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短編集 掌篇  作者: かわ
世迷言
22/26

11:氣害

わたしは今 大きな古木の下にいる

古木の下で 降りしきる雨から身を避けている


好奇にかられて ほんの一時体を雨にさらしてみた


雨は強くて

とても強く降りつけて わたしの体に穴を開けた


そうしていつしか 古木の下以外にはいられなくなった


永い永い間

痛みを引き摺って 古木の下から出なかった


時は過ぎていつしか古木は枯れていく

わたしの体も古木の下にはいられない程育っていった


雨は止まない


わたしは 雨に打たれて傷を負う

その確たる覚悟を決めねばならない…






*****


逃れられないものと言うのは誰にでもあるもので。

覚悟を決めて潔く立ち向かう人、目を逸らして逃げ続ける人、もしくはそれと知らない内にその中に身を置いている人もいるかもしれない。そんなことを思いつつ、それでも逃げ続けられないものもやっぱりあるもので。

どれが良いどれが悪いと決めてかかるつもりは無いけども、自分にとっての最良と、その時の選択が必ずしも一致しないこともありますよね。それを考えると後悔するのが目に見えて、更に選択を延ばして最良を逃してしまうような事も、やっぱりあります。

時間は遡る事ができないのだから、後の選択で悔やむよりも今の選択で悔やむ方がきっと選べる道も多いのではないかと思うのに、なかなか踏ん切りがつかないで時間がたってしまって…なんてことの繰り返しです。

理想なんてものは所詮絵空事だとヤサグレたりもします。でもいつか、最良の形ではなくとも、後悔の少ない選択ができればいいなんて。そんな埒も無い世迷言です。

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