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短編集 掌篇  作者: かわ
世迷言
16/26

05:時稀

私は水を汲んでいた

水を撒いて 畑を耕して

稲麦芋蓮葱人参

様々な糧を得た


私は糸を紡いでいた

綿花を育て 夜を徹して

糸車の音を響かせた



私は糧を育てない

どこからも糸車の軋みは聞こえてこない


キシキシキシキシ軋むのは私の心


あの時の誰が想像できただろう

私たちの苦労がこんな…


あの時

あの実を食べずにいたのなら

こんな現実は知らずにすんだのに

あの男にさえ会わなければ

こんな苦痛は識らずにすんだのに


私が今 生きる糧とするものは

あの男を捜し出す事


あの男を捜し出さなければ

死ぬ事さえ儘ならないのだから






*****


いつもの世迷言とはちょっと違う雰囲気。物語を含む文字列。

今の時代、適度に働いてさえいれば食うに困らず生活できます。余暇だって作ろうと思えば作れます。趣味だっていくらでも持てます。

けど昔は働き続けなければ食うことも生活することもできなかった人が殆どだったんじゃないかと思います。

今でもそんな人はいますけど今とは桁違いに多く。

そんな暮らししか知らない人が今を見たらどう思うのかな、と考えてるうちこれを思いつきました。

しかも元凶となる人付きで。

この人の運命は八百比丘尼と似通ったものでしょう。

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