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短編集 掌篇  作者: かわ
世迷言
12/26

01:傷痕の世界

世界は傷痕のようだ。


たとえば肌に刃を走らせて、血をまぶしたあと必ず周りが勝手にその傷を埋めるように。

けれど決して今までと同じモノではないように。


傷痕の世界は不毛の地になり、私たちには都合が悪いモノになる。

私たちは凶器として此の世を傷つけながら、素知らぬ顔で此の世に息衝く。


世界は...滅びを待っている。

凶器を産み落とし、自らを傷付けさせ、永い命を終えたがっている。


孤独に生まれ、永きを自らを慰めることに費やし、

それでも続く果てなく流れゆくときの流れに怯えるゆえに。


世界は滅びたがっている。

自ら産み出した、私たち"凶器"と言う名の子供たちと一緒に。


孤独で生まれ、再び孤独で死ぬことに怯え抗うために。

凶器よ、母と共に滅びへの途筋をたどれ。







*****


これは創作世界の描写…ではなく、なんとなく抱いている私がこの世界に持っている

イメージです。

なんて書くと危ない奴とかいわれそうですね。

けど、46億年以上生きてきた地球が食いつぶされ始めたのは、紛れも無く人類が誕生

してからだし。

他の考え方もいくらでも出来るけど、これを思いついたときに一番強く感じたのがこのイメージだったんでしょう。

文字通り世迷言ですが

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