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 「あぁ、寒い、なんで寒いなかこんな馬鹿と一緒に歩かなきゃいけないのよ」

 何時でも僕に対しては厳しいクラスメイトといつものように二人で歩いている。

 「なぁ、キノコ」

 「何?」

 すっかり季節に取り残された秋風に負けそうにないマッシュルームな彼女は大きな瞳で僕を睨み付ける。

 「えっと」

 「早く言って」

 つまらなさそうに目を背けた彼女を見ると僕は反射的に言ってしまった。 

 「実は俺、木野のこと好きなんだ」

 「はぁ? もう一度言ってみろ」

 「やっぱりいい、聞かなかったことにしてよ」

 なんだか静かになったキノコは肩を震わせているけど何故か力を溜めているようにしか見えない。

 「おい、キノコ」

 俯いた彼女に声をかけたその瞬間、僕は彼女の全力の右ストレートを受け取った。もちろん頬で。

 バタリと効果音つきで倒れた僕に対して彼女は何も言わずに走り去ってしまった。ただの冗談だったのに。少し後悔して、僕はアスファルトの上でキノコに謝る方法を考えた。ここはやっぱり笑顔でタケノコのお菓子を手土産にするべきか、いや、あえてハヤシライスのルウを渡すべきなのかも。

 「俺、実はずっとハヤシライス作って欲しいと思ってたんだよ」

 なんて言ってみようかな。まぁ、とりあえずキノコの反応が楽しめればいいや。

 ダラダラ考えているのには少し寒すぎるので、スーパーに寄ってハヤシライスのルウを買うことにした。

ゆっくりと更新していくつもりです。よろしくお願いします。

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