジンのような針金などで止められた釘の連射能力は高く、コンプレッサー内部の空気がなくなるまでは撃てるのが美味しい。
逆にガス式は動作のために別にガスカートリッジが必要ではあるが、普通の銃火器のように取り回しが楽というのがありがたい。
とはいえ、最新式のバージョンは1つ問題があります。それはセーフティー関係です。
建築業界で釘打ち銃を使っていて暴発、釘が手の甲や太ももに打ち込まれる件数はそれなりにありますし、私自身では身体に打ち込んだ経験ありませんが、その現場に居合わせたことはあります。
そのため、最新式には銃口が物品に接触した時にぐっと押し込むことで解除できる接触式セーフティーが常備されています。
というか、それがないバージョンはかなりの骨董品で当然金属パーツが多く、非常に重いモデルになっています。逆に新型はセーフティーがある代わりに量産性、軽量化のためにプラスティックパーツを多用している部分が多いモデルとなります。
そのセーフティーを壊すと、釘打ち銃は機能しなくなるので、使うのであればゼロ距離射撃の喧嘩ショット、または、セーフティー部分を押し込んだ状態を維持できるように改造すればセミオート限定ですが、簡易的な銃の完成です。
ただし、元々が工具なので低い命中率、高い距離減衰率(発射した物体が加速して押し出されても、空気抵抗と重力に負けて必ず速度が遅くなり、結果として最終的には地面向かって落ちてしまう距離に比例して起こる威力低下の事)。弾薬はかなりの種類ある規格から選ばないとならないのが難点だったりします。
ちなみに最新型のコンプレッサーは肩に担ぐのが軽い、カバンみたいな軽さ、コンパクトさを持っている場合が標準なので、空気充填のために作動させる騒音さえ何とかすれば、一昔前のサバイバルゲーム用の外部ボンベ式エアガンと同じように使えると思います。
ちなみに現在は高圧式が出まわってますが、一昔前は常圧式が普通で高圧式は高い物となってました。
釘の種類にも木材、金属、コンクリートと釘を撃ち込んだ場合に求められる威力も違います。そのため、ホース連結部分は常圧式、高圧式で規格が違うので間違えたりすると使いものにならない武装となったりします。現在では各メーカーごとに高圧式をメインに据えて量産しているので、大は小を兼ねるという感じで発射時の空気圧を調整することで
なお、釘打ち銃の種類にはフィニッシュネイラー、フィニッシャーなどと呼ばれる通常の釘ではない細い針金みたいな釘を打つ物もあります。
こちらはみなさんの住んでいるマンションとかで手すりが付いている部分や柱などに存在する45度ほどの斜めの部分を仕上げるためにワザと撃ちこむ面木と呼ばれるものなどの通常の釘では大きすぎる場合に使われる物用です。
こちらの場合は、あまり武器にならないでしょう。
ちなみに釘打ち銃を針金式で止めている釘を対人で撃ち込んだ場合、体内でほぼ止まりますが、釘を連結している針金の部分がめり込み、引き抜くのは非常に難しく、切開したほうがいいとかいう状況になります。また、針金式の場合、力任せに針金を引きちぎって釘を打ち出しますから針金の欠片が飛び出したりします。
普通に日曜大工で使われている場合は付属品にもなっている防護メガネを使用して、更に引き金には迂闊に指をかけないで必ず、銃口を押し当てて、安全を確認してから引き金を引いてください。
作動不良を感じた場合、エアホース式ならエアホースを外して、ガスボンベ式ならガスボンベを外してから調子を確かめてください。迂闊に銃口を覗き込むと暴発した釘が顔に当たる危険性があります。
なお、ゾンビサバイバル状態になったら敵対勢力には容赦なく使いましょう。
サバイバルでは自分と信頼できる仲間以外、敵ですから。